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道後温泉の周辺図です。中央に伊予鉄道道後温泉駅が有り、 道後温泉商店街を抜けると道後温泉本館に出ます。 3000年もの歴史を誇り、日本最古の湯として知られる道後温泉。 その温泉街の中で、ひときわ目立つのが「道後温泉本館」です。 1894(明治27)年に建てられたこの木造三階建ての入浴施設は、 国の重要文化財にも指定されています。 昔々、足を痛めた白鷺が岩間から流れ出る湯に浸していると、傷は癒えて 飛び立って行くのを村人が見て手を浸すと温かい温泉であることに気づき、 効能を確認したというのが道後温泉の発見伝説です。 1956年(昭和31)に各旅館に内湯が引かれるまでは、宿泊客は 全て、本館で入浴していたのだそうです。 内湯が引かれるとともに、皇族専用の浴室は湯止めされ、以降は 皇族方が参観に来られるだけとなったようです。 昭和25年に昭和天皇が訪れ、入浴されたのが最後になっています。 本館内部は写真撮影が禁止(3階個室を除き)されています。 |
道後温泉本館の西側、入浴客の受付と 玄関が有ります。 ここをベースとする人力車が有り、20分で 温泉街を一回りしてくれます。 本館の窓は彩色された紙が貼られていて 夜の方が綺麗に見えます。 |
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本館東側の夜景です。 二階には又新殿が有ります。 又新殿は玉座が有り、現在有料で 見学ができます。 下の写真は又新殿です。資料から 拝借しています。 |
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朝の本館の様子です。 | |
朝の本館東側の様子です。 右の門は皇族専用の出入り口です。 中央は従者の入口です。 現在何れも使用されていません。 皇族が訪れる時には利用されるのでしょう。 左は南館です。 |
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東側から眺める本館です。 正面の門は皇族専用の出入り口です。 門の左は従者の出入り口です。 昔は手前の銅板葺の棟と瓦葺の棟は 独立していたそうですが、皇族の風呂が 湯止めされて以降、渡り廊下でつながった そうです。 |
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南側から見る本館全体です。 浴室は全て1階にあります。 神の湯(男子用2、女子用1)と 霊の湯(男女各1)があります。 2階、3階は休憩室になっています。 2階は神の湯、霊の湯の休憩室で、 3階は霊の湯の個室休憩室です。 |
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受付(札場)です。こちらで好みの入浴券を 買い求めます。 神の湯の入浴のみは410円、休憩付840円、 霊の湯の2階休憩室は1,250円、3階個室は 1,550円となっています。 我々は最初はホテルでもらった入浴券で 神の湯の入浴のみ、翌日夕刻に霊の湯の 3階休憩室利用しました。 又新殿(ゆうしんでん)の見学は見学のみなら 250円かかりますが、霊の湯利用なら無料で 案内してもらえます。 個室利用は中国人や家族連れで結構 賑わっていました。 |
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3階個室の内部です。 坊ちゃん団子とお茶のサービスが有ります。 お茶も足つきの茶托となります。 お茶碗は砥部焼が使われています。 茶托は輪島塗になっています。 画面にポインターを置くとお茶と団子の 拡大画面をご覧いただけます。 |
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左が霊の湯、右は神の湯です。撮影禁止で 資料から拝借しています。 霊の湯は大理石と庵治石を贅沢に使った 浴室になっています。湯釜も二本有ります。 神の湯の壁には松山の焼き物である 砥部焼陶板画で道後温泉にまつわる 物語が描かれています。湯釜は庵治石が 使われています。 |
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夏目漱石が松山滞在中に何度も訪れた 部屋です。「坊ちゃんの部屋」と名付けられて います。他の人が撮影していたので、 相乗りして撮らせてもらいましたが、盗み撮りは あまり良くないですね。 下の写真は部屋の全景で資料から拝借 しています。 正面床の間の銅像は漱石で掛け軸には 「則天去私」と書かれています。 |
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振鷺閣です。 本館三階の屋上に設置されている振鷺閣は、 約一坪の周囲に赤いギヤマンの障子で、夜に なると中央天井から釣ランプを灯していました。 当時はネオンもなく湯の町の夜空に異彩を はなったと言われています。さらに、中央に 吊るされた太鼓は、昔から時刻を告げる「刻太鼓」 として1時間毎に打ち鳴らされていましたが、 現在は、朝・昼・夕の3回だけ鳴らされています。 この刻太鼓は環境庁の残したい日本の音風景 100選に選定されています。 |
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本館の北側の様子です。 手前左には「玉の石」が有ります。 |
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「伊予国風土記」には、二神の伝承として 大国主命が、重病の少彦名命を助けようとして、 大分の速見の温泉を引き湯あみさせたところ、 不思議によみがえり、立ち上がった少彦名命が 踏んだ石に足跡が残ったという伝承があります。 その伝説の石がこの玉石です。 この石に道後温泉の湯をかけて願いを込めると、 神様に通じると言われており、「病気平癒」 「縁結び」「商売繁盛」にご利益があるとの事です。 |
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