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極東地区と言う区分にはロシア沿海州も含まれますが、ここでは香港、マカオ、台湾、中国、韓国と しています。但し、韓国通貨の手持ちがなかったので、掲載しているのは4地区のみです。 香港、マカオについては英国統治、ポルトガル統治の時代に行った折に残った通貨ですので、 現在流通しているものは殆どないと思われます。 台湾も最近の貨幣の手持ちがなく、古い貨幣を掲載しています。 中国は古いもの、新しいもの、廃止された外貨兌換券なども掲載しています。 |
香港 | マカオ | 台湾 | 中国 |
HK$10紙幣です。1977年チャータード・ バンク(Chartered Bank)の発行です。 左には自社本社ビルが描かれています。 現在は近代的ビルに建替えられています。 香港では現在3つの銀行が発券権をもち、 チャータードバンクはその一つです。 この頃のHK$1は日本円で45円くらい だったと記憶します。 1960年代は70円前後、その後、円の 対ドルレート変化に伴い12円くらいまで 下がりましたが、最近の円安傾向で16円 前後となっているようです。 HK$10紙幣です。1976年香港上海銀行の 発行したものです。 左の意匠はよく判りません。 現在の香港ドルも発行しています。 |
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チャータードバンク発行の10HK$紙幣の 裏面です。 香港港(スターフェリー桟橋)が意匠されて います。 中央に柱のようなものが見えますが、 港の時計台で、有名でした。 香港上海銀行発行の10HK$紙幣です。 自社本社ビルが描かれています。 このビルは現在近代的ビルに建替え られています。 |
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中国に返還される前の香港の硬貨です。 上段右から 5ドル(1980年)、5ドル(1976年)、 2ドル(1978年)硬貨です。 中央のライオンは英国国章です。 中段右から 1ドル(1960年)、1ドル(1978年)、 50セント(1971年)、50セント(1951年)の 硬貨です。 下段右から50セント(1977年)、20セント (1988年)、20セント(1975年)、10セント (1968年)、10セント(1988年)、5セント (1950年)の硬貨です。 |
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中国に返還される前の香港ドルの硬貨に 描かれている肖像は1951年発行の50セントと 1950年発行の5セント硬貨以外は すべてエリザベスⅡ世の肖像です。 1951年発行の50セントと1950年発行の 5セントの肖像はキング・ジョージⅥ世です。 エリザベスⅡ世の肖像には王冠とティラナの 2種類があります。 |
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香港の中国への返還が確定した1993年 以降の香港ドルの発行は中国銀行を含め 3行となっています。 上段右から5ドル(1993年)、2ドル(1997年)、 下段右から50セント(1993年)、20セント (1994年)、10セント(1994年)の硬貨です。 |
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硬貨の表側の意匠は全て 「バウヒニア」です。 バウヒニア・ブラケアナは香港が原産の、 熱帯地域で広く栽培されている植物で、 9月から3月にかけて紫紅色の花を 咲かせます。 香港の旗もこの花が使われています。 (下図) |
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マカオの通貨はパタカです。MOPと表記されます。紙幣は10~1000MOPで6種、硬貨は 補助通貨のアポス(Avos)の10,20,50と1,2,5,10MOPの7種あります。 マカオは1999年にポルトガル統治から中国に返還されています。マカオを訪れたのは 1970~80年代で掲載の硬貨は全てポルトガル統治時代のものです。 マカオでは香港ドルが通用しますので、現地通貨に兌換する機会はほとんどありません。 従い、紙幣は手元には残っていませんでした。1MOPは日本円約16円程度(2015年)です。 |
上段右から5パタカ(1971年)、1パタカ(1968年)、 50アポス(1973年)硬貨です。 下段右から10アポス(1968年)、5アポス (1967年)硬貨です。 デザインは同じで、Macauとポルトガル領マカオの 紋章が描かれています。両側に漢字で澳門(マカオ) と金額(伍圓、壹圓、伍毫)が入っています。 紋章の右は火を吹く鷹でしょうか、マカオを 表わし、左はポルトガルの紋章です。 紋章が同じなのでこれが表かと思いますが、 金額の入っているのと年号の入っているのと 二種あるので、どちらが表かは判然としません。 |
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硬貨の表面(?)です。 上段はポルトガル小紋章にポルトガルの国名と 発行年号が入っています。 下段はポルトガル国名と金額が入っています。 |
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中華民国(台湾)の通貨はニュー台湾ドルです。NT$で表記されます。台湾内では元(ユワン)と 称され、圓と表記されています。補助通貨は角(1NT$=10角)です。紙幣は100,200,500, 1000圓の4種、硬貨は5角、1,5,10,20,50圓の6種発行されています。 1NT$は日本円約25銭、日本円100円でNT$25くらいです(2015年)。 台湾には1981年から最近まで何度か訪れていますが、紙幣は古い時代の物しか残っていません。 硬貨は年代の古いものと新しいもので若干の変化はありますが、ほぼ同じスタイルです。 |
