香取郡

香取郡は明治時代には3町41村から成り立っていましたが、
市町村制の改革で現在は多古町(たこまち)、東庄町(とうのしょうまち)、
神埼町(こうざきまち)の三町のみとなっています。

多古町
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多古町は香取郡にあり成田市に接し、街としての歴史は古墳時代に
遡ります。国道296号線の沿道にあり、コメ作りでは多古米は美味しいと
有名になっています。
街にある日本寺は1319年に創建され、ここにあった中村壇林は
日蓮宗三大壇林と称されていましたが、現在は跡地のみで建物は
何もありません。壇林とは僧侶育成のための学問所です。
296号線沿線の「道の駅多古」は川沿いの眺めの良い場所にあり、
6月にはアジサイが満開となり「あじさいまつり」も行われます。
初詣に日本寺へ行ってきました。

多古の中心部の地図です。
日本寺 日本寺は日蓮宗の古刹で1599年には
壇林が開かれ全国から学僧が集まり
最隆期には千人近い学僧がいたそうです。
明治5年に閉校となりました。
日本寺山門です。町の有形文化財に指定されています。山門の扁額は本阿弥光悦の
真筆と言われています。
 本堂です。
 境内にある左は夫婦稲荷(岡田稲荷、豊田稲荷の二体が祀られている)
 と右は妙見七面宮(千葉家の守護神、学業成就の守護神)です。
 1803年に作られた鐘楼です。町の有形文化財に指定されています。
 身代り観音です。自分の身体の不調な部分に水をかけると
 観音様が身代わりとなって痛みなどを取り除いてくれるそうです。
 腰に水をかけてきましたが、今だ改善の兆しはありません。

小御門神社
多古町からの戻りに元は香取郡下総町に
あった
小御門神社にもお参りしました。
現在は成田市に
なっています。

小御門神社は別格官幣社で
ご祭神は
太政大臣
藤原師賢公です。

身代り、回復の神として航空機
乗員や
事業主などの参拝も
多いようです。
 小御門神社の鳥居です。小御門の名前は明治天皇の命名によるものだそうです。
 参道です。
 拝殿への参道です。奥の森は常緑広葉樹林で千葉県指定の天然記念物と
 なっています。
 拝殿です。
神殿(本殿)です。 この奥に藤原師賢公の公家塚があります。
 参拝者用にたき火がありました。芋を焼いている人もいました。

滑川山龍正院

小御門神社の近くに龍正院が
あります。天台宗のお寺で、
本尊は十一面観世音菩薩。
838年の開山と言われています。
 龍正院の仁王門です。1501〜04年に再建され、国の重文に指定されています。
 ポインターを画面に置くと側面からの仁王門がご覧いただけます。
 観音堂です。1696年徳川綱吉の寄進により再建されています。県指定の文化財です。
 画面をクリックすると接近画面がご覧いただけます。
 
 堂内のご本尊と観音堂天井に描かれている天女像です。
 境内にある銅造宝篋印塔です。1717年に作られています。県指定の文化財です。
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