宇都宮市
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大谷
大谷(おおや)は宇都宮市の北西部に位置し、大谷石の産出で有名な町です。
長年にわたり大谷石の切り出された跡地が公園や資料館として整備されています。
また、弘法大師により開基された寺として知られ、日本最古の磨崖仏が本尊である大谷寺(おおやじ)があります。
宇都宮市の北西に大谷(おおや)町が有ります。
ここは大谷石で有名な町です。大谷石は凝灰岩で淡緑色か淡褐色の
石です。耐火性に富み、住宅や倉庫、石壁に利用されています。

町全体がほぼ大谷石の岩盤上にあり、
東西8km、南北37kmにわたり、地下200〜300mの深さまであることが
確認されていて、埋蔵量は10億トンと推定されています。

「美しい日本の歴史的風土100選実行委員会」が進めていた
「美しい日本の歴史的風土100選」の選考により、
「大谷寺・大谷石採掘跡」が準100選に選ばれています。

大谷寺(おおやじ)は半洞窟の場所に弘法大師により開基されたと
伝えられており、岩肌には千手観音像や阿弥陀仏などの磨崖仏があり、
日本最古の磨崖仏と言われています。

大谷石の採掘跡は公園になっており、石壁に彫られた平和観音像も
立っています。

採石後の洞窟を資料館として一般公開していて、その深さと大きさには
驚嘆します。


2014年6月に喜連川温泉へ行く途中で立ち寄りました。
大谷寺(おおやじ)
大谷寺は天台宗の寺院で、石崖に彫られた千手観音像が本尊です。
弘仁元年(810)に弘法大師により開基されたと伝えられ、千手観音や釈迦像
など10体の仏像が岩に彫られており、いずれも国指定の特別史跡であり、
彫刻として国の重文にも指定されています。
大谷寺の正門です。
通称は大谷観音(おおやかんのん)
と呼ばれています。
洞窟に囲まれたように建つお寺で、
この洞窟は縄文時代から
人が使っていた形跡が残されて
いるそうです。
岩屋の中に建つ本堂です。
本堂の奥の岩の壁に
千手観音像が彫られています。
日本で最古の磨崖仏と言われます。

ここの磨崖仏は荒削りしたあと
粘土で形を整える方式で造られて
いるそうです。

本堂内、左手の堂内はいずれも
撮影禁止となっています。
山が本堂に覆いかぶさるように
作られているお寺です。
左は千手観音菩薩像です。
これがご本尊です。高さは約4m
有ります。
弘法大師(空海)の作と伝えられて
います。

右上は釈迦三尊像です。釈迦像の
左の観音像が切れています。右は
地蔵菩薩のようです。像の高さは
約3.5mあります。

右下は阿弥陀三尊像です。
中央に阿弥陀如来、左に菩薩、
右に比丘尼が建っています。
高さは2.7mです。

右下の画面にポインターを置くと
薬師三尊像もご覧いただけます。
釈迦像と阿弥陀像の間に彫られ
少し小振りで高さは1.2mです。

いずれの磨崖仏もすべて国の
特別史跡に指定されるとともに
重要文化財にも指定されています。

写真はポスター等よりの拝借です。
鐘楼に架かる鐘は銅鐘です。
1695年に宇都宮の鋳造師の
手により鋳造されています。
県指定の有形文化財です。

鐘楼の右手に宝物館が有ります。
館内には縄文人の遺骨が完全な
形で出土したものが展示されています。
本堂同様撮影は禁止となっています。
敷地内にある弁天堂です。
かって、この地区には毒蛇が居り、
人が困っていたところ、弘法大師が
この蛇を退治しました。この蛇は
その後、心を入れ替え白蛇となり、
弁天様にお仕えするようになった、
との伝説があるようです。

画面にポインターを置くと弁天像を
ご覧いただけます。




下図は弁天堂の横にいる白蛇です。

大谷寺の裏山は「御止山(おとめやま)」
と呼ばれ、奇石や赤松林の美しさ
から「陸の松島」ともいわれ、
国の名勝に指定されています。

赤い橋の右手から山へ登れますが、
今回は東日本大震災の影響で
山への道は通行止めになって
いました。

大正天皇が度々この山を訪れ
手植えの松もあったそうですが、
現在は記念碑が建っているとの事です。
大谷寺の南門です。

ここから大谷公園に抜けられます。
平和観音の頭部から見た
大谷寺の鳥瞰です。
大谷公園と平和観音
公園内には採石場跡やスルス岩・天狗の投石・親子がえると呼ばれる奇岩などが
多数あり、大谷地区全体の景観をまとめたという公園になっています。
園内に大谷石の岩に直接彫られた平和観音像が立っています。
公園西側よりパノラマで見た風景です。左寄り観音像の横の採石跡の間を抜けると大谷寺に出ます。
平和観音像です。
戦没者の慰霊と世界平和を祈念して、
昭和23年に東京芸大の飛田朝次郎氏
が当地の石工とともに自然の岩壁に
直接掘り始め、昭和29年に完成した
高さ27m(88尺8寸8分)の観音様です。

