みちのく三大桜の旅
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2018年は桜の開花が早かったため、東北地方でも例年より早い満開となりました。

毎年、どこかで花見をとの思いで、旅に出るのですが、2018年は東北地方と決めて、
家内が見たいと言う、青森県の「鶴の舞橋」が含まれているツアーに参加しました。
4月26日〜28日の二泊三日の旅ですが、例年より早い開花で、満開に間に合うかどうか、
少々心配でしたので、4月10日からは急遽日帰りバスツアーに参加して、福島県の花見山と
三春の滝桜
を見に行きました。これはいずれも満開でした。

みちのく三大桜の旅は東京駅から東北新幹線で仙台駅まで乗車し、仙台からはバスでの
行程となります。
初日は岩手県北上市の「北上展勝地」を訪れ、その後、安比高原の温泉ホテルで宿泊。
2日目は安比高原から青森県鶴田町にある津軽富士見湖に架かる「鶴の舞橋」を訪れ、
黒石市で昼食後、「弘前城」で花見。秋田県の駒ヶ岳の麓にある田沢湖高原温泉郷で宿泊。
3日目は角館で「武家屋敷の桜」を眺め、その後、岩手県一関の中尊寺へと向かい、
金色堂などを拝観後、仙台駅に戻り、東北新幹線で東京駅経由帰宅しました。

福島県の日帰りバスツアーよりは幾らかましとは言え、やはり3日間で3県を周るには結構
厳しい日程となりました。桜も見ごろだったので、さほどの疲れは感じなかったものの、これが
桜も散った後だったら、がっかりでしょう。
過去には、北海道の芝桜、吉野の千本桜、香嵐渓の紅葉が何れも時期がずれて、
がっかり旅になっていましたので、今回は楽しめる旅となりました。

県別の掲載も考えましたが、一貫性を考え、今回は3県を一つにして纏めてみました。
東京駅から北上へ
東京駅から東北新幹線「やまびこ207号」に乗車。車内で弁当の昼食を終え、12時26分仙台駅着。
仙台駅からバスに乗車。今回のツアーの参加者40名。我々の申し込みが最後だったので、初日のバスの席は
最後尾。行程の殆どが高速道路走行なので、まあいいか。
仙台から途中「長者原PA]で休憩後、北上市へ走行約2時間。
先日バスで通り抜けた「福島駅」を
通ります。
車窓から花見山が少し見えます。
写真には撮れない遠さです。
「やまびこ207号」の終着駅仙台です。

今回乗車の列車は古い型の
列車でした。
仙台駅です。
東北地方最大の都市の駅です。

現役時代には出張で何度か乗降
した駅ですが、駅周辺は
昔のイメージとは全く異なる
様相の駅になっていました。

画像は東口になります。

仙台駅からバスに乗り換え、3県を
廻ります。
仙台市内でバスが最初に通過する
川は広瀬川です。
そろそろ岩手県に入ります。

東北自動車道沿線の様子です。

北上川を渡ると間もなく
北上市立公園展勝地です。
展勝地の駐車場です。

右手には「北上夜曲の碑」が
見えています。
岩手県・北上展勝地

北上展勝地は、正式名称は「北上市立公園展勝地」で、岩手県北上市の北上川沿岸にある
都市公園です。桜の名所として名高く、さくらの名所100選に選ばれている他、青森県の弘前公園、秋田県の
角館武家屋敷と並び
「みちのく三大桜名所」の一つとして数えられています。公園内には約1万本の桜があり、
桜並木は樹齢80年を超えるソメイヨシノが多くあります。五月には園内はつつじで彩られるそうです。

「展勝地」は1920年(大正9)、元黒沢尻町長の
故沢藤幸治氏が発起人となり、「和賀展勝会」を
設立し、桜の植栽事業を行い、1921年(大正10)に
開園されました。

