庚申庵
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庚申庵は愛媛県指定の史跡になっています。

天明時代(1781〜1789年)の俳壇にその名を知られた、俳人栗田樗堂が
1800年(寛政12)52歳の時にこの地に営んだ草庵です。
樗堂は1749年(寛延2)に豪商豊前屋・後藤昌信の三男として生まれ、
酒造家の栗田家に入夫しています。
樗堂は加藤尭台の高弟で、俳友には小林一茶、井上士郎などがおり、
一茶はこの庚申庵を2度訪れたそうです。

庚申庵の名前はこの地に青面金剛の祠が有り、古老が古庚申と呼んでいた
事と、庚申の年に建てたことから付けたものと言われています。

樗堂は1805年(文化2)に「庚申庵記」を記しています。その文章には
土地の由来、庭の様子、庵からの眺望、自身の病状、訪れる友人、
そして、自らの感慨が記されています。
樗堂は「市中の隠」を楽しみ、理想の生き方を求める為に、この庵を
作ったことがよく判ります。

街中にひっそりと佇む庭と茶室が気持ちを休ませてくれます。
庚申庵は2000年(平成12)から
復元を始め、2003年に開園された
史蹟庭園です。

建物は比較的新しい感じです。
ビル街の中に草庵と庭園がこじんまりと
作られています。

藤棚の下に見える建物が草庵です。
草庵から眺める庭の景色です。
藤の花の時期には草庵は藤に
取り巻かれるようになっています。
庭の奥から草庵の方を眺めています。

復元された井戸です。
草庵の裏側に有ります。
右手に見える建物が茶室です。
建物の内部です。
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