観音像の裏側は展望台になっています。
大谷寺からの入り口になっている
採石後の巨岩です。

この辺りの岩山は露天の手掘り跡だ
そうです。
現在は全て地下掘りで機械での
作業になっています。
親子かえる岩です。
蜂の大軍に困惑していた住民を
親子のカエルが蜂と戦い住民を
守ったという話から、住民は
今もなお親子ガエルを地守神として
子孫に言い伝えているとの事です。

自然岩がなんとなくカエルの親子に
見えます。
角度が変わるとちょっと見難い場所も
あります。
公園内の巨岩群です。
いずれも採石跡です。
左は「天狗の投石」と名付けられた
岩でてっぺんに岩が乗っかっています。
天狗が投げたのだそうです。

右は「スルス岩」と呼ばれる岩で
真ん中に割れ目が有り、磨り臼の
様な形からスルスと呼ばれている
との事です。
平和観音に向かって左手にある、
戦没者慰霊碑です。
展望台から見る観音様の
御顔です。
大谷資料館
大谷石の採掘の歴史がわかる資料館です。展示場には採掘が本格的に始まった江戸中期から
昭和34年頃までの手堀り時代の道具や採掘方法、運搬の移り変わりなどの資料を展示しています。
資料館の地下は採掘場跡です。。そこは2万uにも及ぶ大空間で、深さ30m、最深部では地下60m
もあるという巨大な地下空間で通坑内の平均気温は8℃前後です。入口で毛布を貸してくれます。
 大谷公園から大谷資料館へ向かう途中で見られる御止山(おとめやま)の後ろ部分です。やはり採石跡になっています。
資料館の建物です。
建物内は受付と資料展示室があり、
坑内への入り口もあります。

受付には毛布の貸し出しもあります。
坑内は平均気温が8℃前後で、
我々の入った時は6月26日で9℃と
言ってました。
皇太子(現天皇)と美智子妃や
常陸宮と華子妃の訪問記念碑も
立っていました。
皇太子夫妻は昭和55年10月に、
常陸宮夫妻は昭和59年5月に
それぞれ来訪しています。
資料館内の展示場です。
往時の採石道具や衣装が
展示されています。
採石された石の大きさが判る
ブロックや運搬具なども展示されて
います。
坑内に入ると馬鹿でかい空間が
広がっています。
これでよく天井が落ちないと
思うほどの広さです。
切り出した採石の加工場です。
手掘りされた壁には
その痕跡が残されています。
ほんと広い。

手前は手掘りの跡、奥は機械で
掘った跡です。

手掘りの跡は柔らかい線に
なっています。
機械を使った箇所では
幾何学的に直線的に
掘り出された跡が残っています。
鋸の跡(縦線)もくっきり出ています。
昭和35年から機械化されたそうです。
大谷石の石垣の強度を計るための
設備で、この積方で上部に荷重を
加えても何の異常もなかったそうで、
この積方が建設大臣の認擁壁と
なっています。
資料館の入り口から眺めた
風景です。
山の姿が色々な形状になり
人工的な面白さを持つ風景に
なっています。
資料館のそばにある
大谷ミュージアムです。

内部には大谷石細工の名工
渡辺哲夫氏の復刻レリーフや
土産物としての作品などが
並んでいます

ミュージアム門前のカエルの石像
です。やはりカエルです。
入ったところに渡辺哲夫氏の作品
帝国ホテルロビーを飾っている
壁面レリーフが再現され飾られて
います。
近くのお店で宇都宮餃子を食べました。
ほんとは餃子専門の店に行きたかった
のですが、時間が遅く2時を過ぎていた
ので、やっている店に限りがあり、
取敢えずこのお店で餃子と麺を頼み
ました。

宇都宮餃子の特徴は餡に醤油味が
付いており、酢とラー油のみで食べます。
美味しかったですよ。
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