島後・壇鏡の滝
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壇鏡(だんぎょう)の滝と神社は島後の都万(つま)地区にあります。
横尾山を源流とする那久川の滝です。 地元では、長寿の水、勝者(女神)の水、火難防止の水として名が知られており、
島の行事に出場する関係者は必ずこの水で清めて行事に臨む慣習が続いているのだそうです。
滝は雄滝と雌滝があり、高さ40mの屏風のような岩壁から水が落ちてきます。滝そのものは水量の関係か、高さは相当ありますが
轟然と落ちるという滝ではありません。雌雄の滝の間に壇鏡神社が設けられています。
壇鏡神社の入口です。

「壇鏡神社」の石碑が立てられて
います。
右手奥には「壇鏡の滝」の石碑も
あります。

左手奥に二の鳥居があります。
正面の大杉は、昔出雲大社修理に
際し、壇鏡神社の境内の杉の木を
要求された時、村人の一人が
鳥居を後ろにずらせて、鳥居の手前の
杉は境内の杉ではないとして、供出
から外したと言われる杉です。
そのお蔭でこの大杉が残ったと
伝えられています。
滝から流れ出る那久川です。
この川の傍を登ってゆきます。

川には絶滅危惧種のオオサンショウウオ
が生息しているそうです。
大きさは極小さく、おたまじゃくしレベル
だそうです。
随身門に出ます。

山門の両側には祀られている
随身神像があるとされていますが、
御簾で中を見ることが出来ません。

中を見ないで想像することで、
ありがたみを増すとされています。
左:本殿の左手に流れ落ちるのが
雌滝です。
ほっそりとした流れの滝です。

右;本殿右手に流れ落ちる雄滝です。
高さと流量の関係か、正面から見ると
流れる水が見えません(後出画像)。

「壇鏡神社」の社殿(拝殿)です。

松尾山光山寺の二代目慶安法師が
夢のお告げを受けて横尾山中を
さまよっていると、この雌雄の滝を
見つけ、法師は更に滝の上を少し
登ると、もう一つの源来の滝があり、
傍の壇の上に一個の神鏡を発見し、
この滝の傍に小祠を建てゝ祀ったのが
社名の起りであると伝えられています。
神社の本殿右手から滝の裏側へ
登ることが出来ます。

右手崖の途中に洞穴があります。
丁度滝の裏側になります。

壇鏡の滝周辺の地質は、今から
550万年前に噴出した重栖層上部の
粗面岩溶岩が分布しています。
滝が流れ落ちる岩壁の大部分は
粗面岩の溶岩から構成されますが、
岩壁の麓には溶岩の下位の降下火砕
堆積物が分布しているそうです。
本殿屋根の上に柱状節理も見られます。
滝の裏にある洞穴です。

洞内には数体の石像が祀られて
いますが、いかなる石像かは
確認せずでした。

この洞の前から滝の裏側を
見ることが出来ます。
左は本殿下(上の画像)から眺める
雄滝です。
水は落ちていますが、写真では
水をとらえることが出来ないくらいの
水量です。

右は洞の前から眺める裏見の滝です。
流れ落ちると言うより、霧状に落ちて
行く滝です。
右手は壇鏡神社拝殿です。
神社の前に「清流庵」という
建物があります。

お手洗いです。
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