富山県
 氷見温泉  立山  黒部ダム 富山の風景2(大牧温泉・五箇山)  

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富山県は「越中富山の薬売り」で有名ですが、
越前、越後の中間にあり、明治維新後は石川県に
併合されていた時期もありましたが、越中国全体が
富山県として1883年に石川県より分県されました。
県内の市町村数は15で日本で最少です。

北に富山湾を有し、南は白山連峰、立山連峰に
囲まれ、富山県全体が豪雪地帯に指定されています。
特に立山連峰は世界的な豪雪地帯で、室堂の
「雪の大谷」はその高さ20mにも達します。
立山には日本唯一の氷河も存在します。

黒部川には関西電力第四発電所用に黒部ダムが
作られその建設状況は映画(「黒部の太陽」主演:
石原裕次郎)にもなりました。

富山県は温泉も多く、観光地としても注目され始めて
います。

2014年5月に氷見から立山・黒部ダムを周りました。
2018年1月に富山市から大牧温泉・五箇山を周りました。


氷見温泉
氷見温泉は富山県の北西部にあります。氷見市の近辺は大陸棚が延びており、定置網漁が盛んで
氷見港では冬のブリ、夏のマグロの水揚げががあり、特に氷見の寒ブリはブランド化されています。
新鮮な魚料理が供されることで氷見温泉は人気があるようです。今回立山への前泊地として利用しました。
岐阜県白川村から富山県高岡市へ
向う東海北陸自動車道はトンネルの
数が非常に多く、岐阜県各務原から
富山県小矢部JCTまでのトンネルに
その番号が表記されています。

白川郷のICから入り五箇山へ抜ける
途中にある岐阜県椿成出(こずなるで)
トンネルは各務原から53番目の
トンネルになります。
下り線が56か所、上り線は54か所の
トンネルがあります。



富山県南砺市近辺の平野部では
各家が杉の防風林を構えています。
南に白山連峰、東に立山連峰を
持つこの平野の風の強さを
思わせる佇まいです。

氷見から眺める富山湾と
その向こうの立山連峰です。
夕方で少し山が薄らとしていました。

画面にポインターを置くと
こんな風に見えるはずだった
富山湾からの立山連峰をご覧
いただけます。
富山湾の西端になります。
宿泊した「うみあかり」と言う宿です。

左手は宿の岩風呂が別に作られて
います。宿からここまで徒歩です。



下の写真は夕食の内容です。
氷見らしく、左の料理群はホタルイカの
酢の物、ホタルイカのしゃぶ、
氷見ブリの刺身などが供されました。
左2はパイ包の茶碗蒸し、右2は筍の
煮物、右1はひじきご飯と蛤汁です。
けっこう美味しい食事でした。
富山湾に上る朝日です。
少しもやっており、立山連峰が
ボケています。

画面にポインターを置くと
露天風呂からの朝日をご覧
頂けます。
朝の富山湾と立山連峰です。

立山・アルペンルート
立山から黒部ダムへ抜けるアルペンルートは毎年4月中旬に開通し、11月には
閉鎖されます。室堂(2450m)を最高地としてケーブルカー、高原バス、ロープ
ウェイ、黒部ダム建設の際に作られたトロリーバスなどの交通手段をフルに利用して
立山連峰を横断することが出来、このおかげでごく一般人も立山連峰の美しさを
見ることが出来るようになりました。
立山黒部アルペンルートの概念図です。
立山駅は立山連峰への入り口で
富山地方鉄道立山線の終点になっています。
我々はバスで北陸自動車道立山ICから
立山駅へ入りました。

左図では立山(3015m)と記していますが、
立山と言う山はなく、連峰の最高峰大汝山が
通称立山になります。

立山駅から立山ケーブルに乗るために氷見を
8時過ぎに出て、ケーブルに乗れたのは11:30
でした。最盛期はどうなるんでしょうねぇ。
立山連峰への入り口である立山駅
です。
ここは富山地方電鉄立山線の
終点で、立山ケーブルの始発駅です。

