湖南料理も郷土料理もほとんど毎回同じ
メニューが並びます。今回はちっと変わりました。
上段左から;草魚の鍋(辛味)、きのこスープ、
右端の左上から:腊肉と玉ねぎのサラダ、ナン、
南瓜と棗の煮物、鶏肉のロースト
下段左から:上から 木耳とキャベツの炒め物、
長豆と人参の炒め物、鶏肉団子の蒸し物、大根の煮物、右は南瓜の拡大。
デザートは西瓜と葡萄とミニトマトでした。
土家族料理です。竹筒料理が特徴です。
上段左から:蒲鉾状の具のスープ、野菜炒め、
鞘豌豆と肉の竹筒蒸、中1段左から:大根と
肉の竹筒蒸、豆腐の竹筒炒め、長豆の炒め、
中2段左から:ピーマンと肉の炒め、草魚の蒸し煮、野菜とソーセージの麺(ちょっとベトナムの
ホーに似た感じ)。
下段左から:今日のビール(雪花牌:中国の各地で生産されている)、やはりデザートは西瓜。
張家界と鳳凰での食事の後のデザートは
全て西瓜でした。
湖南省の郷土料理です。本来の湖南料理は
唐辛子の利いた辛口の料理ですが、ここの味はそれ程辛くもなく、美味しかったです。
上段左から:白焼肉、冬瓜・トウモロコシ・鶏肉のスープ、キャベツスライスの炒め。
中段左から:カリフラワーの炒め、茄子と鞘豌豆の炒め、ピーマンと豚肉の炒め。
下段左から:「血バ(米遍に巴)鴨」鴨の血を米粉で固めて蒸したもの、青菜とタロイモのみそ味スープ。
デザートは張家界の特産物のスイカでした。
湖南省
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湖南省は中国の南部に位置する省で、省都は長沙市です。
清朝の1664年に湖南省が成立しています。
毛沢東の出生地、韶山も湖南省にあります。
劉少奇や胡耀邦なども湖南省の出身です。
湖南の呼び名は省内に有る洞庭湖の南に有ることでつけられています。
因みに、洞庭湖の北は湖北省になります。
省の北部は洞庭湖を中心に平野が広がりますが、中部は丘陵地帯、
南部は山岳地帯となります。北部では稲作が中心となります。
省内には土家族と苗族の少数民族自治区があります。


2016年6月に上海経由で張家界に入り
張家界市に有る世界遺産の武陵源へ行きました。
日本出発時から予定より遅れ、上海では乗継便の
天候不良により乗継の待ち時間が12時間を超え、
上海出発は午前3時になりました。

張家界で3泊し、鳳凰古城へと向かいました。
鳳凰へ向かう途中でバスが対向車のトラックに
ぶつけられ、事故処理に時間を取られたため鳳凰
には夜の7時過ぎの到着となりました。
鳳凰では2泊で、南方長城へも立ち寄りました。

湖南省は1968年秋に長沙と韶山を訪れましたが、
今回はそれ以来の48年ぶりでした。

今回撮影した写真は張家界で全記録が消去されてしまい、
帰国後、写真屋さんで画像回復をしてもらいました。しかし、
PCに取り込んだ画像はHPへの写し込みが不可能で、
バックアップ画像を再度取り込み掲載しています。そのため、
画像が縮小されており、鮮明度が低下してしまいました。
見難い画像もありますが、残っただけでも良かったです。
成田を1時間遅れの14時40分に
出発した中国東方航空便は
16時40分に到着。

国内便への乗り継ぎのため、
国内線待合室へ移動。
張家界への出発予定は20時15分。

搭乗口と出発時間が変更され
21時30分発となったものの、
電光掲示板に変更表示のみで、
それ以降の状況についての連絡は
一切なし。50年前の中国の空港と
全く変わりなく乗せてやるの意識
丸だし。
待ち時間が長いので、
旅行社からミールクーポン
80元(1400円)/人が支給され、
ターミナルビル内のコーヒーバーで
夕食代わりの軽食を摂りました。

