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ヨルダン中部はアンマンからアカバへ向かう途中の地域です。
死海を通る西寄りの道と、5000年の歴史を持つ王の路、現在は
王国の中央を走る産業道路の2ルートがあります。
マダバはモザイクの街と言われていて、4500年間人が住んでいる
街です。この街のほとんどの教会や家庭にはモザイク画がありますが、
中でも現在聖ジョージ教会にある6世紀に作られた絵地図が
有名です。
マダバからすぐの処にネボ山があります。ここは預言者モーゼが息絶え
葬られたと信じられている場所です。山頂からは死海を望めます。
死海は塩分濃度27%という高濃度のため、生き物は生息できず、
ほとんどの場所は入水を禁止していますが、一部の場所を整備して
観光客に開放しています。大体はホテルのプライベートビーチと
なっています。泳ぐというより浮いている状態で、水が目に入ったり
すると痛くて大変です。長くは水中にいられません。傷などあると
塩が沁みます。対岸はイスラエルです。死海の中心が国境です。
このあたりは世界で最も低い場所で、海抜マイナス400m。
紫外線も届かないそうです。それでも真っ赤に日焼けしてしまいました。

マダバ

マダバはビザンチン帝国時代にモザイク職人の養成所を作るなど、「モザイクの街」と
呼ばれています。そのモザイクの街でも、もっとも有名なのは聖ジョージ教会で、
ユスティニアヌス帝の時代に建てられ、教会の床には6世紀のパレスチナの地図が
モザイクで描かれています。



 寺院の入口の標識もモザイクでできています。
 聖ジョージ教会入口  日曜礼拝の人々が訪れ、床の
 モザイクはシートで覆われて
 いました。礼拝終了後外されました。
 礼拝に来ていたアカバ市民の家族  モザイク説明用の看板 
 クリックすると拡大できます。
 教会中央にあるモザイク絵地図  ヨルダン川の地図の部分 
 拡大画面で説明しています。
 モザイクの詳細は看板画面をクリックすると拡大画面で説明しています。
ネボ山

 ネボ山はマダバの西十数キロのところにあり、「旧約聖書」によれば、絶対神ヤハウェが、
死を目前にしたモーゼに対し、この山に登り、ユダヤ人の「約束の地」を一目見るように促した、
とのことです。埋葬されたという場所には修道院がたてられていますが、現在修理中です。
修道院内のモザイクが一部屋外に展示されていました。

 円状の記念碑(何の記念か聞き洩らした)
 ネボ山頂上(802m)にあるモーゼ記念碑  修道院のモザイク床(修道院は修理中)
 頂上にあるモニュメント 蛇が巻きついているが、
 この蛇は生命の永遠を表しています。
 同上
 ネボ山から死海(正面左より)を望む  モーゼが見たという約束の地
死海

 まさに死海は生きるものなく、しかしその水は澄んでいます。
海と書きますが実際は湖です。半分はヨルダンの、あと半分はイスラエルの領地です。
入水すると、ふわっと体が浮き上がります。バランスを崩すと足をすくわれてしまいます。
塩分を含んだ泥はミネラルが高く、皮膚疾患や美容に良いと言われています。
女性たちはこぞって真黒に泥を塗り、そしてぷかぷかと浮いているのです。

 砂浜の続く海岸(まさに海岸です)  プカリプカリと浮いています。本も読めます。
 泥を塗りたくった美女集団 もっと美しく!!  桶に入った泥を1ドルで塗ってくれます
 死海の岸辺には真っ白に塩が結晶しています。  死海を通り抜けるとすぐ向かいにイスラエルの
 プランテーションを見ることができ、そばを通って
 いる自動車がはっきりと見ることができます。
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