今回は桜大路を往復し、北上夜曲の碑を眺め、
売店でソフトクリームを食べるのが精一杯の時間
でした。

みちのく民俗村の中にも色々と見学場所もあり、
もう少し時間が欲しかった気分です。

ただ、諦めていた桜が前日の雨風にも拘らず、
そこそこ残っていてくれたのが救いでした。
公園に入るとすぐに蒸気機関車の
展示があります。
左手はこの地方で活躍したラッセル
機関車です。

このSL機関車は、1943年(昭和18)
大阪の汽車製造株式会社で製造
されたものです。
1972年(昭和47)に引退するまで
約165万キロを走りました。

北上市で1974年(昭和49)、
盛鉄局よりこのSLを貸与されて
一般公開し今日に至っています。

すこし盛りは過ぎたのと、前日の
雨風で一部葉桜になっていますが、
まだまだ花が残っています。

遊歩道は花の絨毯になっています。
この様な老木が多いです。
80年の歴史を感じさせます。
桜並木を外側から眺めています。

最盛期にはもっと凄いのでしょう。



園内の枝垂れ桜が満開です。

園内の桜の様子は下記ボタンからも
ご覧いただけます。

北上展勝地の桜


下図は公園の全体の様子です。

展勝地はこの公園のみならず、
左手の丘には「みちのく民俗村」が
あり、資料館や古い民家があります。

時間の関係で今回は公園の桜見物
のみとなりました。
「北上夜曲の碑」です。
楽譜と歌詞が彫られています。

碑の奥に立つ松は「おいらん松」と
称される松です。 
元はもっと左手の用水取入口の
近くにあった松で、船頭を慰める
松だったそうですが、工事で取り除かれ、
改めてここに植えられたのだそうです。
おいらん松が生えていた場所に
出来た用水取入口です。
正面の山は公園内の「陣ヶ丘」で
ここからの眺めが良いそうです。

正面の櫓は民俗村入口の標示です。
北上から安比高原へ
北上展勝地から宿泊地の安比(あっぴ)高原へ向かいます。北上から東北自動車道で安代ICまで
出て、八幡平方向へと進みます。安比高原はスキー、テニスの設備があるので、大型ホテルより、
規模の小さいペンションが沢山あるようです。定年退職した人がこの地でペンション経営に参入する
ケースが多いとの事です。途中で岩手山が見られます。岩手山は片富士と称されているようで、これは
片側の稜線だけが綺麗に伸びているからとの話しです。
北上展勝地を出発して、すぐに渡る
北上川です。逆光で暗くなっています。

展勝地は左後ろになります。

東北自動車道江釣子ICへ向かいます。
来るときに降りたICです。
東北自動車道から眺める
「岩手山」です。片側の稜線だけが
綺麗に伸びているので、岩手片富士
と称されています。

南東側から眺めています。
安比高原では北から眺めると
稜線の位置が逆になります。
安代ICから安比高原へ向かう時に
見られる「岩手山」です。

稜線が上図と逆になります。
北側から眺めています。

この日の宿舎である
「ラ・ヴィスタ 安比高原」です。

ホテル&スパリゾートの表記が
されています。

ホテルの様子と食事内容は
下記ボタンからお入り頂けます。


 ラビスタホテル
安比高原の朝です。

規模の小さいペンション主体の
リゾート地になっています。

夫々の道には「野うさぎたちの
かくれんぼ通り」とか、「のっそり
クマさんのひなたぼっこ通り」や
「たぬき一家のお月見通り」などの
長〜い通り名が付いています。

これはペンションビレッジが
開村10周年を迎えた1995年、
一般公募によって付けられたもの
なんだそうです。
白樺の群れと残雪が山の雰囲気を
醸しています。
高原の休日と言った所でしょうか。

