元のページに戻る

仏歯寺(Sri Dalada Maligawa)はスリランカの中央部にあるキャンディ市にあります。
釈迦の犬歯が納められていると言われています。仏歯は4世紀にインド・カリンガ国からもたらされ、
当初はアヌラーダプラの寺院に納められ、王権の証とされていました。
その後、王都が移る際には仏歯も一緒に移動しました。
1592年にキャンディに遷都され、1603年に仏歯を祀るためこの仏歯寺が創建されています。
キャンディ王国が滅亡し、英国の植民地となった際には一時英国が保管していましたが、
現在はキャンディの仏歯寺に仏陀の聖遺物として仏舎利に納められ祀られています。
一年に一回(7月の満月の日の前後3週間)にペラヘラ祭りが行われ、仏歯の納められた仏舎利が象に乗せられて
市内を練り歩くそうです。
スリランカの寺院ではすべて素足(靴下はOK)ですが、仏歯寺では着ているものも原則白色を要求されます。
肌があらわな衣装(タンクトップ、短ズボン)などの場合、入り口で身にまとう布の利用を要求されます(有料)。

1803年に造られた八角堂です。
スリランカではシンハラ式の建物は
八角形になるのが多いそうです。
元は王の休憩所でしたが、現在は
経典の図書館に利用されています。

この左手に橋を渡って入る
入口があります。
キャンディ湖湖畔に突き出した建物。
王宮の附属建物で、王とその家族の
水浴場として使われた建物です。
入口から寺院を見ています。
左が本堂です。
本堂へのトンネルを通ります。
お祭りの時に象が通れるように
高さは非常に高いです。
天井部にはお祭りの行列が
描かれています。
トンネルを抜けると本堂へ出ます。
1707年に作られています。
本堂は2階建てとなっており、
2階に仏歯が入った仏舎利が祀られて
おり、毎日朝、昼、夕の3回「ブージャー」
(礼拝)が行われ、この間は仏舎利が
公開されます。
我々は時間外で残念ながら仏歯には
お目に掛かれませんでした。
ただ、仏歯は仏舎利に入っており、
一般人には仏歯そのものは見られない
そうです。高僧、高官のみが拝見
出来るようです。

象牙が入り口を守っています。
このレリーフは4世紀頃に仏歯が
スリランカへ持ち込まれた様子を
描いています。
女性の髪の毛の中に入れて
持ち込んだと言われており、
髪の頭部が光っているように表現
されています。
左はグハシバ(Guhasiva)王の義理の
息子スダンタ・ダンタ、右は娘の
ヘママラ(Hemamala)だそうです。
左:ペラヘラ祭の際に仏歯の入った
  仏舎利を入れて運ぶケースです。

右:仏陀像がありました。
本堂の2階です。
正面の扉の奥に仏歯の入った
仏舎利が祀られています。
2階の一部分です。
絢爛豪華な飾りつけがされています。

額に入っているのは仏歯の入った
仏舎利の写真です。
プージャに参加できなかった人の為
ビデオでその状況を放映しています。
本物は見られませんでしたが、ビデオで
仏舎利を見ました。
本堂の仏陀像です。
金色に輝いています。
数多くの象牙が仏像を
守っています。
一階の回廊部分に
仏歯がスリランカへもたらされて以降の
物語が絵にして並べてあります。
そのうちの一枚(9番目)です。
「ガシバ王(King Guhasiva)は
バギネヤ王子(Prince Bhagineyya)
が仏歯を奪い取ろうと戦争を画策
しているので、仏歯を守るために
Sudantha Dentha と Hemamala を
スリランカに送り込んだ」場面です。

1番は釈迦の誕生場面〜21番
英国からスリランカへ仏歯が
返還された場面までの21枚の絵が
掛けられていました。
寺院の北側にある
「王の集会所」です。
2列の柱に支えられた屋根は
重厚な感じです。
王の権威を表わすための建造物の
様です。
 元のページへ戻る