旧青函連絡船「摩周丸」
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摩周丸は青函連絡船として1964年(昭和39)に三菱重工神戸造船所で起工され、1965年(昭和40)6月に就航しました。
総排水量5,364トン、全長132m、幅17.9m、最大速力21.15ノット、旅客定員1,200名の大型船です。
船底にはレールが敷かれ、ワム(有蓋貨車)48輌の積載が可能です。
青函トンネルの開通による青函連絡船の廃止に伴い、1988年(昭和63)3月13日が終航となりました。
その後、1990年(平成2)に函館ドックで展示用に改装され、1991年(平成3)4月に函館桟橋駅跡地に「メモリアルシップ摩周丸」
として設置され、一般公開されました。
しかし、その後の集客不足などにより、管理主体が色々と変わり、2008年に「語り継ぐ青函連絡船の会」が新管理者となり、同年6月
博物館船としてリニューアルオープンしました。
2009年には近代化産業遺産にも指定されています。
貨車甲板や船内客室など一般公開されていない個所も結構あります。

摩周丸の船体です。
二階部分に入り口が有り、
見学できるのは3,4階部分のみです。

それ以外の場所の状況は館内のビデオや
展示写真資料等で見ることになります。
2階入り口部分です。
入館料は500円です。

入るとそのまま3階に上がります。
3階にある展示場です。

航海時代の備品などが展示してあります。

この右手の部屋にはグリーン船室の
模型などが展示されています。
4階にある操舵室です。
運行当時のままで残されています。
機器類にも自由に触れることが出来ます。
汽笛を鳴らすことも可能です。

時計は止まっていました。
同じく4階の操舵室の隣にある
無線室です。
ここも運行当時のままで残されています。






下の写真は4階屋上コンパス甲板からの
函館市街の眺望です。
左はベイエリア、中央に函館山と元町、
その右手に緑の島、更に右手は函館ドックに
なります。
函館湾が一望です。
航海甲板に展示されている
可変ピッチプロペラです。
3階にある自動車積載区画です。
遊歩甲板になっています。

正面一段高いデッキは航海デッキで
上のプロペラなどが展示されている階です。

その奥の操縦席の屋上である、コンパス甲板
がこの船の一番高い展望場所になっています。
(パノラマ写真の撮影場所)

左手に茶色のドームが有りますが、ここが
博物館船への入口になっています。
元の桟橋鉄路の有った部分です。
レールは取り除かれていますが、
場所は元のままです。

桟橋ゲートもそのままです。
ここから列車が船倉に積み込まれました。
上の写真の手前にある錨です。

元大雪丸に装備されていた大錨です。
桟橋への引き込み線跡地は公園に
なっています。
同じく、津軽丸の大錨と蒸気機関車D51の
動輪が展示されています。
公園の部分と博物館船の全景です。

左手の階段から博物館に入ります。
二階部分が受付で、ここから右手へ
進入してゆくことになります。
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