ここからケーブルカーで美女平まで
上がります。

画面にポインターを置くと
立山駅の入り口をご覧いただけます。
案内板のように右手はケーブル、
左手は電車の乗り場となります。
富山地方電鉄の線路と電車です。

左奥に見える鉄橋は道路橋です。
駅構内には美女平、弥陀ヶ原、
天狗平、室堂、大観峰のライブ画面と
気温が表示されています。

我々が現地に着いた時間では
気温は10℃以上ありました。
出発前には0℃かマイナスと聞いて
いたので、非常に暖かく感じました。
立山カルデラ砂防博物館です。
時間待ちに見てきました。

下図は館内に展示されていた
立山カルデラの全景です。
立山火山群により何度も崩落を
繰り返してできたカルデラです。
同じく館内の展示で現在の雪の大谷
の高さを実寸で表示しています。
立山ケーブルカーです。
これで往復するので、団体が
幾つも来ると、とても運びきれない
感じがします。

このケーブルの特徴は後ろに(前?)
に荷台を繋いでいることで、スキー客の
スキーや山頂で使われる荷物などを
運送するためだそうです。

画面にポインターを置くと
荷台の様子がご覧いただけます。



美女平のケーブル駅を出たところに
大きな杉があります。
「美女杉」と呼ばれ、伝説が表示されて
いました。

伝説の内容を書いておきます。
    美女杉伝説
立山は佐伯有頼によって開山されたと言い伝え
られています。
有頼には許婚者の美しい姫がいました。
ある時、有頼に会いたい一心で、立山に上って
きましたが、有頼は山を拓くまでは帰れないと、
すげなく姫を追い帰しました。
姫は仕方なく山を下りる途中、一本の杉に
  美しき 御山の杉よ 心あらば
    わがひそかなる祈り ききしや
と祈ったところ、後になってその願いが成就し、
二人はめでたく結ばれたと伝えられています。
そして後の世、この杉を「美女杉」と言い、
この歌を三度唱えて祈れば、男女を問わず、
わが恋は成就すると信仰されています。
また、美女杉のあるこの辺り一帯を「美女平」
と呼ぶようになりました。
美女平から眺める立山連峰です。

左 大日岳(2501m)、
右 中大日岳(2500m)
弥陀ヶ原への途中に見られる
称名滝です。滝見台もありますが、
バス車中からの撮影で雪と水の区別
がすこし見難いです。
室堂の「雪の大谷」です。
4月16日に除雪終了、開通し
この日は4月25日。
この日の雪壁の最高は15m。
昨年の最高は18mと言うことで
今年は少し雪が少なかったようです。

それでもびっくりする高さです。

美女平方向の眺めです。
台湾からの観光客が多く、
中国語が飛び交っていました。
彼らは「雪壁xuebi」と呼んでいました。

立山ホテル方向の眺めです。
バスターミナル展望台からの
雪の大谷全景です。

後ろの山の雪が壁の高さを
低く見えさせています。
室堂から眺めた奥大日岳(2606m)
です。室堂から見る最も左手の
山になります。

ここから右寄りに剣岳が望めます。
室堂から眺める立山連峰です。 左から剣岳(2999m)、剣御前(2776m)、別山(2880m)、少し下がった後右真砂岳(2861m)、
立山ホテルの後ろが富士の折立(2999m)と続きます。快晴で素晴らしい眺望が得られました。
立山ホテルの後ろに広がる 左から富士の折立、その右大汝山(通称立山3015m)、その横 雄山(3003m)、間をあけて
浄土山(2831m)です。

室堂バスターミナルの3階にある
雄山神社峯本社旧社殿です。

1995年(平成7年)に135年ぶりに
建て替えられた雄山山頂の雄山神社・
峰本社の旧社殿が復元され、ここ
ターミナル3階で展示されています。
旧社殿は高さ2.9メートル、幅3メートル、
奥行き1.8メートルの総ケヤキ造りで、
江戸後期、加賀藩が建造し、100年以上
の間、雄山山頂の厳しい風雪に耐え
鎮座していたとのことです。

展示されている遙拝殿からは、天気が
良ければ、雄山山頂の現在の社殿も
見られるそうです。
室堂から大観峰までのトロリーバス
です。全線トンネルとなっています。

立山連峰をトンネルで越えます。
トンネルトロリーバスを降りたところは大観峰です。ここからの眺めも素晴らしいです。
中央の一番高い山(尖がった頂上まで雪がある)は針ノ木岳(2821m)、その左スバリ岳(2752m)です。
更に左により赤沢岳(2678m)、左端雪の峰は鹿島槍(2889m)です。
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