雪解け水も流れています。
後ろの山は安比高原スキー場です。
5月まで滑走可能だそうです。

手前の岩のモニュメントは彫刻の
一種で、村内には色々とあるそうです。

画面にポインターを置くと
モニュメントの様子をご覧頂けます。
除雪された雪が山になっています。
洒落たペンションが色々あります。
青森県・鶴の舞橋
鶴の舞橋は青森県鶴田町にある津軽富士見湖(正式名は廻堰大溜池)に架かる300mの長さの
木造橋です。橋は三連太鼓橋で、あたかも鶴が舞うような姿から名付けられているようです。長〜い木橋で
渡れば長生き・長寿の叶う橋としても有名です。堰堤には桜も植えられており、橋から眺める岩木山と桜は絶景です。
安比高原から国道282号線経由
東北自動車道へ向かいます。

八幡平市を抜けて安代ICから
高速道に入ります。

此の辺りの道路の路肩の印が
高めなのは積雪を考えたものでしょう。
もっと積もりそうに思えるのですが。

国道282号線から見る
十和田八幡平四季彩ラインの
列車です。車窓からで少しボケ
ました。

画面にポインターを置くと
同じ282号線で安代IC近くの
踏切で通過する列車もご覧頂けます。
東北自動車道の沿線も丁度
桜が満開です。
津軽SAで休憩停車の際、
眺められる岩木山です。

岩木山は三つの峯により形成される
火山で中央の岩木山のほか、右に
巌鬼山、左に鳥海山と呼ばれる峰が
あります。
望遠で捉えると三つの峰が
良く判ります。
岩木山の左手には白神山系が
見えています。
津軽SAのモニュメントの周りの
桜が満開です。

画面にポインターを置くと
津軽SAの様子もご覧頂けます。
仙台から3日間みちのく三大桜を
周る「ドリーム観光」のバスです。
拠点は塩釜だそうです。

画面にポインターを置くと
右から運転手の千葉さん、ガイドの
松田さん、添乗員の福原さんを
ご覧頂けます。
皆さん夫々の任務に優秀な方たちでした。
津軽SAから浪岡IC(左)に出て、
そのまま津軽自動車道(右)で
鶴田町へ向かいます。
津軽自動車道ではさすがに、道路端
標識は高い場所についています。
津軽自動車道から眺める
岩木山です。

雲一つない空ですが、車窓からで
窓が紫外線遮断ガラスでやや茶色を
帯びているため、薄らと霞がかかった
ような状態になってしまいます。
津軽富士湖入口です。

ここも桜が満開です。

丹頂鶴公園の中に2羽の鶴が
飼われています。鶴の舞橋の
象徴でしょうか。
時間の関係で鶴の公園は通り抜け
でした。
津軽富士湖に架かる「鶴の舞橋」です。

橋は木製で三連の太鼓橋に
なっています。
鶴の舞橋の向こうには
岩木山が綺麗に見えています。
橋の反対側と岩木山です。

橋の全景です。
橋は全長300mあります。

橋の詳細は下記ボタンからお入り
頂けます。

  鶴の舞橋
青森県黒石市と昼食
青森県鶴田町で「鶴の舞橋」を見た後は、再び、津軽道・東北道経由で黒石市へと戻り、
こちらで昼食となります。黒石市は十和田八幡平国立公園の入口の街です。津軽こけしでも有名です。
鶴の舞橋を見た後は、
県道200号に戻り、五所川原市
方向へと向かいます。
通りは桜並木で満開です。
津軽自動車道で岩木川を渡ります。
前方は五所川原市の市街地です。

右手に見える白いドームは
「つがる克雪ドーム」です。
「つがる克雪ドーム」と岩木山
(津軽富士)です。

つがる克雪ドームは2002年に
竣工した五所川原市が所有する
全天候型スポーツ・レクリェーション
施設です。
浪岡ICから東北自動車道に入り、
黒石ICで降りて、昼食場所へと
向かいます。
黒石市の浅瀬石川に沿って
国道102号(十和田道)を東進し、
黒石の「つがる伝承工芸館」へ
向かいます。

