アユタヤ
バンコック  アジア

アユタヤはアユタヤ王朝(1351〜1767)の首都として栄えましたが、
1767年にビルマに徹底的に破壊され、その姿を消すことになりました。
アユタヤは三つの河に囲まれた島状の街で東西7km、南北4kmあります。
島の外の一部の寺院は破壊から逃れて現在もその姿を維持しているものも
ありますが、島内の建物はすべて壊されたそうです。
特に、仏像は全身を持ち帰るには大きすぎるため、その頭部のみを取って
ビルマに持ち帰ったとのことで、残された廃墟の仏像はすべて頭がありません。
その後、ビルマより一部の文化財がタイに戻されるとともにアユタヤ復興の
寄付金も出たそうです。現在は遺跡が観光用に整備されつつあります。

今回は緑の枠で囲んだ遺跡群を見学してきました。
見学途中で象に乗りました。象に乗ると幸せになるといわれているそうです。
長めのルートは値段が高いのですが、象の餌代が不足しているので、ぜひ
長い距離を乗って奉仕してほしいとのガイドの要望で、餌代を寄付してきました。

日本人街跡 江戸時代には多くの浪人がシャムへ出稼ぎに
来たようです。中でも山田長政は有名です。
彼は政府の助っ人として活躍したそうです。
日本人村の
標識があります。
内部には
入りませんでした
が、小奇麗な
様子でした。

ポインターを画面に
置くと内部の一部が
ご覧いただけます。
「アユチヤ日本人町
の跡」の石碑が
立っていました。
ワット・ヤイ・チャイ
・モンコ
この寺院は島の外にあったため、
ビルマ軍の破壊から逃れ
650年前のままの状態で
残ったそうです。
アユタヤでは最も古い1357年
建造の建物です。
寺院の入り口にある
標識です。

左は仏塔です。
急な階段で中段に
上がれます。

右は人形の寺で
色々な人形が
納められていました。
ドラえもんの人形が
ありました。
この奥にも仏様が
あるので、どれが
ご本尊か分かりません
が、手前に並んでいる
仏様には金箔がいっぱい
貼られています。
自分の身体の具合の
悪い所に合わせて
貼るようです。

ポインターを画面に
置くと、貼られている
状態がご覧になれます。
こわれた仏塔です。
手前には仏像が塔を
取巻いています。

僧の墓とのことです。

(*)下からの眺めも
ご覧頂けます。
仏塔の正面と
左斜めからの
眺めです。
幼児が参拝に
来ていました。
出口付近には
法衣を纏った
涅槃像がありました。
ワット・マハタート この寺院は1374年の建立と言われて
いますが、1767年にビルマ軍により破壊
されました。
その際仏像の頭がことごとく持ち去られ
現在の仏像の頭はありません。
一種異様な風景です。
仏塔は本来漆喰で塗り
こまれて全体が白い色を
していたようですが、すべて
剥がされて、煉瓦が剥き
出しになっています。
これらの煉瓦も丁寧に
積み上げられていました。
ここの塔はほとんどが
傾いています。
地震がないので残って
いるそうです。
正面の仏像も頭が無かった
のを、頭だけのせて
修理されたものです。
廃墟と化している
寺院跡です。
右側の塀の下には
頭部のない仏像が
並んでいます。
奥に見えるトウモロコシ型
の塔は隣にある
ワット・ワーチャップラナ
です。
手前は破壊された
ワット・マハタートです。
仏塔の廃墟です。
これだけの基礎の仏塔は
相当巨大なもので
あったろうと想像されます。
ワット・マハタートで
もっとも有名な
木の根に取り込まれた
仏頭です。
世界遺産の一部です。
よくぞこの形で残って
いるものです。
よくまあ、頭部だけを
徹底的に持ち去ったもの
だと、感心します。

クメール様式の仏塔跡
形状と作り込みの状態
からして、美しい仏塔で
あったろうと想像
されます。
ワット・プラシー・サンペット 王様が葬られている寺院
三人の王が葬られている
仏塔です。
ここはもともとは宮殿で
その後仏教儀式の場に
使われるようになった
とのことです。

白く見えるのは漆喰が
残っていて、アユタヤの
遺跡の中ではここだけが
その時代のままの様相を
残しています。

この寺院も三基の仏塔
以外はすべて廃墟と
化しています。
他の寺院に比べ柱など
まだ漆喰の残骸が
見られます。
ここの仏像も勿論頭部は
ありません。
仏像の頭部に自分の顔を
載せて写真を撮るのは
禁じられています。
かってはそういう不届き
者もいたのでしょう。
仏塔の前には白い花を
つけた樹木が植えられて
います。
花の名前は多分プリメリア、
ポインターを画面に置くと
花がご覧いただけます。
ウイハーン・プラ・モンコン・ポピット サンペットの隣にある
大仏殿です。
1951年に再建された
大仏殿です。
中には金色の大仏が
安置されています。
高さは10m以上は
あるでしょうか。
大仏の詳細は
説明を受けられません
でした。
大仏殿内部には小さな
仏像も幾つか安置され
なぜかお金で造った
飾り物(左)が奉納され
仏像は金箔で貼り込め
られていました。
ワット・チャイ・ワタナーラム この寺院は河の外に
ありましたが、やはり破壊
されたようです。
この寺院の中央の塔は
カンボジア(クメール)式
のコーン型で、周りの塔は
尖塔型になっています。
ここの仏像もやはり
頭部は持ち去られて
いました。
何とも異様な眺めです。
寺院の中に違った形の
仏塔が並んでいるのも
アユタヤだからでしょうか。
院内に葉のない木に
花が咲いていました。
名前を尋ねたら
リラワディと聞きましたが
これはタイ名で、実は
プリメリアのようです。
象の国   タイでは多くの象を見かけます。象に乗ると幸せになるそうです。
アユタヤの公園の中に
象の乗り場があります。
長く乗ると300バーツ、
短い距離は200バーツ。
餌代になるそうです。
若い象と年寄りの象が
いました。
最近は畸形の小象が
増えたそうです。
象のために長い距離を
乗ってきました。
大勢の観光客が象に
乗って歩いています。
象使いのおじさんも
日本人慣れしていて、
「象さん、象さん、お鼻が
長いのね」と歌いながら
乗っています。
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