コルドバ大聖堂 メスキータ(Mezquita)
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メスキータとはモスクの意味ですが、現在はコルドバの聖マリア大聖堂を指す固有名詞として
使われているようです。このメスキータはある時期からキリスト教寺院として使われるように
なりましたが、モスクの中心部が聖堂として利用され、それ以外はモスクの状態が維持されています。
すなわち、785年にモスクが建設され、1236年からはキリスト教徒によるカテドラルとして利用され、
16世紀にはゴシック・ルネッサンス複合の聖堂が作られ(見取り図の中央部緑の囲み部分)、
世界で唯一イスラム教とキリスト教の同居する教会となっています。
スペインで現存するモスクとしては現在メスキータのみです。

メスキータの平面見取り図です。
@の横にミナレットが有ります
Fがオレンジの庭です。
Eは栄光の門で下の写真の門です。
Hが最も早く作られた内陣で元の教会の廃材
などを利用したそうです。
Iは9世紀の最も豊かな時代に作られています。
Kは博物館になっています。
Lはミヒラープでメッカの方向に向いています。
O〜Qが16世紀に作られたキリスト教の
カテドラルになっています。
(緑のラインで囲った部分)
Nは財政的にも困窮した時代の増築で
柱の作り方などにも手抜きが見受けられます。

本来モスクは左右対称形になりますが、
メスキータは増築で大きくなったため、
左右対称形が崩れているそうです。

又、窓はステンドグラスとモスクの窓の両方が
あります。これも珍しいケースです。

栄光の門Eからのオレンジの庭とミナレットです。ミナレットは高さ53mでコルドバで最も高い建物です。
最初に作られた内陣Hです。 Iの部分で最も豊かな時代の内陣です。
礼拝の間の円柱の森です。モスク時代には1113本あった柱は856本になっているそうです。
モスク部分の天井には寄せ木細工になっていました。
素晴らしい文様が並んでいます。
モスク側の天井と窓です。モスクが大きいので通常の
モスクより窓が多いのだそうです。ステンドグラスでは
ありません。イスラム文様が綺麗です。ポインターで拡大。
ミヒラーブはイスラム教徒が礼拝をおこなう方向を指し示す場所です。ミヒラーブの上部は天蓋になっています。
Kにある博物館部分です。今日は小学生も社会科見学に来ていました。
カテドラルの部分Oの祭壇です。 Qの部分、聖歌隊の合唱段とパイプオルガンです。
モスクとカテドラルの境目の壁の様子です。 上の写真の下の段、司教たちが並ぶ部分はマホガニー
の彫刻が有ります。
モスクとカテドラルの合体する場所とそこからのびる聖堂Pの景観です。クロスの形に仕切られています。
カテドラルの部分にある聖画とステンドグラスです。
モスクの中にステンドグラスの明かりが映ります。 カテドラルの司祭に重要な品々が並べてあります。
16世紀エンリケ・デ・アルフェ作の
聖体顕示台です。
現在も祭日にはコルドバの街を
神輿のように担いで歩くそうです。
中央部にはキリストの代わりにパンを
入れるそうです。
重量は122kgあります。
黄金色に輝いています。
偶像崇拝をしないイスラム教のモスクの中に
偶像崇拝の典型のような聖体顕示台が
あるのも面白い取り合わせです。
聖堂の入口のアーチです。         パイプオルガンの拡大画です。      P中央部からの様子です。
免罪の門(出入り口)の傍に往時の天井板が
展示されていました。色が殆ど落ちていました。
免罪の門の前に広がるオレンジの中庭(パティオ)です。
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