石黒家と武家屋敷街
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角館の武家屋敷街は国選定の重要伝統建造物群保存地区に
指定されています。保存地区は全国で117か所が指定されて
います(2017年現在)。秋田県では横手市と仙北市の2ヶ所です。

保存地区の武家屋敷街は現在も藩政時代の地割が踏襲され、
武家屋敷等の建造物が数多く残されており、
「みちのくの小京都」とも呼ばれています。

代表的な建物は左図の下線のある旧家が該当します。
夫々公開されています。他にも未公開の旧家が幾つもあります。

角館の桜は 2代目の佐竹義明が京都の公家の娘を正室に迎え、
この時、京文化とともに、枝垂れ桜が角館に持ち込まれたと
伝えられています。
現在300年以上の古木から若木まで約400本の枝垂れ桜があり、
うち、162本は国の天然記念物に指定されています。

毎年、桜の開花時期には桜祭りが行われ、各種イベントも
開催されています。

観光客の集合場所になる広場です。

お手洗いや、人力車の乗り場などが
あります。

樺細工伝承館の向かいにあります。
武家屋敷では最も古い「石黒家」です。

佐竹北家に仕え、財政関係の役職に
付いていた家柄です。
茅葺き屋根の母屋と、のぞき窓の
付いた黒板塀、正玄関と脇玄関を
備えて、武家の高い格式を示しながら、
簡素な佇まいとなっています。
現存する角館の武家屋敷の中で格式
が一番高い家柄の屋敷です。

石黒家の茅葺きの母屋と玄関です。
左手が正玄関で身分の高い人が
使用します。家のものは右手の
玄関から出入りしたそうです。

母屋の中には武者人形が
飾られています。
これは常設ではなく、季節により
飾られる物が変わるそうです。
上の部屋の右側の部屋です。

囲炉裏が切られており、
居間だったようです。
奥座敷です。

北西にある庭に面しています。
同じ奥座敷の反対側です。

床の間も設けられています。
座敷の欄間の飾りです。
亀が彫られています。

光が当たるとこの亀の影が
反対側の壁に映るようになって
います。

画面にポインターを置くと
光に映し出された亀もご覧頂けます。
庭の様子です。
正面奥の樅木は樹齢300年で
角館で最も古い木だそうです。
明治大正期に増築した蔵を
展示室として公開しています。
生活用品の展示の他、古文書、
鎧兜などの装具などを展示しています。

展示品の一部を下段に掲載して
います。
蔵の中の蔵です。厚い防火壁、
防火扉が装備されています



下段左は甲冑などの展示品です。
中央は「解体新書」の写本です。
右は当家の刀の鍔の展示品です。
武家屋敷通りの表町上丁にある
平福記念美術館です。

日本画家平福百穂、穂庵親子を
はじめ、角館町にゆかりのある
芸術家の作品を展示する美術館です。

外観だけで、入館する時間は
残念ながらありませんでした。
美術館の横に立つ石碑です。
後ろに見えるのは美術館の
建物です。

「佐藤順一先生之碑」です。

佐藤順一は1895年(明治28)に
田沢湖町神代で生まれ、東大医学部
を卒業後、1927年(昭和2)に
角館東勝楽丁に医院を開業し、地域の
医療に貢献するとともに、1932年
(昭和7)に地元の中学に野球部を
創設し、部の育成運営に力を尽くした
そうです。
これを紀念し県立角館高校の野球部
OBが1985年(昭和60)にこの碑を
建立したものです。
武家通りにある「安藤醸造元」です。
こちらでは嘉永時代から味噌の醸造を
行い、醤油も製造したそうです。
「花上庵」と称されています。

左の写真の左手には下図のような
煉瓦造りの蔵があります。
これは火災の多かった木造の
武家屋敷街で防火目的で明治中期に
造られたものだそうです。




画面にポインターを置くと
店内の土産売り場の様子もご覧
頂けます。
「伝承館」の黒塀に連なる
しだれ桜です。

黒塀に桜がとてもマッチしています。
桧木内川両岸に続く桜並木です。

既出の如く、国指定の名勝地です。
花見の人でにぎわう桧木内川川原
です。背景は2kmの桜並木です。

角館の武家屋敷街と桧木内川の
満開の桜を堪能しました。
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