5個入りの小篭包が35元x2、ビールが
35元で計105元。25元現金で払い
あと1枚のクーポンは帰国時までキープ。


画面にポインターを置くと
コーヒーバーの写真をご覧
頂けます。
ここでも、食べさせてやるのだ意識が
強くて、ノーサービス。
待てど暮らせど、何の連絡もなし。

どうやら天候の原因らしいが、
詳細は全く不明。
空港は24時間稼働しているらしい。

ただひたすらアナウンスを待つしか
ありません。
向かいのゲートでは大声での
言い争いが発生。
やはり待ちきれない乗客が係員に
突っかかっている様子。
時間は23時を過ぎています。
韓国人観光客はあきらめた様子で
寝ている人もいます。
23時過ぎに、突然弁当が配られました。
台車に積まれた弁当は、誰の物かも
説明なく、近くの人がビニールの袋ぐち
何個も持っていきます。

添乗員さんが我々の分として2個
持って来てくれました。

1個だけ貰って、1個はお返ししました。

こんな時間に食事してどうするんかな。
24時が過ぎたら、再び水とクラッカーが
くばられました。

食べ物で不満を抑えるのでしょうが、
それより、もう少し詳しい事情の説明が
有った方がありがたいんだけど。

結局、02時55分に搭乗案内があり、
実際の出発は03時40分頃となりました。

目的地に着く前に、疲れてしまいました。
張家界市
張家界市は湖南省の北部、洞庭湖の西側にある街で、元大庸県が市に昇格し永定区と武陵源区及び2県が
設置されました。その後、1992年に武陵源地区が世界遺産に認定されると共に、市の名前も1994年に
張家界市と改名されました。市の人口は16万人ほどです。
韓国人の観光客が圧倒的に多いそうで、張家界市内では韓国ウオンが通用するそうです。
張家界市の中を澧水(れいすい)が流れています。
この川は洞庭湖に流れ込んでいます。

今回は武陵源区内にあるホテルに3連泊しました。
ここを拠点に索渓峪景区、天子山景区、張家界景区を
三日間で廻りました。
この地帯は世界でも稀な石英質砂岩で構成された峰林峡谷地形と
カルスト地形になっています。そのため、奇岩、絶景のある場所が
大変多く、似たような風景も多々あります。

じっくり見れば武陵源のみで1週間くらいは必要になるのでしょう。
今回も案内書などに紹介される1/3位しか見られませんでした。

残念ながら天門山もルートに入っておらず、行けませんでした。
ちょっと残念。市内からロープウェイで直接登れるので、
年寄には楽な登山なんだけど、団体旅行では止む無しでしょう。

夜も明け始める5時頃に
張家界荷花(蓮の花)空港に到着。

空港から眺める山が何とも言えず
変化に富んだ嶺を持っています。
この空港は昨年にリニューアルオープン
されたそうで、新しく、立派な空港
でした。
周囲を山に囲まれた空港です。
空港の荷物受取口です。

モダンな空港です。
張家界荷花空港の正面です。

洒落た建物になっています。
真新しい空港ビルです。
空港を出た通りに
こんな看板がありました。

何かのお役所関連でしょうか。
建物もそれなりの物です。
永定区内にあるホテルです。
もう少しひなびた街かと想像
していましたが、この程度のホテルが
あちこちにありました。
市内を流れる澧水(れいすい)です。
先に見える堤はダムになっています。
右手は市内の住宅街です。
大庸路に架かる橋からの撮影です。
大庸路沿いにはこのような
岩山が連なっています。
カルスト地形の一部分でしょう。

この様な岩山が至る所で
見られます。
武陵源区内の様子です。
我々が3日間滞在する
「凱天国際酒店」です。
門前にフィリッピンの国旗が
掲揚されていたので、
フィリピンとの合弁かも知れません。
確認忘れました。

4星級のホテルで、結構快適に
過ごせました。
武陵源景区
武陵源景区内には索渓峪と天子山の二つの風景区があります。その中間地帯に区の中心部があり、
市街地には武陵源区の役所や警察などが並んでいます。街中は結構賑やかですが、観光客も多いようです。
武陵源区の概念図です。
街の中を索渓が流れています。

