秋吉台・秋芳洞
秋吉台は元は遠い海でサンゴ礁として誕生しました。その後3.5億年を経過する
過程でドリーネや鍾乳洞が発達した石灰岩の台地、カルスト台地となりました。
この地はかっては森林地帯でしたが、農業の発展とともに木が切られ、草原が
誕生しています。これらの草原を維持するため山焼きが行われていました。
すなわち、秋吉台は人の生活の営みの中から生まれた自然と言えましょう。
今回は秋吉台を少し散策し、秋芳洞と大正洞に入ってきました。二つの鍾乳洞
は全く異なった顔つきをしていました。
秋吉台は想像していた以上に広く
数時間の滞在ではほんの一部しか
見られないことが判りました。
しかしながら、短時間でも十分に
楽しめる景観でもあります。
駐車場に居た修学旅行のバスガイドに
どのくらいの見学時間を取ってるのか
聴いてみたら、「写真タイムだけですよ」
とのことでした。
展望台からカルスト台地を眺めればもう
十分と言えるのでしょう。
観光バスの殆どが10分〜30分程度で
移動して行きました。
我々は折角来たのだからと約1時間の
徒歩コースを歩きました。左の地図の
部分です。長者が森までは往復で2時間
以上とのことで、これは諦めました。
途中で秋吉台の草花を撮っている地元の
方がおられて、オキナ草を教えてもらい、
ラッキーでした。

秋吉台を離れる頃には雨となり、
秋芳洞、大正洞は雨の中でしたが、
洞内は問題なしでした。

展望台から見た秋吉台です。
カルスト台地が良く見えます。
左の道は遊歩道で、その上に
見える松の木は若竹山です。
上の地図の歩いたコースの
右手の眺めとなります。
殆どの観光客はこの展望台
からこの景色を眺めて
帰るようです。
お天気が良くなくて写真の
写りが今一でした。
(腕の方は無視??)
上の写真の左方向です。
右寄りに見える樹が若竹山。
真中に見える木は
妙見原です。
妙見原にある
秋吉台(天然記念物)
の説明板です。

ポインターを画面に置くと
文字の部分を拡大した
画面をご覧頂けます。
妙見原です。
とにかく一面に石灰岩が
露出しており、
ちょっと他では見られない
光景でした。
若竹山です。

今近辺では一番高い
場所になります。

ポインターを画面に置くと
頂上からの眺めをご覧
頂けます。
お天気が良くなくて
見晴らしは良くありません
でした。
歩いている途中で出あった
人が役所や観光協会に
写真を提供している人で
秋吉台の遊歩道に咲く花の
シリーズを作るべく、撮影を
してました。
その方に教えてもらったのが
このオキナグサです。
なかなか見つからないそうで、
もし知らないと通り過ぎて
いたと思います。
時間に急かされて、花を
楽しむ余裕もなかったのを
反省しました。
年齢相応のゆったり旅に
そろそろ切り替え時でしょうか。

裏画面は花の拡大です。
若竹山の遠望です。
妙見原へ向かう途中の
遊歩道から眺めた
左に秋吉台科学博物館、
右は展望台です。
秋芳洞
あきよしどう
秋芳洞(あきよしどう:しゅうほうどうは間違い)は秋吉台の地下100mにある
鍾乳洞で総延長8.9kmあり、その内の1kmほどが観光用に開放されています。
入口は3か所あり、正面入口、黒谷入口、エレベーター入口に分かれています。
駐車場が無料なので、エレベーター口から入洞しました。
長年にわたり形成された自然の造形に見とれる場所も多々ありました。
写真は残念ながら良いものは有りませんでした。フラッシュ使うと暗くなり、
ノーフラッシュだと手ぶれでボケてしまいました。
秋芳洞正面入り口の
景観です。
黒谷口からは40mの高低差が
あります。
従い、洞内の水はこちらへ
流れて出ます。
左は黄金柱、右は大黒柱。
いずれも鍾乳石と石筍が
合体したものです。
長い間の自然の営みを
感じる姿です。
クラゲの滝のぼりと名付けられた
鍾乳石です。
クラゲが足をフラフラしながら
滝を登って行くような光景です。
傘づくしです。
あたかも傘が並べられている
ような光景です。
成育中の鍾乳石が幾つも
ぶら下がっています。
洞の大きさは左下にある人影
から推し量って下さい。
千町田です。
高低差が少ないのに、
畦のように仕切られています。
大松茸です。
常に水気が有るのでしょう、
つやつやとしており、ぬめりも
感じます。
長年落ち続けた水滴の造形です。
百枚皿です。
千枚田の如き様子でもあり、
トルコのパムカレの石灰棚、
あるいは中国黄龍の五彩池を
思い出させる光景です。
こちらは地下に展開されて
いますが・・・・
長淵です。
鏡のような水面に映った
岩肌が神秘的です。
千畳敷です。
人気が無いのでちょっと
大きさが判り難いですが、
ホント、大きなスペースです。
正面口です。
水の流れが激しく、滝になって
落ちています。
写真ではちょっと分かりません。
大正洞
大正洞は秋吉台の東北端にある鍾乳洞です。秋芳洞とは雰囲気ががらりと変わります。
鍾乳洞と言うよりは岩の洞穴の感じです。昔は牛隠しの洞と呼ばれていたそうで、
戦乱の折に農民が牛を隠すのに用いた洞窟だったそうです。
観光バスはまず立ち寄らないので静かな鍾乳洞です。
大正洞の案内板
雨の所為もあってか人影なく、
貸し切り状態でした。
鍾乳洞への入口です。
ちょっと雰囲気が違いました。

天然記念物 赤郷村大正洞 の
石碑が立っています。
奥の岩は獅子岩です。
鍾乳洞と言うより
石灰岩の洞穴です。
鍾乳石もごつごつとした感じです。
洞内の景観です。
小一時間の間に全く人に
会いませんでした。
洞外のあちこちにこうした
洞穴が沢山ありました。













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周防大島
周防大島の正式名は屋代島ですが、通称は周防大島又は大島と
呼ばれています。瀬戸内海では淡路島、小豆島に次ぐ三番目の
大きさの島です。
周防大島は柳井市の南東寄りにあります。
島へは大島大橋を渡る以外は船で渡る
ルートしかありません。
大橋は昭和51年(1976)に完成し、
宿の女将の話では大島大橋はかっては有料で
それも3千円位かかったそうです。平成8年に
無料化されたそうです.
今回大島は宿泊だけのつもりが、やはり行けば
行ったで見てみたいと言う気が起こり、広島観光と
飛行機の時間を気にしながら雨の島内を半分回り
ました。目的の立岩、巌岩などは結局見られず、ただ
走っただけで終わりました。まさに時間の浪費で、
あとの広島も駆け足になりやれやれでした。

大島大橋を島側から眺めて
います。
向かいは柳井市になります。
橋の近辺では瀬戸の渦潮が
眺められます。
雨のため眺めが良くないのが
残念です。
翌朝の瀬戸の渦潮です。
大きな渦にはなりませんが、
潮の帯を巻き込みながら
進んで行きます。
雨で写真ではクリアーには
見えません。
夕食に大島名物の鯛を
鯛づくしで頂きました。
刺身、鯛サラダ、焼物、鯛しゃぶ
鯛うどん(下左)、煮物(下中)、
鯛飯、鯛の吸い物と全て鯛。
いやいや堪能しました。
いかな魚好きでもこれだけの
量を完全には食べ尽くせず、
少しづつ残したのが残念至極。
年齢を感じさせられました。
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