中国は仕事の関係で長く滞在したことから、下記に記載されている全省を訪れる
機会がありました。
最初に中国へ行ったのは1966年でした。その時は、まだ自由に行動できる国ではなく、
香港経由でのみ入国でき、パスポートは用をなしませんでした。
北京でも外国人が行動できる範囲が限定されていて、道路のあちこちに「外国人進入
禁止」の看板が立てられていました。1966年には万里の長城へ観光に行くのにも
公安局で「旅行証」を取得し、決められた道路を通って長城まで行ったものです。
盧溝橋では橋を渡ったところまでしか行けないのですが、タクシーで橋を渡り、
Uターンする際、ちょっと境界を出てしまったら、立ち番をしている警官に呼び止められ、
「旅行証」を見せろと言われ、ひと悶着起こしたこともありました。
1970年代末までの中国の状況は現在の中国からは全く想像もつかない事だらけでした。
こんな話を書き出したらきりがないので、中国の景観に絞り込みましょう。

全省を回っていますが、残念ながら写真に残っている昔の風景はほとんどありません。
最初のころはカメラを持っているだけでリスクがありました。
景色を撮るとスパイ容疑を掛けられないかと心配もしました。
従い、ほとんどカメラを携行しなかったものです。
あっても記念写真として人物が主体に入っています。
1990年代に入ってゆっくり写真でも撮ろうかという気が芽生えてきました。
最近は概ねどこでも自由に写真が撮れます。
中国には素晴らしい景観が一杯ありますが、とりあえず1999年以降に撮影した
上記に記載の地域の風景をご覧ください。