索渓の北側が中心街となっています。
張家界市からは省道306号線で
武陵源区に入ります。

区の中を武陵路が延びています。

索渓峪風景区が南と東にあるほかは
全て西寄りにあります。
武陵路を毎日往復することになります。

武陵源への到着遅れで、前日夜着の
予定が早朝着となったので、
予定変更で、午前中は休憩となり、
昼食から武陵源は始まりました。

索渓湖から流れ出す川の傍にある
レストラン「烏龍山寨」です。
木造4階建ての雰囲気のある建物
です。


昼食を摂ったレストランの近くの
風景です。
天子路です。
武陵源区を横切る索渓湖から
流れる川(索渓)に架かる橋には屋根が
付いています。
レストランの傍に有った
川沿いの公園と渓布街です。

なぜか、大きな水車があり、
通りの奥には商店街が続いて
います。

画面にポインターを置くと
庭の様子をご覧いただけます。
レストランの横にも水車があります。
女性が男性に水を掛ける銅像が
立っています。何だろう?
武陵源区の中心地です。

軍邸路の東方向を眺めています。
同じく区の中心街で
軍邸路を右に折れた所が
桂花路で、この場所になります。

桂花路の南方向を眺めています。

右手の塔は「魅力張家界」と言う
劇場です。

画面にポインターを置くと
劇場の入口がご覧いただけます。
桂花路を南に進むと
高雲路に名前が変わります。

高雲路の橋です。
橋の傍に有る公園では夕方の
体操(ダンス)が行われていました。
夕方の忙しい時間帯に老若女性が
多数集まっていました。

健康志向が強いのでしょうか。

画面にポインターを置くと
この傍で屯する村の人達も
ご覧いただけます。
橋のたもとにあるレストラン街です。
夕方にライトアップがされています。
桂花路にある警察署です。
「警営文化室」なる看板が
あります。
英文では「Police Culture Room」と
なっていました。
警察文化ってなんだろう??
街中で夕食を摂る人たちです。
数人の男性が鍋を囲んでいました。
中国で夏場の男性の上半身裸は
ごく当たり前ですね。
索渓峪自然風景区
索渓湖から流れ出す川沿いに
索渓峪風景区があり、寶峯湖と黄龍洞が
観光ポイントとしてあります。
寶峯湖は索渓峪自然風景区の
南寄りにあります。

1970年代、地元の住民が発電のために、
深さ72メートルのダムを谷間に建設し、
水を蓄え灌漑を施したところ、この様な
風景明媚な湖ができ上がったのだそうです。

「仙女が住む池」と言われる神秘的な湖で、
山々に囲まれ、湖面も本来なら紺碧の
美しい景勝地のようです。
今回は雨の後で、水の色は茶褐色に
なっていました。

ここが湖への入口で、山の上に
登ることになります。

画面にポインターを置くと
登り口をご覧いただけます。
渓流沿いに道があり、登って行きます。

カルスト台地に出来た奇岩の景観は
なかなかのものです。
途中に滝があります。
この滝は寶峯湖から流れ落ちる
滝です。

海抜480mの山の上に湖があります。
寶峯湖からの戻る際には、
奥に見える円形の建物(螺旋階段)
を通って降りることになります。

往路ではどうなっているのか
まるでわかりません。
道の途中に流れ落ちる渓流が
何本か見られます。

何れも湖から流れ出した渓流です。

画面にポインターを置くと
滝の様子がご覧いただけます。
いよいよ、湖への登り口です。

長い階段が続いています。
湖のある場所の高さを想像させます。

石段の所々に干支の動物が
立てられています。

画面の左はネズミ、右は牛です。

画面にポインターを置くと
申年の猿の彫り物がご覧いただけます。
湖への分岐点に有る寶峯禅寺の
御堂の一部です。
この階段は残念ながら登頂放棄
しました。
湖への道の景観です。

中央に寶峯禅寺の階段とお堂が
遠望出来ます。

これだけ登ってきています。


「鷹嘴岩」と名付けられた崖です。

崖の突端が鷹の嘴のような形状を
していることから名付けられたのでしょう。
確かに鷹が今にも飛び立とうとしている
ようにも見えます。
「躱官ヤ(土へんに亞)」という場所で
役人が身を隠していた場所でしょうか。