道路沿いの桜はここも満開です。
浅瀬石川を渡ると直ぐに
「伝承工芸館」に到着です。
道路から「浅瀬石川ダム」が
遠望できます。

このダム湖から放水された水が
浅瀬石川の流れとなります。
津軽伝承工芸館です。

伝統産業の手づくり経験が
出来る場所も作られています。

所々に足湯の設備もあります。
館内のレストラン「もみじ」が
多目的ホールで団体用の
食事場所を設営しています。

伝承工芸館の多目的ホールです。

4〜5グループのツアー客が
一斉に食事をします。

読売旅行、JTB、阪急交通社などの
グループでした。

伝承工芸館では津軽三味線の
演奏会も開いています。

詳細は下記ボタンからお入り
頂けます。


伝承工芸館と昼食
弘前城の桜
弘前城は、青森県弘前市にある城です。別名・鷹岡城、高岡城とも称されます。
江戸時代に建造された天守や櫓などが現存し国の重要文化財に指定されています。また城跡は国の史跡に
指定されています。江戸時代には津軽氏が居城し弘前藩の藩庁が置かれていました。
弘前城はみちのく三大桜名所になっています。2018年は4月23日が満開でした。
黒石市で昼食後、国道102号線で
弘前市へと向かいます。
黒石市街から眺める岩木山です。
102号線から眺められる「田舎館村
村役場」です。弘前城を真似たお城の
形をした村役場です。

人口8千人足らずの村ですが、
田圃アートでも有名な村です。
冬は冬の田んぼアートが行われ、
田んぼに積もった雪を利用して
絵をかくのだそうです。

弘前城の概念図です。

弘前城は現在全国で残る12天守の
内の一つで、重要文化財7城の一つ
です。(あとの5城は国宝)

今回は散策ルートにあるように、
右手の外濠の傍にある「ねぶた村」の
駐車場を起点として、中央高校口から
城内に入り、下乗橋まで出て、ここら
有料の本丸、北の郭を回り、東内門から
三の丸に入り、世界一太いソメイヨシノを
見て、駐車場へと戻りました。

満開が4月23日、訪れたのが4月27日、
丁度満開を過ぎた桜が散り始め、濠の
花筏や、花吹雪も楽しみながら、まさに
満開の枝垂れ桜を堪能する花見です。

弘前城天守閣は2015年(平成27)に
修理の為、現在地に移動されています。
元の場所へは2023年に戻される予定。

今回見られなかった櫓を資料から
拝借しました。
左:元の天守閣。
中:未申櫓
右:辰巳櫓
弘前城の北東部から眺める
外濠北側の景観です。

写真でも散る桜が見えています。

岩木山を眺めながら、濠に映る桜と
花筏を眺められ、まさに最高の
タイミングでしょう。
外濠東側の桜です。
とても豪勢な感じがします。
下乗橋へ向かう道の桜のトンネル
です。
下乗橋です。

ここから奥に入るには有料となります。
本丸へはここから入ります。

昔ならこの右手に天守閣を眺め
られたのでしょうが、現在は石垣のみ
残されています。
この石垣の修理のために天守閣が
移動されました。
元の天守閣の有った場所です。

石垣の上に立つ天守閣は今の
天守とは趣が異なるような気がします。
天守閣です。

石垣のない天守閣は、何かいざった
ような感じで壮大感に劣るような
気がします。5年後に石垣の上の
天守をまた見られるかなぁ?
天守閣に入る為の行列が出来ています。
時間に制約があり、並ぶのをあきらめて
花見に専念することにしました。
本丸から見る蓮池とその向こう、桜の
先の西濠、背景に岩木山です。

