京都大原・来迎院
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来迎院は天台宗の寺院です。仁寿年間(851〜854)に3代天台座主慈覚大師(円仁)が開創した声明音律の
根源地で、1109年(天仁2)に融通念仏の開祖である聖応大師良忍が再興しました。本堂には藤原時代の薬師如来、阿弥陀如来、
釈迦如来の三如来像(何れも国の重要文化財です)が安置されています。現在の本堂は1533年(天文2)に再建されたものです。
境内には来迎院で最期を迎えた聖応大師の御廟があり、三重石塔は国の重要文化財にも指定されています。
来迎院の山門です。

正面に見えるのは受付です。
受付を右に行くと本堂参拝入口が
あります。

山門を入って少し小高い場所に
本堂があります。
右手前は鐘楼です。
梵鐘は室町時代の1435年(永享7)に
藤原國次により制作されています。
本堂です。

室町時代中期に諸堂が焼失し、
1533年(天文2)に再建されています。

内陣に安置されている三如来像です。

左端は脇侍の不動明王、その左は
「釈迦如来」、中央「薬師如来」、
右「弥陀如来」、右端は脇侍の
毘沙門天です。

三如来とも藤原時代の木造漆箔寄木造で、
脇侍は藤原時代後期の作です。

三如来像は国指定の重要文化財です。
三如来像の天井には天女が描かれ、
天井からの下がり壁には楽器が
舞うように描かれています。
本堂後ろの外陣には、普段は
良忍により建てられた如来蔵に
納められている寺宝の曼荼羅、肖像画
が期間限定で展示されています。

左は慈覚大師真筆の両界曼荼羅、
中央は浄土曼荼羅・弥陀来迎三尊、
右は五仏頂曼荼羅です。
隣の飾り台には大師の肖像画が
展示されています。

左端は「融通念仏宗開祖・聖応大師」、
その右「天台浄土教開祖・恵心僧都」、
中央「比叡山横川中興・元三大師」、
右端「日本天台宗開祖・伝教大師」の
肖像画です。
本堂の裏手には「聖応大師御廟」が
あります。

聖応大師は来迎院で最期を迎え
ここに葬られています。
左は御廟への参道に建つ石塔です。
「融通念仏宗 開祖 聖応大師御廟」と
彫られています。
1132年(天承2)月1
聖応大師良忍上人は
60歳で
来迎院で入寂さています。


右は御廟の「三重石塔」です。
国指定の重要文化財です。
御廟の手前にある石碑で
「聖応大師八百歳諱」と記され、
生誕800年を記念して1931年(昭和6)
に建立されています。

「諱(き・いみな)」とは尊称の一つです。
教文書類、仏具、絵画などを収納する
収蔵庫です。1985年(昭和60)に
建てられています。

この蔵の手前には良忍が創建した
蔵があります。(写真を撮り忘れました)
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