福島県の桜
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2018年4月10日に福島県福島市の「花見山公園」と三春町の「三春の滝桜」を見るため、日帰りのバスツアーに参加しました。
千葉県佐倉市を朝6時半に出発し、東北道を埼玉県、栃木県を経由して、往路は約5.5時間掛かりで、福島市内にある
「花見山公園」へ。バス駐車場から徒歩で約15分の公園で桜、桃、レンギョウ、ボケ、雪柳、菜の花などなど、約30分間で
満開の花々を満喫して、再びバスに約1時間15分乗車し、三春町の「三春の滝桜」へ。
ここも、バス駐車場から約10分の所にある日本三大枝垂れ桜を約30分間見物し、またまたバスに乗車して、
磐越自動車道から常磐自動車道経由、圏央道・東関東道を通って三春町から4時間掛かりで戻って来ました。
花見の時間は80分と60分の140分、正味1時間強、バスの乗車時間は10時間45分。一日中バスに乗っていたような気分です。
それでも、滝桜はこの年の開花は4月2日で例年より2週間以上早く咲き、我々が訪れた時がまさにベストのタイミングでした。
往路は成田から東関東道に入り、大栄JTから圏央道経由、
埼玉県久喜市から東北道で福島西ICまで走り、
福島市街経由市内渡利地区の「花見山公園」を訪れました。

花見山公園から同じ道で福島西ICへ戻り、東北道郡山JCTから
磐越自動車で三春・船引ICより三春町へと向かいました。

「三春の滝桜」見物後、再び三春・船引ICより磐越自動車道で
いわきJCTから常磐道へ入り、筑波JCTへと向かいます。

訪問時の天候は晴れ、風もなく、絶好の花見日和です。
往復に10時間以上かけても、一見の価値があると思います。

ただ、ゆっくりと花を楽しもうと思えば、福島県内の温泉にでも
一泊して、花所を周ることをお勧めします。
花見山公園
1926年(大正15)に養蚕農家の阿部家が副業として花卉類を植え始められたのが起源で、
1935年(昭和10)には養蚕をやめ、本格的な花栽培を行い、更に、1936年(昭和11)に持山の雑木山を
花の山にしようとの考えで、花木を植え続けられ、花を見る訪問者が増えたことから1959年(昭和34)には
花見山公園として一般公開が始まり、現在に至っています。

写真家 故 秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた場所でもあります。
今回のバスツアーの車両は地元の
なのはな観光のバスです。

申込が最後だった我々は最後尾の
座席で窓は半分。振動は大きいと言う
悪条件下、何とか一日走り抜けました。

参加者は45名。ほぼ満席状態です。
添乗員付き、バスガイドなしのツアーです。
まあ、バスガイドが同行しても説明の
仕様もなかったでしょうが・・・・・。

昼食の弁当を東北自動車道佐野PAで
積み込むため、東関東道大栄JCTから
圏央道経由、一旦埼玉県久喜まで戻り、
東北自動車道に入りました。

常磐道ならすぐなのにと思っていたら、
こんな事情がありました。

その後、上河内PAでトイレ休憩。

ここの桜はすでに満開を過ぎていました。
旅行社提供の花見弁当を花を見ながら
食べるには時間が無さすぎるので、
バスの車中で済ませました。
まあ、車窓からは結構桜も見えました。

弁当には桜餅がついていました。
昼過ぎには福島市内の花見山公園の
駐車場に到着し、駐車場から
公園入口まで約15分の歩き。

中央がバスの駐車場です。
駐車場には市営のシャトルバスが
往来しています。結構の頻度で
便があるようです。

従来に比べ花の時期が早いためか、
観光バスは数台で、駐車場も
がら空きです。
お蔭でゆったりした花見ができます。

花見山公園までの遊歩道です。
ボケの赤、菜の花の黄色、レンギョウの
黄色、花もものピンク、さくらの白が
パステルカラー調に広がっています。
ボケの花が満開。レンギョウも満開。
その向こうの山に咲く桜も満開。

写真家・秋山庄太郎がここを「桃源郷」と
称したのも肯けます。
花見山公園は個人所有の場所ですが、
地区全体が花一杯になっています。

花見山公園が出来たことで、町の人達が
自分たちの土地にも色々と花を植えた
ためなのでしょう。
どぎつくない、淡い色合いが心を
和ませてくれる景観です。
まさに花見山ですが、ここは
花見山公園とは別の山です。
花見山公園の入口です。

入場料は取られませんが、シャトルバスや
駐車場が有料で、この費用が協力金に
なっているようです。
公園に入った所はこのような
和風庭園になっています。

奥の山が「花見山公園」です。

山は30分、45分、60分のコースで
歩けるようになっています。

我々は時間の関係で最も短い
30分コースとなりました。
菜の花とさくらのコラボレーションです。

さくらの淡い色が浮き立っています。
「吾妻颪(あずまおろし) 治まって
         蝋梅の花が咲く 正治」
の句碑があります。

句碑の左奥には
「一心の 力花咲き 風薫る  沼田黙翁」
なる俳句の立札もあります。
沼田黙翁:福島県出生の俳人です。

さて、一句。と思えど出ません。
和風庭園の上からの眺めです。

正面の枝垂れ桜は満開です。
遠くには安達太良山系が望めます。
花見山中腹からの遠望です。

雪山は栗子連山でしょう。
はな桃とレンギョウのコラボです。
山の中腹から、町を眺めると
桜の合間から菜の花で作られた
ハートの模様が見られます。

一寸俗っぽいかなぁ。
桃の花の先に桜が見えます。
まさに春爛漫の様相です。
ちょっと電線が邪魔ですが、
夫々の花木が自己主張しています。
花見山公園から福島市内を通り、
高速道路へ向かう途中に見える
吾妻連峰です。
左の山は吾妻小富士(1707m)です。
中央は蓬莱山(1802m)です。