ヤ(土へんに亞)は山に挟まれた
狭い場所を云います。
上の通りを抜けると
寶峯湖が目に飛び込んできます。
人工のダムとは思えない景観です。
寶峯湖
1970年代に住民の手で作られたダム湖ですが、ダムを感じさせない湖です。長さ2.5km、幅200m~1km、深さ72m、
標高480mの山の上にあります。周辺の山々は「武陵源四大絶壁」の一つです。
湖の遊覧船乗船場です。

船は湖を一周して、別の下船場へ
向います。

今回訪問時の湖水の色は茶色っぽく
濁っていましたが、前日に雨の降った
ためだそうで、通常は青緑の澄んだ
湖なのだそうです。
乗船場には屋形船が何艘も係留
されています。
結構観光客が来るのでしょう。
武陵源四大断崖の一つと言われる
景観が続きます。

水と崖と樹木の緑が水彩画のような
眺めを醸しています。
途中に船が係留されていて、
観光船が来ると、中から女性歌手が
現れて、民謡を歌ってくれます。
歓迎歌だそうです。
この様な風景が続きます。

見ていて飽きのこない風景です。
水に映る山影が旅の情緒を
深めてくれます。
別の場所にもう一隻の船が
係留されていて、こちらは
男性歌手が民謡を歌ってくれます。
なかなか声の良い歌手です。
湖の中に立つ岩ですが、
下の方が人の顔に見えると説明
されました。
高帽子を被った人の顔の様に見えます。
遊覧最終地点からの
眺望です。
下船場から見る乗船場の眺めです。

船に乗る時には見られなかった
眺望です。

右端に水門(白い部分)があり、
ここから湖水が滝になり、落ちている
そうです。
ここだけがダム湖であることを感じる
場所です。
詳細な写真は撮れませんでした。
船を降りると山の上に石橋が
掛かっていました。
自然の岩か、人工物かは確認
出来ませんでした。
往路の道から見えていた
円形の螺旋階段です。
「山月亭」と呼ばれています。

画面にポインターを置くと
螺旋階段を降りた後の
石の階段がご覧いただけます。
下まで降りてくると
この様な庭があります。

右手の建物では村人が
トランプに興じていました。
その様子は画面にポインターを置くと
ご覧いただけます。
下まで降りると、滝の落ち口に
でます。

黄龍洞
索渓峪自然風景区の中には「黄龍洞」という鍾乳洞もあります。他のカルスト地形と同様で石灰岩が
地下水の浸蝕により何万年もかかって形成された典型的な鍾乳洞でありますが、その全長は約60km余り
もあり、二重水洞と二重陸洞が縦横に入り組んだ極めて特異な螺旋状の洞体構造になっています。
鍾乳洞の詳細は「黄龍洞」からもお入り頂けます。
「寶峯湖」の出入口です。

木造の構造物になっています。
ここから「黄龍洞」へ向かいます。

途中に有る川(索渓)では女性が
洗濯中でした。

水は寶峯湖より澄んでいます。
「黄龍洞」の入口です。
緑の屋根のある建物は
「哈利路亞(ハレルヤ)音楽堂」です。

屋根が全面芝生になっています。
環境を考えた建物なのでしょう。

索渓川には大きな橋が架かっています。
この橋を渡ると黄龍洞の入口に出ます。
橋を渡ってすぐの所に
お猿の像があります。

この像は「后天猴子(明後日の猿)と
呼ばれ、将来の環境を守るために
地球の資源を大切にしなければならない。
この猿は人間の今を考えている。」と
説明されていました。
「ハレルヤ音楽堂」の正面です。
ハレルヤ(哈利路亞)は映画「アバター」
に出ていた名前だと思われます。
入口から鍾乳洞まで結構歩きます。
電動カートでの送迎もあるようですが、
我々は歩きました。ふ~。
通路の途中に有る、楼閣と廊下です。
傍に大きな水車があります。

