|
世界の貨幣 | トップページ |
アジア地区では欧州の様に共通通貨はまだないので、それぞれの国がそれぞれの通貨を発行しています。
国によっては自国では通貨の発行が出来ず、日本など先進国に頼っているところもあります。
アジアはインフレ率が比較的低位にあり、長期間同じ通貨が利用される国が多いようです。
勿論、年代ごとに新しい意匠が出ることもありますので、個々に紹介しているのが古いものであることも
有ります。
アジアの地域はインドより東、中国以西としています。
下記の順に掲載しています。国名をクリックするとそれぞれの国へ飛べます。
香港、マカオ、台湾、中国は極東の通貨として別ページで作成していますが、下記地域名からそれぞれ入れます。
インド | スリランカ | タイ | ミヤンマー | カンボジア | ベトナム | マレーシア | シンガポール |
ブルネイ | インドネシア | 香港 | マカオ | 台湾 | 中国 | 韓国 |
|
インドの通貨はルピー(Rs)が利用されています。通貨の発行はインド準備銀行が行っています。 1996年以降に発行された「マハトマ・ガンジーシリーズ」と呼ばれる通貨が流通しています。 紙幣は5,10,20,50,100,500,1000ルピーが有ります。硬貨は1,2,5,10ルピーが主に流通 していますが、他にも5,10,25,50バイサが有ります。1Rsは日本円約2円です。 |
100ルピ―札です。マハトマガンジーの肖像です。 透かしが入っています。 センターにはメタリックラインが挿入されています。 言語は15種類が記されています。 さすが多民族国家です。 |
|
100ルピー札の裏側です。 絵柄はヒマラヤ山系でしょうか、 チョット確認できません。 |
|
50ルピー札です。これには透かしはありますが、 メタリックラインは入っていません。 色と数字以外のデザインはどのお札も同じです。 |
|
50ルピー札の裏側です。 絵柄はインド国会議事堂です。 |
|
10ルピー札です。 |
|
10ルピー札の裏側です。 絵柄はベンガルトラとインド象及びインドサイです。 |
|
硬貨の内、左は2ルピー、右は1ルピーです。 2ルピー硬貨の意匠は国花の蓮です。 1ルピー硬貨の意匠は麦の穂です。 下段は裏側で、インドの国章が意匠されています。 |
|
|
スリランカの通貨はルピーです。Rsで表記されます。 スリランカの貨幣は2005年12月のデノミネーションで、硬貨などが更新発行されています。 紙幣は2011年に中央銀行60周年を記念して新札が発行されています。 2014年訪問時に入手した紙幣、硬貨は全て古い発行の物でした。 |
スリランカの紙幣です。 発行されているのは10,20,50,100、 500,1000,2000,5000ルピア紙幣です。 2010年以降は10ルピー札は硬貨に代わって います。 同じ100ルピー札でも 中段の物は2010年発行で少し小さめに なっています。 下段の物は2004年発行で絵柄も異なります。 インド同様、多民族国家なので、紙幣にも 何種類かの文字が使われています。 |
上の紙幣の裏側です。 左の100ルピーが上の下段の紙幣です。 意匠は奥にシギリアロック、中に茶摘み風景、 手前はインコの絵が描かれています。 2010年発行の100ルピー紙幣の裏側は 民俗舞踊がデザインされています。 2010年発行の20ルピー紙幣の裏も 民俗舞踊がデザインされています。 |
|
硬貨です。 左はセイロン時代の硬貨です。勿論現在は 流通していません。左端は25セント、その右は 10セント貨幣です。1944年(上)、1951年(下) こちら側は年度以外同じデザインですが、表は 少し異なっています。 右はスリランカの硬貨で上段は2ルピー、下左は 1ルピー、下右は5ルピーです。 |
|
上の硬貨の裏側です。 セイロン硬貨は左の25セント硬貨と10セント 硬貨の下の方は「The Sixth King George」とのみ記されていますが、 上の10セント硬貨には「ジョージ6世、王、 インドの皇帝」と記されています。 1944年と1951年のインド、セイロンの状況の 変化を教えてくれます。 上段右の2ルピー硬貨は1945−1995と 50と言う数字から何かの50周年記念の 硬貨だと思われます。 他の3種の裏側は国章がデザインされています。 |
|
タイの通貨はバーツ(Baht)です。Bと表記されます。補助通貨はサタンで、 100サタンが1バーツです。2015年のレートで1バーツは約3.6円ほどです。 紙幣は10,20,50,100,500,1000バーツで、 硬貨は1,2,5,10バーツと1,5,10,25,50サタンが発行されています。 |
20バーツ紙幣です。 肖像は全てプーミポン国王の肖像です。 10バーツ紙幣です。 最近は硬貨に替って10バーツ札は 殆どないそうです。 5バーツ紙幣です。 最近の発行金種には含まれてないので、 恐らく発行されてないのでは。 希少価値があるかも。 |
