熊野古道・大門坂
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熊野古道・大門坂は中辺路の那智勝浦から那智の滝・那智大社を経て、熊野本宮大社へ繋がる古道です。
石畳の道が特徴的な古道です。大門坂は那智勝浦から那智の大滝(飛瀧神社)へ至る道を称しています。
全長はおよそ1km程度。今回はそのうちの1/3を歩きました。途中からバスで大滝まで出ました。
従い、古道はほんのさわりだけの歩行でした。
大門坂の入口近くのバスプールで
バスを下車し、県道46号線沿いに
古道の入口まで歩きます。

県道46号線沿いに「大門坂」の
石碑が立っています。

ここが古道への入口です。
古道に入ると、梅の林があります。

和歌山ではあちこちに梅林があります。
流石、南高梅の生産地です。
所々にある人家の間を歩いてゆくと
鳥居が見えます。

ここからがいよいよ大門坂になります。
鳥居の手前に「南方熊楠」が3年間滞在した
大阪屋旅館の跡地があります。
現在は民家になっているようです。

南方 熊楠は、日本の博物学者、生物学者
民俗学者です。
生物学者としては粘菌の研究で知られており、
キノコ、藻類、コケ、シダなどの研究もしており、
さらに高等植物や昆虫、小動物の採集も
おこなっていた人物です。
古道の入口になる鳥居です。
「ここより大門まで六町」の石碑が
鳥居の傍にあります。

元はこの道を登り切った所に大門が
あったそうで、そこまで6町(約660m)
と言うことです。現在大門はありません。
鳥居をくぐるとすぐに「振ヶ瀬川」に
架かる朱色の橋を渡ります。

この橋は「振ヶ瀬橋(ふりかせばし)」と
呼ばれ、那智の聖域と俗界とを分かつ
橋と言われています。
少し登ると「夫婦杉」があります。
樹齢800年の杉の木です。
石畳はこの様な石段となって続きます。
大門坂入口から上り初めてほどなく、
熊野九十九王子最後の王子社である
「多富気王子跡」があります。

江戸時代には社殿もあったそうですが、
明治時代に熊野那智大社に遷された
そうです。

石畳と杉並木の特徴的な古道を
歩きます。
矢張り樹齢800年の杉の大木です。
根本は殆ど空洞になり、詰め物が
されています。ひとや動物の入り込むのを
防ぐためだそうです。
代表的な大門坂の石畳です。
熊野古道の写真としてよく使われる
場所だそうです。

徒歩はここまでで、県道46号線に出て
バスで那智の大滝へと向かいます。
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