なぜここに水車があるのかは
判りません。
大きな水車の他にも、
この様な水車が沢山並べられて
います。
鍾乳洞の入口です。
「黄龍洞」の彫り物があります。

左手にはこの鍾乳洞の賛辞を
記した石碑が並んでいます。


鍾乳洞の内部です。

詳細は下記ボタンからお入り
頂けます。

黄龍洞
鍾乳洞の見学後はホテルへ戻り
レストランでの夕食です。

少数民族の土家族料理です。
天子山景区
天子山は「水八百、峰三千」といわれるほど、奇峰景観を楽しむことのできる風景区で、
「賀龍公園」「雲青台」「玉筆峰」「神堂湾」など幾つもの景観ポイントがあります。我々は賀龍公園のみ
訪れ、その後域内に有る、天然長城と袁家界風景区を周りました。
天子山風景区への入口です。
現在工事中で、その内には立派な
ゲストセンターが出来るのでしょう。

9層の塔の入口には「武陵源」の
表示があります。

この奥がバスセンターになっており、
風景区へのシャトルバスが発着
しています。

入場券は指紋による識別が行われ、
他人の券は利用できないように
なっています。

ロープウエイ、エレベーターは別料金
ですが、シャトルバスは無料です。
入口のホールです。
次から次への観光客が押し寄せます。

中国系が50%、韓国人が30%、その他
20%くらいで、日本人は我々含め
2グル―プ25人ほどしかいませんでした。
バスターミナルです。
一般には中ほどに駐車している
小豆色の大型バスで混載ですが、
我々は基本的には右手に有る小型バスで
貸切運行でした。
天子山へ登る途中の道です。
左手に索渓湖が見えます。
ここもダム湖になっています。

画面にポインターを置くと
ダムの様子をご覧いただけます。
天子山入り口です。

画面にポインターを置くと
全体の様子をご覧いただけます。
ロープウェイで上ります。
ロープウェイからの眺望は360度で
まさに絶景です。
料金は片道72元(約1300円)です。
砂岩により形成された奇岩の数々が
次々と現れます。
ロープウェイの終点近くの景観です。

ガラス越しで少し鮮明度が落ちますが、
威容は感じられます。
ゴンドラから下を眺めると
こんな感じです。
天子山ロープウェイの終点です。

終点から眺める眺望です。
砂岩層が幾重にも重なり、削られ、
複雑な形状を作っています。
賀龍公園です。

中国共産党軍の将軍で、新中国建国に
重要な役割を果たした賀龍は、この地の
生まれであり、その名を冠した公園に
なっています。
「仙女散花」と呼ばれる景観で
仙女が花を撒いたような場所と
いう意味でしょうか。
家族連れの親子が来ていました。
なかなかカッコいいお父さんです。

天子山の展望楼です。
時間の関係で立ち寄れませんでしたが、
最近出来た寺院の建物だそうです。

さすが楼上まで上がる元気はありません。
平地の展望台から眺める御筆峯と
その周辺部です。
筆や鉛筆を並べたような岩が並んで
います。

上から見ると、砂岩がどんどん削られて
残った部分が奇岩になっている様子が
よくわかります。 
御筆峯の拡大です。
この細い柱がよくぞ崩壊もせず、
残されているものです。
展望台では少数民族の服装をした
モデルさんが有料で一緒に写真を
撮っています。

中国人の方が積極的に撮っていました。

民俗衣装はフル装備すると10kgほど
有るそうです。髪飾りや、身体に巻きつける
飾具は銀製だそうです。
この娘の衣装は簡単なもののようです。
土家族の耕す畑です。
天空田圃と呼ばれます。
こんな所でも作物が作れるんですね。
シャトルバスで、次の観光地へ移動
します。

天然長城です。
観光客は結構若い人が多く、
日本人の年寄りが目立ちます。


下図は天然長城の風景です。
自然の岩が形成した長城と言う事
なのでしょう。
上の写真の右手部分です。

袁家界風景区
天子山景区の中に有る袁家界風景区です。天子山景区と袁家界景区の北には楊家界風景区も
ありますが、今回は立寄れませんでした。袁家界景区は比較的平たんな道を歩きながら風景を
楽しめます。
袁家界のツーリストセンターです。
お土産屋さんやレストランが入って
います。

左手には「ケンタッキー」の店も
入っています。

こちらの2階で昼食を摂りました。

わりに簡単な食事です。
右の鍋は白木耳と肉餡入り団子の
スープ、左手の鍋は干し豆腐を使った
麻婆豆腐、その右手は鳥のロースト、
野菜はキャベツと、ジャガイモともやし。
魚は草魚の甘酢煮、主食は饅頭、
デザートはミニトマトでした。
1階にはビュッフェレストランもあります。
現地の人は殆どここで食事を
しています。