|
20バーツの裏面は国王の船、御座船が 描かれています。 10バーツの裏は王宮でしょうか、寺院でしょうか ちょっと判別できません。大理石寺院のようにも 見えますが。 5バーツの裏面も王宮の一部でしょうか、 或いはワット・プラケーオ(エメラルド寺院) でしょうか、タイ式の建物が描かれています。 |
|
硬貨の表はすべて国王の肖像です。 上段から右から10バーツ、5バーツ、5バーツです。 左端1バーツです。 |
|
硬貨の裏側です。 上段右の10バーツはワットアルン(暁の寺)、 同右2の5バーツはベンジャマボピット寺院、 同右3の5バーツは御座船の船首と王宮(国王50周年 記念硬貨)、左端1バーツはワットプラケーオ (エメラルド寺院)が意匠として使われています。 |
|
ミヤンマーの通貨はチャット(kyat)です。MMKと表記されます。 通貨体制が不整備との事で外国人は主としてUSドルを利用します。ただ、露天商など、ドルを 使えない場所もあり、現地通貨も準備しました。掲載の紙幣はそのうちの一部です。 貨幣の鋳造や紙幣の印刷を日本に委託するという話もあるようです。 |
ミヤンマーの紙幣です。 寺院の前にある狛犬のデザインです。 単位は「チャット」です。 兌換率は1日本円=8.5チャット(2015年) lくらいです。 |
|
紙幣の裏側です。 労働する象とミヤンマーの産業でもある 漆工芸がデザインされています。 ミヤンマーでは硬貨は手に入りませんでした。 余り流通していないようです。 紙幣は1,5,10,20,50,100,200、500, 1000、5000、10000チャットが有ります。 |
|
カンボジアの通貨はリエルです。KHRと表記されます。100リエルは日本円3円くらいです。 カンボジアも外国人は現地通貨よりUSドルを利用するケースが多いです。 紙幣は50〜100,000リエル迄11種類発行されています。硬貨はありません。 |
1000リエル紙幣です。 表面はアンコールトムの南大門が 描かれています。 500リエル紙幣です。 アンコールワットが描かれています。 100リエル紙幣です 1953年独立を果たしたのを記念して アンコールワットをモチーフとして建造された 独立記念塔が描かれています。 |
|
1000リエル紙幣の裏面には コンポン・ソムの港風景が描かれています。 500リエル紙幣の裏面は「きずな橋」が 描かれています 橋はメコン川本流をまたぐカンボジア唯一の架橋です。 長さは1360m、日本のODAや無償資金協力により 2001年に完成しました。日本とカンボジアの友好の 象徴として「きずな橋」と名付けられたものです。 100リエルの裏面は学校が描かれています。 教育の充実を図ることの表れでしょう。 |
|
ベトナムの通貨はドンです。VNDと表記されます。 日本円100円が17,500ドンくらいです(2015年)。紙幣は100〜50万ドンまで12種 硬貨は200〜5000ドンまで5種あります。ベトナムでも外国人はUSドルが使用できます。 |
10,000ドン紙幣です。 表はホーチミンの肖像と国章です。 発行時期は記載されていません。 2000ドン紙幣です。ホーチミンの肖像です。 1988年発行です。 1000ドン紙幣です。やはりホーチミンの肖像です。 1988年の発行です。 |
|
10,000ドン紙幣の裏は石油掘削の絵柄が 描かれています。 2000ドン紙幣の裏は紡績工場です。 1000ドン紙幣の裏は木材を引く象が 描かれています |
|
マレーシアの通貨はリンギットです。RMで表記されます。補助通貨はセン(1RM=100)です。 紙幣は1,5,10,20,50,100RMの6種で、硬貨は5,10,20,50センの4種です。 日本円100円が3リンギット(2015年)位です。 |
この紙幣は$10と表記されています。 恐らく2000年以前の頃のお札かと 思いますが、詳細は不明です。 マレーシアには1971年〜2000年にかけ 何度か訪れており、古い時代の物かも しれません。 肖像は初代国王アブドラ・ラーマンです。 2リンギット紙幣です。 肖像はアブドラ・ラーマン初代国王です。 |
|
1リンギット($)紙幣です。 10リンギット($)紙幣と同じ時代のものです。 |
|
$10(10リンギット)紙幣の裏には この様な建物が描かれています。 何の建物か判りません。 2リンギット紙幣の裏は クアラ・ルンプールタワーと人工衛星が 描かれています |
|
1リンギット($)紙幣の裏面です 中央のマークは高額紙幣などにも付いている マークですが、なんのマークか判りません。 太陽と月と動物はマレーシアの象徴かも。 |
|