見ていて飽きない景観です。
本丸の北西隅にある「戌亥櫓跡」です。

石垣のみで櫓はありません。
本丸から北の郭へ抜ける「鷹丘橋」
です。

北の郭東口を抜けて二の丸に出ると
「丑寅櫓」があります。

屋根は銅板葺になっています。
二の丸にある庭園です。
二の丸の与力番所まで戻り、
日本最古のソメイヨシノを眺めます。

1882年(明治15)の植栽で136歳、
1955年(昭和30)頃に一度枯れかけた
そうですが、関係者の努力で蘇った
そうです。

後ろの建物は与力番所です。


画面にポインターを置くと
別角度からの桜もご覧頂けます。

二の丸の「東内門」です。
東内門を出て東へ向かうと
「東門」に出ます。

東門を眺めて後戻りして、
三の丸方向へと向かいます。
三の丸園内の桜のトンネルです。

此の辺りで中国人観光客に出会い、
「桜はなぜ白いか?」と聞かれました。

桜色は確かに淡いピンクを想像します。
ソメイヨシノはむしろ白色です。
種類によって色が異なると答えて
置きました。正しかったかなぁ。
三の丸のピクニック広場です。
お花見にはもってこいの場所でしょう。
緑の相談所の中に
日本一幹の太い桜があります。

環境省の調査で日本で最も幹の太い
ソメイヨシノであることが分かった
そうです。
幹回り537cmあります。樹高は10m。

なかなかのものです。

画面にポインターを置くと
幹の拡大部分をご覧いただけます。
秋田県・田沢湖高原温泉郷
「秋田駒ケ岳」のふもとに広がる高原の温泉です。青森県弘前市から東北道で
鹿角(かずの)八幡平ICまで、その後は玉川街道(国道341号線)を田沢湖方面へ向かいます。
湯瀬温泉、玉川温泉を通り、途中から岩手山の西側の乳頭温泉郷の方向へと進みます。
田沢湖の近くに位置している温泉宿です。
弘前城を出て、東北自動車道の
鹿角(かずの)八幡平ICから
玉川街道へ入ります。

玉川温泉郷を通る街道です。

こちらの街道も沿線桜満開です。
と、思っているうちに、山に入ると
そこはまだまだ冬の世界でした。

雪の壁が続きます。
積み重なった雪の層と顔を出す
樹木の枝先が自然の厳しさを
感じさせます。

これらの木の枝も、春の雪解けと共に
若葉を付けるのでしょう。
街道に沿って流れている
「熊沢川」だと思います。
湿地には水芭蕉が群生しています。

玉川街道から乳頭温泉郷方面へ
入ると「秋田駒ヶ岳」が見えてきます。

間もなく田沢湖高原温泉郷です。

宿泊ホテルの「プラザホテル
山麓荘」です。
写真は翌朝に撮影したものです。
ホテルの詳細と食事は下記ボタンから
お入り頂けます。


 ホテルと食事
ホテルのフロントにある舞台では
秋田の民謡を午後8時から30分間
やっていました。

夕食が午後7時半からの我々は
行った所で丁度終わりのご挨拶
でした。
ホテルの内庭には雪に埋もれた
白樺の木が立っています。
春まだ遠しの感ありです。
ホテルの窓からは「秋田駒ヶ岳」が
間近に見えます。
秋田県・角館
角館町は、かつて秋田県仙北郡におかれていた町で、2005年9月に田沢湖町、西木村と合併し、仙北市と
なりました。角館町は仙北市角館町として合併後も地名が残されています。国の重要伝統的建造物群保存地区で、
歴史ある武家屋敷と桜並木が美しい「みちのくの小京都」です。
関ヶ原の合戦後の1602年(慶長7)、
戦国時代より、この地を本拠としていた
戸沢氏が常陸多賀郡へ転封され、佐竹氏が
秋田へ入部し久保田藩領となりました。

翌1603年(慶長8)に佐竹義宣の実弟、
蘆名義勝が角館に入りました。
1653年(承応2)蘆名家の断絶により、
佐竹氏の分家である佐竹義隣が角館に入り、
以降、明治まで11代続きました。

2代目の佐竹義明は京都の公家の娘を
正室に迎え、この時、京文化とともに、
枝垂れ桜が角館に持ち込まれたと伝えられて
います。 小京都の誕生です。
街には樹齢300年以上の古木を含め、
約400本の枝垂れ桜があります。