早くて安いのでしょう。
料金の表示がありましたが、メモ忘れ
でした。

袁家界の一番の見ものは
「天生橋」です。

天下第一橋と呼ばれ、橋は両山の
間に跨り、幅2m、長さ25m、
高低差357mと、これまで世界中で
発見された自然橋のなかでも最高の
高低差をもつ天然石板橋です。

橋の上にさらにもう一つ橋が渡され
人はその橋を渡ります。
この様に断崖同士が近く、
谷が深いことから生まれた
自然橋なのでしょう。
これは橋の上に造られている
人工橋です。

橋を渡った先にも展望台があります。

切り立った崖の上に立っています。
天生橋から迷魂台までの間の
道を歩きながら景色を眺めます。
夫々が似ているようでも
夫々異なる岩の柱というか、
細い崖と言うか、風景を楽しみながら
歩きます。

映画「アバター」の撮影がこの地で
行われました。
アバターは中国では宣伝禁止の
時期もありましたが、武陵源では
アバター撮影地を一つの売りに
しています。

この辺りは「九天玄梯」と
称しています。
岩山のそれぞれの表情を
眺めながらの散策です。

左の一本の岩は仏さんのような
顔が見えたりします。

途中に長寿潭と名付けられた
池があります。

池の中に石製の亀が置かれています。
亀が長寿の印なのでしょう。



この岩は「乾坤柱」と称しています。
海抜1074mにあり、垂直高度は
150mあります。

アバターのロケで有名となり、
「ハレルヤ山」に改称したそうです。

細い岩を中国語では痩峯と
称しています。 なるほど~。
まだまだこのような景観が
続きます。
迷魂台から見る風景です。

魂を迷わせるのか、「朝な夕なに
晴雨に関わらず、千姿百態の
風景それぞれが人の心を震わせる」
と説明されていました。
画面を注視するといろんなものが
見えるような気がします。
この谷の一番端には
滝の落ちる岩もあります。

手前に見える白い岩は亀石と
呼ばれています。半分しか写って
居ないので、見難いですが、
亀のような形をしています。
(下図)

画面にポインターを置くと
滝の部分を拡大して
ご覧いただけます。


百龍エレベーターの乗り場です。
下りのエレベーターに乗りました。

休日だと乗り場は長蛇の列で
何時間も待つそうです。
木曜日で助かりました。
高さ335mの場所からエレベーターの
運行高さは326m。154mは山の中を
通り、172mは鉄鋼構造の外部を
運行しています。速度は3m/Sec.
3台あり、繁忙時は全台運行される
ようです。
この日は1台のみの運行でした。
料金は片道72元(約1300円)です。

世界最高、世界最速のエレベーター
として、ギネスブックに載っている
そうです。

画面にポインターを置くと
エレベーター内から見られる
景色をご覧いただけます。
エレベーターで降りた所に立つ
「将軍列隊」と称する痩峯群です。

画面にポインターを置くと
この画面の左手方向を
ご覧いただけます。
帰りのシャトルバスが途中駅を
通過しました。
この駅は「十里画廊」と呼ばれる
景勝地で、往復5kmあります。
中国では1里は500mなので、
十里画廊と呼ばれています。

電動列車が運行されています。
我々は残念ながら入場する
時間がありませんでした。
この日の夕食の場所です。

ホテルの近くに有るレストランで
湖南料理でした。
張家界国家森林公園
1982年に国務院により批准された中国で初めての国家森林公園です。
張家界国家森林公園は、黄石寨と金鞭渓二つの風景区からなっています。
金鞭渓
金鞭渓は全長約6kmの渓流に沿った道があります。両側には、天をつくように高く聳えた峰が林立し、
珍奇草木が生え茂っています。今回は半分弱の場所から戻りました。
金鞭渓の駐車場から商店街の抜けて
しばらく歩くとこの銅像にぶつかります。

