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日本画家・小林古径の本邸は建築家吉田五十八が設計し、棟梁岡村仁三が施工した木造二階建て、
数寄屋造りの住宅です。
古径は1920年(大正9)に農家を改造した画室を東京大田区の馬込に設け、1934年(昭和9)には画室の
隣地に本邸を新築しました。この本邸は1993年(平成5)に解体されました。上越市が1995年にこの解体部材を
購入し、1998年(平成10)9月高田公園内の高田城二の丸内で復元工事に着工しました。
画室は1974年(昭和49)に解体されていましたが、本邸の復元に併せて、写真や図面に基づき画室も
復元し、2001年(平成13)に「小林古径邸」として庭園を合わせて一般公開しました。
本邸は2005年(平成17)に登録有形文化財に登録されています。
本邸は吉田五十八が伝統的な数寄屋造りを学び取ろうとする姿勢と、新しいものを入れて行こうとする意欲を
随所に見ることが出来ます。但し、後年の吉田五十八の独特さはこの時期にはまだ表現されていません。
吉田五十八の初期の作品として貴重な建造物です。
小林古径邸の全景です。 解体部材による移築建設で 有形文化財に登録されています。 手前左は画室。 奥が本邸になります。 |
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本邸の玄関側から見ています。 二階の簀子作りに特徴があります。 |
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本邸の側面からの眺めです。 左端は納戸、その横に茶の間、その右に 居間、白い障子が見えるのは書斎。 右端は客間になっています。 |
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玄関から続く畳廊下です。 右手に少し見えるのが浴室です。 畳廊下の左手は居間になります。 畳廊下の奥は板張りの廊下になっており、 その左手は茶の間です。 廊下の突き当りが納戸になっています。 |
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本邸二階の8畳と6畳間の様子です。 二間の間の欄間の障子は両面障子で どちらからも障子の桟が見えるように なっています。 画面にポインターを置くと「くろ兎」の絵が 拡大してご覧いただけます。ただし、 デジタル複製画です。 住居、画室共に多数の作品が展示されて いますが、作品は全てデジタル複製 によるもので、原画は美術館に保管されて いるようです。 |
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欄間の障子はどちらから見ても桟が有ります。 凝った作りになっています。 |
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画室です。原材による移築ではなく、 図面・写真などからの復元建築です。 |
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画室のアトリエです。畳敷きになっています。 窓には日除け戸が袋戸棚に収納されています。 このアトリエは一般に貸し出しもしているようです。 |
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アトリエの手前側です。 | |
アトリエの二階は階段部が吹き抜けに なっています。 木組みの仕組みが判るようになっています。 |
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二階は作品の展示場になっています。 但し、作品はデジタル複製画で本物は 記念美術館に保管されています。 |
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同じくデジタル複製画の「八幡」です。 1931年(昭和6)古径48歳頃の作品です。 |
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高田城二の丸の名残を残す武具蔵跡の 石碑が邸内に残されています。 |
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