1934年(昭和9)に昭和天皇の皇太子
(今上天皇)の誕生を祝い、桧木内川の
川堤2kmにソメイヨシノが植えられ、現在の
桜のトンネルになっています。

角館の武家屋敷街は1976年(昭和51)に
「伝統的建造物群保存地区」に選定され、
桜の時期には多数の観光客を集めています。
田沢湖畔から仙北市(角館)へは、
秋田新幹線沿いに国道46号線を
走ります。

道路から「和賀岳(1,439m)」が
見えています。
秋田新幹線の刺巻駅です。

JR東日本・田沢湖線の駅です。
無人駅です。

近くに刺巻湿原があり、水芭蕉が
群生しています。
刺巻湿原の水芭蕉の群生地です。
車窓からで花の様子が綺麗には
摂れていませんが、広さは感じて
頂けるでしょう。

画面にポインターを置くと別角度の
湿原をご覧いただけます。
田沢湖線沿線で見かけた
茅葺き屋根の農家です。
桜とのコンビが満点です。

左手の家屋も白壁に木枠が
絵になっています。
国道46号線から眺める
桧木内(ひのきうち)川堤の
桜並木です。

見えている橋は県道250号線に
架かる「鵜ノ崎橋」です。

角館武家屋敷街はもう目の前です。

県道341号線の桧木内川に架かる
「古城橋」から眺める桜並木です。

武家屋敷に続く桜並木の起点です。
ここから並木が2km続きます。
武家屋敷通りへの入口付近の
通りの様子です。

黒塀に枝垂れ桜が満開です。

左手に見える建物は
「樺細工伝承館」です。
この先を左折すると武家屋敷通りに
出ます。

武家屋敷通りにある旧家「石黒家」
です。武家屋敷街では最も古い
お屋敷だそうです。

入場は有料です。

石黒家の内部と付近の桜の様子は
下記ボタンからお入り頂けます。

石黒家と街の桜
石黒家のと並ぶ「青柳家」です。
邸内敷地は3千坪あるそうです。

ここも、有料で入場できますが、
時間の関係で内部はスキップしました。

画面にポインターを置くと
青柳家の蔵をご覧いただけます。
角館の枝垂れ桜は全部で200本以上
あり、その内162本は国の天然記念物
に指定されています。
これもそのうちの一本です。

角館の桜は1656年(明暦2)に
佐竹義隣(よしちか)や嫡男義明(よし
はる)により、京都から持ち込まれ、
植え継がれてきたと伝えられています。

樹種はエドヒガンの枝垂れで、
花色は白と淡紅の2系あります。
武家屋敷通りの様子です。

桜祭りの間は10時〜15時までは
歩行者天国になり、自動車の通行は
とめられます。

右手に見える自動車は10時前に
進入したもので、この後、指導車に
追い出されました。

武家屋敷街は表町上丁、表町下丁、
東勝楽丁とありますが、
画面は表町下丁の様子です。

今回表町上、下町の散策のみでした。
ゆっくり見るには半日以上必要でしょう。

街中では「おやま囃子青年部」の
ボランティアでお囃子の披露が
あります。土日の定時のみの実演
です。

小学生の踊り子さんが真剣に
踊っていました。

お祭りユネスコ無形文化遺産登録
のお囃子だそうです。

こちらも「おやま囃子清友会」による
お囃子の実演です。青年部より
人数も多く、楽器の種類も少し
異なります。

桧木内川堤に延びる桜並木です。
全長は2kmあるそうです。

国指定の名勝となっています。

川原では花見の宴をやっている
人達が結構います。
延々と続く桜並木が望遠出来ます。

奥に見える橋は「横町橋」です。

桧木内川の対岸にも桜並木が
続いています。
駐車場の前にある手洗所は
桜に隠れてしまっています。

川堤のみならず、道路際も
桜並木が続いています。

角館はまさに桜に埋まっていました。
岩手県平泉
秋田県仙北市角館から岩手県平泉へと向かいます。今回の旅の最後の訪問地です。昼食も平泉で摂ります。
角館から国道105号線(角館街道)で大仙市(大曲)を抜け、秋田自動車道で北上市に出ます。
その後は東北自動車道で平泉に向かいます。平泉・前沢ICで東北自動車道を降りて、中尊寺を訪れました。
角館を出て、国道105号線(角館
街道)で南下します。
秋田自動車道へ向かいます。
その際に渡る「玉川」です。
更に105号線を進むと
「斉内川」を渡ります。
この川も玉川に合流します