硬貨も古いものばかりです。 1967年〜1996年の間の硬貨です。 左から1リンギット(1996年)、50セン(1992年)、 20セン(1967年)です。 左2枚にはマレーシアの国花ブンガ・ラヤが 描かれています |
|
上の硬貨の反対側です。 意匠の内容はよく判りません。 左は剣と鞘でしょうか、中はマレーシアの凧の 様です。マレーシア航空のシンボルマークです。 右は国のマーク(月と太陽)に建物は国会議事堂と タワーでしょう。 |
|
左から10セン(1999年)、10セン(1968年)、 5セン(1986年)、5セン(1995年)の硬貨です。 新しい硬貨にはブンガ・ラヤがデザインされています。 |
|
硬貨の反対側の意匠です。 左は楽器でしょうか、右は独楽のようなものでしょうか。 中2枚は20センと同じ意匠です。 |
|
シンガポールの通貨はシンガポールドルです。S$で表記されます。 紙幣は2,5,10,50,100,1000,1万の7種、硬貨はS$1、50,20,10,5,1C の6種です。1S$は日本円で約90円(2015年)です。 |
シンガポールの1ドル紙幣です。 現在流通している紙幣とは異なり、 結構古い年代の物かと思います。 入手年代は多分1972年か1980年代 後半です。 右側に国章、中央にランの花が描かれています。 |
|
1ドル紙幣の裏面です。 シンガポールのマンション群でしょうか。 中層の建物が並んでいる絵が描かれています。 |
|
左端50セント硬貨です(1969年)。 隣、20セント(小)で、カリアンドラ・スリナメンシスイ が描かれています(1997年)。 その隣20セント(大:1980年)、 右2は10セント(1970年)、右端は5セント(1967年) です。 20セント(小)以外は植物の穂が意匠です。 |
|
50セント硬貨の意匠はミノカサゴ、 20セント(小)は国章、(大)はメカジキ 10セントはタツノオトシゴ、 5セントはヘビウが描かれています。 |
|
ブルネイの通貨はブルネイドルです。BNDで表記されます。1BNDは日本円約90円です。 ブルネイドルとシンガポールドルは等価で協定されており、どちらの紙幣(硬貨はだめ)も 両国で使用可能です。下記の紙幣もシンガポールで入手したものです。 |
1967年発行のブルネイ1ドル紙幣です。 現在の紙幣とは異なります。 肖像は前国王のオマル・アリ・サイフディン IIIと 思われます。 現国王は1967年10月に王位継承した ハサナル・ボルキアです。 |
|
裏面はオールドモスクの絵が描かれています。 右下隅のデザインは国章です。 2015年にブルネイ訪問予定でしたが、 ツアー取り消しとなり、実現しませんでした。 |
|
インドネシアの通貨はルピアです。Rpで表記されます。紙幣は500〜10万Rpで8種、 硬貨は50,100,200,500,1000Rpの5種です。日本円1円が100Rp位です。 現行紙幣は1998年以降に発行されており、ここに掲載の通貨はそれ以前のものです。 |
5000ルピア紙幣です(1975年)。 意匠には漁師の姿が描かれています。 左端上のマークは国章です。 1000ルピア紙幣です(1980年)。 肖像の人物名は不明です。 100ルピア紙幣です(1977年)。 サイが描かれています。 この紙幣は右肩に国章が有ります。 |
|
5000ルピア紙幣の裏面です。 漁船が描かれています。 1000ルピアの裏面です。 風景ですがどこかわかりません。 100ルピアの裏面です。 表も裏もサイの絵です |
|
上の3枚よりは新しい紙幣です。 1000ルピア紙幣です(1992年)。 ドバ湖です。世界最大のカルデラ湖です。 500ルピア紙幣です(1992年)。 オランウータンの絵です 100ルピア紙幣です(1992年)。 外洋帆船が描かれています。 |
|
1000ルピア紙幣の裏面です。 ニアス島の石跳びの儀式が描かれています。 高さ2mほどの石壁を跳び越す儀式だそうです。 500ルピアの裏面です 東カリマンタン州の伝統的な家屋・高床式住居が 描かれています 100ルピアの裏面です。 クラカタウ火山の活動が描かれています。 この年代の紙幣の各意匠の下にインドネシア語で 説明が書かれています(下図) |
|
インドネシアの硬貨です。 右から500Rp,100Rp,50Rpです。 50rpにはコモドオオトカゲ(Komodoと表記)が 描かれています。 500rpには「Buuya Melaii」と記されていますが、 多分花の名前でしょうが、確認できませんでした。 |
|
500rp硬貨(1992年)、100rp硬貨(1978年) 50rp硬貨(1992年)なので、 左右両端は下段の紙幣と一緒に入手したもの、 真中の硬貨は上段の紙幣と一緒に手に入れたと 思われます。 インドネシアには80年代に2度仕事で、90年代に 旅行でバリ島に行ってますので、入手貨幣にも 年代差が出ています。 |
|
極東の通貨 世界の貨幣 | トップページ |