千手観音像
 元のページへ戻る
堂内での撮影は禁止されていますので、絵葉書と案内書の写真を一部拝借しました。
この壮観さは写真では感じられないので、是非実物をご覧ください。本堂に居並ぶ1001体の観音像は圧巻です。
本堂に居並ぶ中尊および1千体の千手観音像、二十八部衆像、風神・雷神増の何れも国宝です。
ご本尊の千手観音の中心におられる
千手観音坐像(中尊)で高さは3.3mの
寄木造で漆塗りになっています。
湛慶の作です。

中尊を中心に右側に500体、左側に
500体の全部で1000体の千手観音像
が本堂一杯に並んでいます。
中尊を加えて1001体の千手観音が
ご本尊になります。

前には二十八部衆が並んでいます。

本堂の仏像はすべて国宝になっています。
二十八部衆の内の

左;那羅延堅固像です。
仁王像の一対神で、金剛力士の方が
一般的です。仏法の敵を撃退する法具、
金剛杵の威力を神格化した像です。
高さ168cmで鎌倉時代の作品です。

右:阿修羅王像です。
千手観音を守護する二十八部衆の
一員として、勇ましく、力強い像に
造られています。
阿修羅は古代ペルシャの聖典
『アヴェスター』に出る最高神アフラ・
マズダーに対応するといわれ、それが
古代インドの魔神アスラとなり、のちに
仏教に取り入れられたようです。。

迦楼羅王像です。
高さは164cmで、鎌倉時代の作品です。

金翅鳥王(こんしちょうおう)ともいい、
鳥の頭と翼を持った人身です。
龍を食うヒンズー教の聖鳥ガルーダに
源流があるようです。
千体千手観音立像の前に並ぶ
二十八部衆を両側から挟む形で、
南に風袋を持つ風神像(左)、北に太鼓を
持つ雷神像(右)が安置されています。
両神は千手観音に侍し、観音を信仰する
者を擁護する役割を担っているそうです。

俵屋宗達の「風神・雷神図」はこの像を
見てイメージされたとの説もあります。
 元のページへ戻る