川の両岸には桜並木が続きます。
大仙市内の様子です。
土曜日の為か、閑散としています。
ちょっと見難いですが。
「花火の街・大曲」と言う看板が
道路沿いに立っています。

間もなく、花火の会場を通ります。
大曲花火大会の会場となる
「雄物川」です。

川の左側の河川敷が花火大会の
会場になります。

左の河川敷は花火師の準備場所に
なるそうです。

過去に、花火大会見物ツアーに
申し込みましたが、バスの駐車場から
短くても1時間は徒歩で会場まで
向かう事に成ると言われ、参加を
中止した経緯もあります。

この河川敷が人であふれることを
想像してみてください。
とてもじゃないけど喜寿を過ぎた
年寄の行く場所とは思えませんでした。

秋田自動車道から眺める
岩手県和賀郡西和賀付近の風景で、
手前の鉄路はJR北上線、その先の
道路は県道133号線です。

右奥に見えるのは錦秋湖です。
湖の対岸に見える道路は子規ライン
です。

錦秋湖は湯田ダムの先で和賀川と
なって北上方面へ流れます。
北上で秋田自動車道から
東北自動車道に合流し、
平泉前沢ICで高速道を降りて、
平泉レストハウスへ到着。

こちらで昼食を摂り、中尊寺拝観へ
向かいます。

レストハウスの前有る
「平泉文化史館」です。
昼食の「白金豚鍋御膳」です。

白金豚とは花巻市の会社の
ブランド豚で、東北名産といえます。
この豚の鍋です。

付け合せに山菜そばや煮物、
ワカメと春雨の酢の物などが
出ました。

画面にポインターを置くと
豚鍋の具の様子と、茸ご飯も
ご覧いただけます。
昼食後は中尊寺参拝です。

今回、月見坂は最後に戻る
際に通りました。
今回、バスで金色堂近くまで
運んでもらい、ここから中尊寺に
入りました。
金色堂へ至る道の途中にある
中尊寺蓮の生育地です。

左手の丸い水槽で蓮が育てられて
います。この蓮は泰衡蓮とも言う
古代のハスです。

この古代蓮は800年もの時を経て
蘇った奇跡の蓮と言われます。

大賀博士が昭和25年の金色堂の
調査において、 藤原泰衡の首桶
から蓮の種を発見しました。
調査の結果当時の古代蓮の種と
言う事が解り、 当初は讃衡蔵に
保管されていましたが、 平成十年に
開花させることに成功 したものです。
金色堂です。
日本の国宝第一号です。

金色堂は覆堂に蔽われており、
外からは見えません。
入場は有料で、内部の撮影は禁止
されています。

現在の覆堂は1965年(昭和40)に
新しく作られ、元の覆堂は別の場所に
移されています。
旧覆堂は国の重要文化財に指定
されています。
中尊寺のボタンから入って、
ご覧頂けます。


中尊寺本堂の門です。

中尊寺の詳細は下記のボタンから
お入り頂けます。

  中 尊 寺
東北自動車道泉PA付近から
見られる「開かずのドーム」です。

「シェルコム仙台」のドーム屋根は
一回開けると300万円かかるとかで、
2000年の完成以来開いたことのない
ドームだそうです。
開閉式にするため仙台市が117億円を
投じて造ったものだそうですが、開閉の
システムは無駄になったようです。
仙台駅から東北新幹線に乗車。

郡山を過ぎて眺める安達太良山の
夕景です。

今回の旅も全日快晴でした。
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