奥尻島
奥尻島は北海道では
5番目(北方領土を除く
と2番目)の大きさの
島です。

1993年の地震・津波で
島の南側を中心に壊滅的被害を
受けました。
北の稲穂岬でも津波の高さ9mが
記録されています。

島の中央には神威山(584m)
があります。
西海岸には温泉もあります。

交通は江差、せたなからの
カーフェリーが主体ですが、
函館から毎日1便の空路も
あります。

奥尻港 奥尻港は島の唯一の港湾となっています。
漁港は沢山ありますが、貨物の扱える港湾は
ここだけです。
奥尻港です。
フェリーが
入港します。
港のフェリー乗り場
です。
フェリーが航行すると
沢山の鷗が
追っかけてきます。
乗客から餌をもらえるのを
知っているからでしょう。
乗客の中にはえさ用の
食品を持参している方も
おられました。
弁天島 奥尻港から北寄りにある宮津と言う町に宮津弁天が
あります。岬の突端に弁財社があります。
奥尻港沖から見た
弁天岬と弁天社です。
弁天社です。
祭神は澳津島比売神
起源は1819年ですが、
大正2年に現社殿が
作られています。
神殿内部と
神社の掲額です。
稲穂岬 穂岬は島の北端部になります。
周辺には賽の河原があり、海難事故や災害で
亡くなった人を慰霊しています
岬の岩にはゴメ(海鴎)が
沢山集まっていました。
賽の河原には
亡き人の鎮魂を願い
東京の人が建立した
聖母観音像がありました。
震災の犠牲者を弔う
卒塔婆の林です。
「菩提林」と名付けられて
いました。
岬からずいぶん奥まった
場所に稲穂灯台が
たっていました。
球島山 369.3mの球島山頂上には展望台が作られて
います。島の北から東側を眺望できます。
球島山から稲穂岬方面の
眺めです。
岬は見えませんでした。
島内には幾つもの
放牧場があります。
復興の森 この森は奥尻21世紀の森と称して
土砂流出防止のための保安林として
営林局が管理しています。
自然林の中を歩けるように
獣道のような道が
作られています。
森の中に咲いていた花たち
です。
左2枚はギンリョウソウ
右2枚は名前は判りません。
復興の森近辺からの
東海岸の眺めです。
朝方は靄が出て眺めが
クリアーではありませんが、
幻想的な眺めになります。
西海岸 冬場の季節風をもろに受ける西海岸は
東海岸より荒々しい表情が出ているようです。
屏風立岩です。
岩場も波の荒さを
思わせます。
西海岸「神威脇」にある
神威脇温泉です。
茶色の屋根の建物が
温泉浴場になっており
420円で何時でも入れます。
温泉は掛け流しで、
湯の色が茶色ですが、
朝一番に入ると透明な
お湯なのだそうです。
人が入るとだんだん茶色に
変わるそうです。
前夜に奥尻からここまで
車で入浴に来ました。
北追岬からの西海岸
一望です。
奥に見える島は無縁島です。
海岸べりには
結構花も咲いていました。
ホヤ石と真中無縁島
左に平島が見えます。

*ホヤ石は綺麗な
柱状節理を出していました。
左は涸れ瀧です。白く光って
いるのは岩盤です。雨季には
立派な滝になるのでしょう。

右は「ホヤ石の瀧」です。
3段に落ちていました。
ここも雨季には素晴らしい滝の
眺めになるのでしょう。
奥尻津波館 青苗市街地にある津波館は震災から8年目の
2001年に開館しています。
災害の記憶を残すために作られています。
奥尻島津波館です。
ガスが出て建物がボケて
います。
左手が入口となっています。
館内展示室の一部です。
震災時の様子を人形に
したソリッドモデルを夫々の
スタンドに展示しています。

壁面には当時の写真などを
展示しています。

震災のみならず、奥尻島の
歴史展示もあります。
ここでは北海道では唯一の
出土品である勾玉が
複製品ですが展示されて
います。

*壁面にある小窓は全部で
 198個あり、犠牲者の数を
 表し、慰霊の意を示します。
展示写真の一つ
倒壊した青苗灯台です。
災害で亡くなった方を慰霊
するために作られた
「時空翔」です。毎年7月12日
ここで慰霊祭が行われます。

津波館の横にあります。
時空翔にあるモニュメントです。
壁面には震災で亡くなった
198名の名前が彫られて
いました。

左に見えるペットボトルの列は
中にロウソクが入れてあり、
夜の慰霊祭に点灯される
ものだそうです。
198個並べるのでしょう。


*ここへ登ってくる階段にも
ロウソク入りのペットボトルが
並べてありました。
同じ場所である青苗岬
突端に立っている
「徳洋記念碑」です。
高さ16.7mあります。
震災とは関わりなく、
1931年に建てられたもので、
津波にも耐えて残った
ものだそうです。

碑は明治12年有栖川威仁
親王が弱年のながら、
英国支那艦隊の旗艦に乗船
訓練中この地区で座礁。
村民に頼んで離礁出来、
ことなきを得たことを記念して
建てられたものだそうです。
青苗漁港にある望海橋です。

震災の経験から、漁港の
人たちが避難できるようにと
人工地盤が作られ
一階は素通しの橋状と
なっています。陸橋を遣って
市内に直接入れるように
なっています。

*漁港にはシーズンの
イカ漁の船が並んでいました。
震災後再建された青苗灯台
です。

東海岸 東海岸は西に比べると季節風の影響も少なく
海岸線は穏やかな感じです。
一部は花崗岩が多いため海が白く見えます。
この日は海も凪いでいて
海鵜ものんびりしていました。
西海岸の黒い岩に比べ
こちらは白っぽい岩が
多いです。
海の色も白っぽく見えます。
奥島の代表的海産物ウニを
イメージしたモニュメントが
建てられています。

*そばにウニ丸君の碑があり
タイムカプセルになっている
ようです。
奥尻島の目玉はやはり
鍋つる岩でしょう。