4月10日でもまだ雪が残っています。
福島市内を流れる「阿武隈川」と
「蓬莱橋」です。

立っている銅像は北郷悟氏の作品
「蒼い水滴」です。平成2年の設置です。

製作意図として作者の弁は
「水は雨として空から森や木々に
降り注ぎ、たっぷりと山は水を
たくわえて、そして川へと湧き出て
流れ、手ですくえるほどの水に
なります。
一滴の水を手にしようとするこの像は
そんな山の姿でもあり、また水の
姿でもあります」とのことです。
三春の滝桜
滝桜は福島県の西部、城下町の三春町にある推定樹齢1千年の枝垂れ桜で、国の天然記念物に指定されています。
日本三大巨桜の一つで、高さ13.5m、幹回り8.1m、根回り11.3m、枝張りは東西25m、南北20mあります。
江戸時代には三春藩主の御用木として保護されていたようです。
例年4月中旬から下旬にかけて満開になりますが、2018年は4月2日に開花し、訪れた4月10日はまさに満開状態でした。
福島市から郡山市への道程で
眺められる多分安達太良山系の
「二ツ森」です。
三春町近辺では枝垂れ桜が
多いそうです。

あちこちで枝垂れ桜が見られます。

下図は三春滝桜の駐車場へ
入る手前の道路から眺められる
三春滝桜の全景です。

左手に滝桜があり、上の方も
桜の広場になっています。
右手には稲荷神社があります。
上の場所からの滝桜の拡大画面で、
観桜の人達もそれ程多くはありません。
桜はまさに満開です。

重厚感のある、一見に値する
枝垂れ桜です。
駐車場周辺部にも
枝垂れ桜が咲いています。
滝桜への入口です。

2018年の開花が早くて、
4月初ではこの程度の人波ですが、
従来の最盛期にはバスが
駐車場に入るだけで1時間以上
掛ることもあるそうです。

以前は駐車料金などに加算して
桜維持費を徴収していたようですが、
現在は一人300円の入場料が
必要となっています。その代わり
駐車場は無料になっています。
入口から滝桜へ向かう通りにも
満開の桜が出迎えてくれます。
菜の花と滝桜の眺めです。

2014年(平成26)に枯枝を剪定し、
樹形の整備と樹力の向上を
図っているそうです。
近くから見る滝桜は迫力があります。
幹の太さは8mあります。

画面にポインターを置くと
枝垂れ桜の拡大画面も
ご覧いただけます。
回遊道路の東側から見る
瀧桜の全容です。

逆光のため、少し色が淡く
なっています。
瀧桜の後方、一段高い場所からの
瀧桜の眺めです。

福島県出身の詩人、草野心平の
讃碑が立っています。

「讃滝桜の碑」で碑文は
瀧桜
梅桃桜 三春の春の 春一等の 瀧桜

萬朶の花は 盛り上が里
すだれ瀧となって 垂れさがる

日本一とも言はれての ベニシダレの
その見事さ 美しさ

背景は あやめの空と 羊雲」

この碑の後ろにも別の碑があります。
小山の上からの眺望では
雪を冠った安達太良山系の山々が
望めます。
小山の上には稲荷神社があり、
花の時を謳歌しています。

画面にポインターを置くと
お社の画面もご覧いただけます。

「天然記念物 三春瀧桜」の
石碑も立っています。

画面にポインターを置くと
この方向からの瀧桜の全景を
ご覧いただけます。
途中の店屋さんで三色(梅・桃・桜)
のソフトクリームを売っていたので、
賞味しました。
ここだけのソフトクリームと呼びかけて
いました。

色が見難いですが、上段・中段・下段
夫々色が違います。

上:緑、中:ピンク、下:淡い桃色に
分れています。味の方はどれも
似たような味でした。
こちらは三春名物の三角油揚げです。
三春のお城「舞鶴城」にちなんだ
鶴の形に似せたものと伝えられて
います。

焼いた三角の油揚げに柚子味などの
味噌をつけたものです。

厚揚げほどの厚みがあり、
ふわふわの油揚げでした。

画面にポインターを置くと
三角油揚げをご覧いただけます。
枝垂れ桜が満開の駐車場は
がら空きでした。
4月中旬から下旬にかけてはツアーの
大型バスで一杯になるのでしょう。

その頃には花は終わって
いるのでしょうが・・・・。
帰途の常磐自動車道から見る
日立市あたりでの落日です。

丸一日の桜見物も終わりです。

開花が早くてツアーバスが少なく、
駐車場の大型車両が殆どないため、
渋滞もなく、予定より1時間以上早い
帰着となりました。
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