上越市総合博物館 小林古径記念美術館
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高田公園内に設けられている総合博物館と小林古径記念美術館は建物を共用しています。
博物館は高田市政60周年の記念事業の一環として計画されたものです。直江津市との合併で
上越市になり、1972年(昭和47)に上越市立総合博物館として開館されました。
2001年(平成13)に増改築後のリニューアルオープンを行い、2002年(平成14)より記念美術館を
施設共用で開館しています。
博物館の収蔵品は考古部門、歴史部門、民俗部門、美術部門、工芸部門と多岐にわたっています。
スキー発祥地としての資料等は1992年(平成4)に金谷山日本スキー発祥記念館の開館により、
そちらへ移されています。
小林古径記念美術館は約1,300点の作品及び古径ゆかりの品を多数収蔵しています。
この収蔵品は「小林古径上越コレクション」と呼ばれ、東京芸大、東京国立博物館、東京国立近代美術館、
京都国立近代美術館、山種美術館、永文庫などのコレクションに匹敵するものと言われています。
博物館・美術館・古径旧居は2005年(平成17)以降一体運営されています。

博物館・記念美術館の全景です。
北陸新幹線開業記念の企画展が
2015年3月7日〜6月14日の期間限定で
開かれていました。

博物館では「花の高田」展
美術館では「芸術へのいざない」展として
初公開される作品が展示されていました。
博物館開館を記念して、台湾の蒋介石が
揮毫を贈っています。

説明文の様に、蒋介石は高田に留学しており、
高田留学中を回顧した書となっています。
記念美術館では「小林古径芸術への
いざない」と銘打った展覧会が開かれて
いました。

説明文は読みにくいですが、
「上越市では小林古径を長年にわたり顕彰し、
種々の事業を行ってきました。1,300点の
素描作品を中心に独自のコレクションを作って
来ました。昨年(2014年)には「牡丹」(絶筆)や
古径ゆかりの品々を収集することが出来ました。
今回、初公開を含むゆかりの品を中心に展示し
古径の画業や人となりを紹介します」(概略)
と、書かれています。

絶筆となった「牡丹」です。

1957年(昭和32)ごろの作品です
1957年(昭和32)4月3日、古径は74歳で
その生涯を閉じています。

前田青邨自筆の「院葬の辞」が展示されています。

4月9日に日本美術院で院葬が行われ
前田青邨が「院葬の辞」を読んでいます。
古径の性格を「寡黙剛直信念強く、努めて倦まず
期するところ必ず貫く」と記しています。

古径と青邨は若い時代に梶田半古塾で出会い、
院展ではともに画技を磨いた仲間で、また、
一緒に留学も経験しています。
古径に先立たれた青邨の胸中を吐露した
文章となっています。
古径の模写画です。

国宝「随身庭騎絵巻」(鎌倉時代)を古径が
模写したものです。

今回が初公開との事です。
同じく「随身庭騎絵巻」からの模写画です。
古径の写生です。

紙に鉛筆で書かれたものです。
これも初公開の作品です。

古径が生前に利用していた小物類です。

左は印章、印面には古径、茂などが有ります。
右は古径手製の紙料文庫です。
左は古径直筆の絵葉書です。
右は古径の写生帳です。
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