「呉冠中」と言う中国人画家です。
江蘇省の出身で、パリに留学し、
西洋画を学び、東洋と西洋の画風を
結びつけた人です。

1990年に彼は武陵源の美しさを
世界に紹介したことにより、世界中の
観光客が押し寄せることとなりました。

中でもこの金鞭渓を好んだそうです。
公園への入口です。
公園に入るとこの標識が立っています。

自然の石を利用したのか人工的に
作った物か不明ですが、周囲に合った
表示です。
入り口の全景です。
駐車場からここまで結構歩きます。

更にここからが渓谷の始まりです。
清流が流れています。
オゾン一杯の地域で、
中国人、特に都会地の中国人の
憧れの場所ではないでしょうか。
雨のためか、思いの外水の透明度は
良くありません。
でも、中国ではこれで十分かも。
奇岩が林立しています。
上の方が少しガスっぽくなっています。

平地は問題なくても、高く登ると視界は
如何かなぁと心配させる天気です。
最初の公園地です。
ここにも張家界国立森林公園の
石碑が立っています。

渓流に沿って歩くとこのようなつり橋に
出会います。

人が増えたためか、現在は通行禁止に
なっています。

渓流沿いにある「母子岩」です。

お母さんが子供を抱っこしているように
見えます。

傍に子供を抱いた母ざるがいました。

絵になります。

あちこちで野生の猿に出会います。
わりにおとなしく、いたずらはしません。
勿論、驚かせれば別でしょうが。
金鞭岩の表示のある岩です。
うっかりするとこれが金鞭岩と誤解
しそうですが、本物の岩は
横に大きく聳えています。
金鞭岩(右)です。高さ300mあります。
のっぽ岩の競演です。

左は名前は判りませんが1本岩です。
右は金鞭岩です。
いよいよガスが深く、水墨画の様な
景観になってきました。
金鞭渓より戻り黄石寨への
ロープウェイ駅に来ました。


画面にポインターを置くと
駅事務所をご覧いただけます。
ロープウェイの往復料金は118元
(約2100円)掛かります。
ここもロープウェイからの眺めが
素晴らしいです。
下界はこのように晴れています。
上の方はガスが掛かっています。

この様な痩峯があちこちに林立して、
奇妙な景観です。
上から見る石柱です。
ロープウエイ頂上はこの通り。
ガスで殆ど視界がありません。

この楼閣は「六奇閣」とよばれ、
ここからの眺望がすばらしいそうですが、
この日はまさに白い海でした。

画面にポインターを置くと
楼閣の上部をご覧いただけます。
「六奇閣」の掲題が読み取れます。
下に降りるとこのように晴れています。
公園の入り口付近にある看板には
「黄石寨に登らなければ、張家界に来た
事にはならない」と記されていました。
無念~。

画面にポインターを置くと
晴れていれば見られたであろう
黄石寨の風景の一部をご覧
頂けます。
ロープウエイのチケットの写真です。
国家森林公園の入口の商店街です。

レストランや、お土産・雑貨品の店が
並びます。

金鞭渓はオオサンショウウオの生息地で
レストランの入口に現物が置かれています。
中国ではオオサンショウウオを食べます。
鶏肉と魚の間くらいの白身の肉です。
スープに入れることが多いです。
皮の部分はコラーゲンいっぱいです。

画面にポインターを置くと
店先におかれたオオサンショウウオを
ご覧いただけます。
通りで若者が針金細工の店を
出していました。懐かしいです。

やはり自転車がメインで、オートバイも
あります。子供のころに遊んだ
針金鉄砲などはありませんでした。
近くの鶏肉屋さんのご主人は
午睡の真っ最中。
商売になるのかな。
武陵源での最後の食事は
毛姐酒家で昼食です。

ここでも「郷土料理」です。
違ったのは今まで出なかった左端の
トマトと卵炒め。その向こう(ちょっと見え
ない)に豆腐の煮込み、その右に野菜と
肉(ベーコンでもないし、一見鯨のような
肉)の炒め、その下はジャガイモ炒め、
その下に春雨と肉の煮物、その右は
キャベツの炒め物。
スープは上がきのこ汁、下は冬瓜スープ。

今日初めての3品でした。
レストランからこのバスで
鳳凰古城へと向かいます。
張家界から鳳凰まで約5時間の
ドライブとなります。
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