南方長城
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中国各地に長城の遺跡がありますが、湖南省ではこの南方長城が有名です。旧名は「苗疆辺牆」と呼ばれています。
南方長城は 鳳凰古城郊外にあり、明代の1554年(嘉靖32)に建設を始め、1622年(天后3)に完成しています。
南の「万里の長城」と呼ばれてれているこの長城は、南の銅仁との境界にある亭子関から、北は吉首の喜鵲営まで190q続きます。
苗族の農民一揆を防ぐために建設されたと言われています。従い、
苗族の動きを掴むため、城壁に沿って3キロ或いは5キロおきに
関所、兵営、前哨詰め所が設けられました。
城壁の高さは3〜4mあります。
北方長城は北部遊牧民族との抗争のシンボルですが、南方長城は南部少数民族との抗争
のモニュメントと言えるのでしょう。
入口に案内板がありました。

この看板に表示されている部分のみ
入場可能です。これ以外の場所は
進入禁止になっています。

駐車場から入場門を入ると直ぐに
石段になります。約200段。

東門から城内に入り、上まで登らない人は
左手のフラットなコーナーを散策。
登る場合は右方向の城壁に沿って
716段登ります。
上の方の城壁はほぼ平坦です。
左の西門から登る人もいました。

用途的に、遥か山並みを眺める景観は
なくて、真下に生活の世界を眺める
風景です。
入口を入ってすぐにある
「中国南方長城」の石柱です。

左に見える石段を登ります
東門楼門です。
ここが現在の入場口になっています。
東門からの眺めです。

左にあるのは古城塁です。
長城の名残があります。
世界一の碁盤です。
ギネスブックに登録されているそうです。

ここで2003年に中国と韓国の
囲碁決戦が行われました。

碁石の代わりに子供が黒と白の
笠をかぶり、指示に従い、それぞれの
場所に移動したそうです。
右の城壁の城塁から眺める
全体図です。

左に東門、右に西門があり、
中央に大きな碁盤と兵站地跡が
眺められます。
城壁の途中の城塁に
大砲が展示されています。
城壁に沿った石段を登って行きます。
登りの最後の城塁が見えてきます。
頂上まであと少し。
登りきったところにこの標示板が
掛かっています。
「勝利は強者の為に(716段)」

ここの説明板にも韓国語が記され、
この地域への韓国人の多さを
物語っています。
長城から眺める下界です。

苗族の動きをここから見張って
いたのでしょう。

城内と城外それぞれに苗族は
住んでいたようですが、城内の
苗族は漢族に同化していたのでしょう。
登りきるとあとはわりに平坦な
城壁が続きます。

北方長城に比べ、通路が狭く、
階段が多く、なだらかさもありません。
馬が走った北方長城との違いを
感じます。
案内図の左の城壁を降りています。

結構急な石段です。

画面にポインターを置くと
西門から登ってきた家族連れを
ご覧いただけます。
坊やが「もう登るの嫌だ〜」と
駄々をこねていました。
西門の上にある城塁です。
ここからなら住民の動きが
良く見えたでしょう。
西門です。
東門と西門には楼閣があります。
兵站跡から見る東門方向です。
古城塁です。
説明板が有ったような気がしますが、
メモるのを忘れてきました。
東門の裏側です。
中央の公園内には
古い時代の武器などが
展示されています。
駐車場の前にある
ビジターセンターなどの建物です。

ラウンジ、入場券販売所、
ビジターセンター、トイレなどが
並んでいます。
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