左京区貴船地区 
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左京区の鞍馬・貴船地区は丁度京都市街の北側に位置しており、京都の奥座敷とも称されています。
貴船は貴船川に沿って夏には川床(かわどこ)が設けられ、多くの料亭が川の上の座敷で食事を供しています。
貴船・鞍馬ともに秋の紅葉が素晴らしいのですが、川床の青紅葉の下で食事するのも一興です。
地区の中心には貴船神社があり、さらに奥には奥宮もあります。貴船から鞍馬寺まで散策することも可能です。
2019年8月に京都での法事の折に立ち寄ってきました。
貴船・鞍馬の周辺図です。

鞍馬山の両側に鞍馬川と貴船川が流れています。貴船川の
貴船神社の付近に数多くの川床が設けられています。夏の風物詩です。

叡山電鉄は「出町柳駅」から比叡山の麓「八瀬」へ向かう本線と
宝が池から貴船・鞍馬へ向かう鞍馬線に分かれています。

バスは京都バスが国際会館から貴船口経由鞍馬温泉行が
ほぼ30分おきくらいにあります。

今回は京都バスで貴船口に出て、貴船口と貴船をピストン運転する
バスがあり、これで貴船まで出ました。

貴船のバス停からすぐの「河鹿」で昼食を摂り、貴船神社に参拝、
流石に奥宮までは足を延ばせませんでした。
従い、鞍馬寺もスキップです。

貴船の後、家内の実家の檀家寺「妙満寺」と我が実家の墓地、
西本願寺大谷廟で墓参りをしてきました。

半日弱ではこの地区で昼食を摂るのが精一杯です。

京都の地下鉄烏丸線の終点が
宝が池国際会館になります。

国際会館前バスターミナルです。

左手奥が市営バスの停留所。
学生さんが屯しているあたりから手前が
京都バスの停留所です。

ここから52番バスが鞍馬温泉まで行きます。

家内の実家の檀家寺「妙満寺」は
52番バスの途中駅「幡枝(妙満寺)」停留所が
最寄りになります。
バスはそれ程混んでいません。

画面にポインターを置くと行き先案内板も
ご覧頂けます。
バスの車窓から「比叡山」が望めます。
貴船神社まであと5kmです。

貴船口の停留所までは3kmです。
貴船口です。

貴船神社の鳥居が立っています。
一の鳥居と石碑です。
石碑には「官幣貴舩神社」と記されています。
鳥居の傍に「梶取社」があります。

「宇賀魂命(うがのたまのみこと)」が
祭神で航海安全・交通安全・人生進路守護の
神とされています。

画面にポインターを置くと昔の道しるべの
石柱をご覧頂けます。
石柱には「是より貴船本社まで十八里」
と記されています。
 
「河鹿」の川床の流れです。
川床の反対側の眺めです。

床の下を貴船川が流れてゆきます。
午後2時過ぎの到着だったので、
予約なしでも待つことなく席に着けました。
「ミニミニ懐石」です。

アユの塩焼き、アマゴのてんぷら、
冷やしそうめん、御飯と香の物。
デザートの栃餅です。

別に飲み物を必ず1杯注文しなければ
なりません。
お茶や水のサービスはありません。

8月は特別価格になります。おそらく
シーズンでは最も値段の高い時期です。
昼食後、貴船神社へ向かいます。

二の鳥居です。

画面にポインターを置くと
石碑もご覧頂けます。
こちらの石碑は「貴船神社」になっています。
一の鳥居では「貴舩神社」でした。
参道の登り石段です。
両側に春日灯籠が並びます。

画面にポインターを置くと下りの
様子もご覧頂けます。
神社へ入ると大きな七夕飾りが
置かれています。

皆さん願い事を短冊にして付けています。

左手の建物は本殿です。
拝殿へは行列ができています。

浴衣姿の観光客も結構います。
拝殿正面です。
御神水です。

この水はいまだかって枯れたことが
ないと言われています。
斎館の前に石庭が組まれています。

斎館とは、神職が神事に赴く前に心身を
清めるために過ごす建物です。

貴船川で採集された石は緑や紫色の
水成石で庭石、盆栽などに名石として
珍重されているそうです。

画面にポインターを置くと
斎館の玄関先もご覧頂けます。
 

古来より雨乞いの社として名高い貴船神社では、
日照りが続いている時には「黒馬」を、
長雨を止ませたい時には「白馬」を
奉納し、祈願されていましたが、その都度
本物の馬を奉納するのも大変なので、
馬に換えて「板立馬」を奉納したと
平安時代の文献は伝えています。

この「板立馬」こそが、現在の絵馬の原形と
言われています。

こちらの馬の像はその謂れを表す像だ
そうです。

即ち、貴船神社は絵馬の元祖と言えます。

龍船閣は休憩所です。

奥宮に向かう裏門です。
裏門を出ると鈴鹿川に架かる
「鈴鹿橋」があります。

奥宮には向かわず、貴船川に沿って
元に戻ります。

川床が点在しています。
午後の遅い時間でもまだお客さんが
残っているようです。
戻りの途中にある「鞍馬寺西門」への
道です。
赤い橋は貴船川にかかる「奥ノ院橋」です。

こちらから鞍馬寺へ抜けられます。

画面にポインターを置くと
鞍馬寺西門もご覧頂けます。
貴船川の流れです。
貴船口のバス停の傍にある
「石寄大明神」です。

創祀、由緒等は不明です。

敷地内に「鬼一法眼古跡」の石碑が残り、
鬼一法眼とは『義経記』に登場する伝説上の
人物です。
京都一条堀川に住んでいた陰陽師で、
六韜兵法という呪術兵法の大家で、京八流の
祖として崇められています。
『義経記』の巻2には、源義経が鬼一法眼の
娘を誘惑し、兵書『六韜』を密かに盗んだと
記されています。その後、義経は公然と
婿のようにふるまい、鬼一法眼の妹婿である
湛海を斬り殺したそうです。
義経は湛海の首を法眼に投げつけ、何も言わず
館を去るも、鬼一法眼の娘は義経のことを
慕い焦がれて、ついには死んでしまった
とのことです。

貴船口の交差点です。

右は鞍馬寺の方向へ向かう鞍馬街道です。

左は貴船へ向かう道です。

鞍馬川と貴船川がここで合流しています。
合流した川は「加茂川」に流れ込み、
高野川と合流して鴨川となります。
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