留 園
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留園は清代の建築造園様式を今に伝える名園です。建築物の見事な配置と太湖石を中心とした奇石で知られています。
蘇州四大名園であるばかりか中国四大名園のひとつとしても名高い庭園です。敷地は2万3300uに及び、個人の
古典庭園としては大型です。造園は徐時泰によって、1593年(万歴21)年に開始され、完成当時は東園と呼ばれました。
彼の死後、庭園は荒れ果て、18世紀末に劉恕が再建した際に寒碧山荘と名付けられました。ただ、地元の人は劉園と
呼んでおり、1876年(光緒2)の再建時に留園と改称されました。
園内は4つの景区に分かれており、おのおのの楼閣が花窓や透かし彫りで飾られた長い回廊で結ばれています。
透かし彫りのデザインはさまざまで、ひとつとして同じものはないとも言われています。
入口を入ってすぐの場所にある塀です。
受付を兼ねています。

入場券を買うと裏面に園内の
見取り図と建物の説明がありますが、
今回、無料入場で資料がありません。
受付を抜けると内庭に出ます。

通り道は左に見えるような通路が
繋がっています。
大理石の板に彩色された飾り版が
衝立に並んでいます。

留園への入口になっています。
上の方に「留園」の掲額があります。
柏の樹と雲南山茶のみが植えられた
だけという簡素な空間には、伝統中国画の
技法が用いられているのだそうです。
後ろの壁にこの場所の名称が
書かれていますが、一部が読めません。

「古木交柯??」上の庭との続きです。
右手の石柱は印月で、いつも池に
月が映っているように見えるそうです。
この建物の由来等も未確認です。
庭園にある池の一つです。
名前があるはずですが、未確認です。
古い時代の衣装も貸してもらえるようです。
雨の中、古代衣装の女性が歩いていると
何となく昔を感じさせてくれます。
ついでに傘も昔の傘があればもっと
良かったのに。
 
狭い場所を大きく見せる庭づくりが
成されています。
 「五峰仙館」です。
梁や柱、調度品などに楠が使われて
いることから 「楠庁」 とも呼ばれています。

「石林小院」です。
石と草木と瓦屋根の取り合わせが
絶妙です。
冠雪峰の横手の眺めです。
冠雪峰とは別の太湖石です。
なかなか立派な石です。

手前の建物は「冠雪亭」です。

後ろの建物は「冠雪堂」で
現在はお茶屋さんになっています。
中国ではお茶が結構高くて
ここでは1茶壷60元(日本円約1千円)
します。
出口に近いところにある建物です。

名前や用途は確認しませんでした。
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