三重県熊野・鬼ヶ城 
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熊野古道の「伊勢路」にある、熊野市の鬼ヶ城は荒々しい海岸線の終わりに位置しており、その険しさを象徴するかのように
人を圧倒する自然の造形となっています。
伊勢志摩から続くリアス式海岸最南の地にある、波の侵食と大地震で隆起した凝灰岩の大岩壁です。
海岸線沿いに千畳敷、奥の木戸、鬼の洗濯場、蜂の巣といった15の特徴のある洞窟や絶壁が続きますが、
現在は千畳敷から先は通行止めとなっており、入ることができません。
国道42号線(熊野古道伊勢路)から少し半島寄りに
入ったところに「鬼ヶ城」があります。

駐車場からは下りになっています。

左図では千畳敷から弁天神社(鬼ヶ城西口)まで
見どころの記載がありますが、現在千畳敷より先は
通行できません。

今回は駐車場から千畳敷までの往復のみと
なりました。

残念ながら時間の関係で鬼ヶ城城跡までは
足を延ばせんませんでした。
千畳敷へ向かう坂道から眺める
「魔見ヶ島(まみるがしま)」です。
地元の人たちはマブリカと呼んでいるそうです。

桓武天皇の頃、坂上田村麻呂が鬼ヶ城の鬼の
征伐を命じられた際、摩見ヶ島に童子が現れ、
歌い舞い唄い、鬼が油断して岩戸を開けた一瞬に
田村麻呂が神通の矢を放ち、見事に一矢で
仕留めたとの伝説があります。
こちらは井上靖が親友竹本辰夫に贈った詩が
石碑にされています。

「熊野の鬼たちはここに集まり棲んだ。彼らは
風に髪を飛ばし、渦を啖いた夜はよもすがら岩を
揺すぶる波涛の音の中に眠った。月明かりの夜
より雷鳴の夜を好んだ。二本の角は稲妻の中で
生き生きとした。 鬼ヶ城にて 井上靖   」

と刻まれています。

石碑には角があり、鬼を表しているのでしょう。
鬼ヶ城の入り口です。
看板があります。

奥の岩場の先が千畳敷です。
散策路にはぽっかり穴の開いた岩場もあります。

その上の岩をじっと見ていると、色んなものに見えて
きますねぇ。
千畳敷の内部です。

1枚の写真には収まり切りません。

画面にポインターを置くと千畳敷の標識が
ご覧頂けます。
上図の右手方向です。

一枚の岩が続いています。
突き出た岩場の上の方、右寄りが
「鬼ヶ城城跡」になります。

城跡は展望台も兼ねているようです。
鬼ヶ城を洗う波です。

対岸は国道311号線と磯崎地区です。
駐車場近くのお店でソフトクリームを買いました。

お店のお嬢さんに写真撮ってもいい?と
聞いたら、にっこり笑ってくれました。
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