NT$500紙幣です。 蔣介石の肖像です。 この紙幣は2002年で流通停止となっています。 以下のお札も同様です。 NT$100紙幣です。 肖像は孫文です。 NT$10紙幣です。 肖像は孫文です。 |
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NT$500紙幣の裏面は陽明山中山楼が 描かれています。 中華民国70年(1981年)発行です。 NT$100紙幣の裏面も陽明山中山楼が 描かれています。 中華民国76年(1987年)発行です。 NT$10紙幣の裏面は台北の総督府が 描かれています。 中華民国65年(1976年)発行です。 |
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NT$硬貨です。 上段右から50ドル(圓)、10ドル(圓)、1ドル(圓)、 下段右から50ドル(圓)、5ドル(圓)、1ドル(圓)、 50セント(角)硬貨です。 50圓は素心蘭です。上部に点字が有ります。 10圓は梅の木、壱圓は蘭2種、 下段の50圓は梅の花のサークル、5円は唐草模様、 壱圓と5角は変態唐草模様です。 |
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硬貨の裏面は 上段50圓は民国86年(1997)発行で総督府の 絵柄です、その右10圓は民国73年(1984)発行で 蔣介石の肖像、壱圓は民国60年(1971)発行で 梅のマーク、下段右50圓は民国81年(1992)発行 中心に梅マーク、その右5圓は民国72年(1983) 発行で蒋介石の肖像、壱圓銅貨は民国81年(1992) 発行で蒋介石の肖像、5角は民国56年(1967)発行 蘭の絵柄になっています。 壱圓硬貨は1990年代以降銅貨で一回り小さくなって います。5角も銅貨に変更され壹圓銅貨より更に 一回り小さくなっています。5圓も下図の如く 一回り小さくなりました。 |
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同じ5圓硬貨ですが、民国66年(1977)発行の硬貨は サイズが大きく、上の硬貨の中では最も大きいです。 民国72年(1983)発行の硬貨は一回り以上小さく なっています。 |
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中国の通貨は人民幣です。RMBで表記されます。補助貨幣は角(jiao=1/10元)、分(fen=1/100元)です。 紙幣は1、5分、1、2、5角、1、2、5、10、20、50、100元の11種、硬貨は1、2、5分、1,2,5角、1元の7種 あります。人民元レートは1RMBが19円くらい(2015年)です。古い紙幣、硬貨は現在でも使えます。 1980年から1995年まで使用された外貨券は中国国内の蒐集家により高値で取引されているようです。 |
1990年発行の100元紙幣です。 1960年代は10元札が最高額でした。 これは中国最初の100元紙幣です。 100元紙幣は毛沢東、周恩来、劉少奇、朱徳の 4偉人の肖像が描かれています。 1980年発行の50元紙幣です。 インテリ、農民、労働者の肖像です。 1980年発行の5元紙幣です。 回族とチベット族の民俗衣装の人物が 描かれています。 左上は国章です。 1980年発行の2元紙幣です。 イ族とウイグル族の民俗衣装の人物が 描かれています。 |
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1980年発行の1元紙幣です ヤオ族、ドン族の民俗衣装の人物が 描かれています。 1980年発行の5角紙幣です。 ミャオ族、チワン族の民俗衣装の人物が 描かれています。 1980年発行の2角紙幣です。 朝鮮族とプイ族の民俗衣装の人物が 描かれています。 1980年発行の1角紙幣です。 満州族と高山族の民俗衣装の人物が 描かれています。 1953年発行の1分紙幣です。 トラックが描かれています。 この紙幣は何年も同じデザインです 多分、硬貨が使われて利用度が落ちたのでしょう。 |
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100元紙幣の裏面です 井崗山が描かれています。 1927年に毛沢東が最初の拠点を作った所で、 1928年には朱徳が合流しています。 右下には少数民族言語が表記されています。 以下の紙幣全て同じです。 50元紙幣の裏面です。 黄河の流れが描かれています。 5元紙幣の裏面です。 長江三峡が描かれています。 2元紙幣の裏面です。 南海にある雨天一柱と書かれた碑のある 岩が描かれています。 |
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1元紙幣の裏面です。 万里の長城が描かれています。 5角の裏面です。国章と織柄が 描かれています。 2角紙幣の裏面です。国章と織柄が 描かれています。 1角紙幣の裏面です。国章と織柄が 描かれています 1分紙幣の裏面です。 国章が描かれています。 |
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2005年発行の10元紙幣です。 現在流通している紙幣です。 毛沢東の肖像が描かれています。 1999年発行の1元紙幣です。 毛沢東の肖像が描かれています。 |
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10元紙幣の裏面です。 長江・三峡が描かれています。 1元紙幣の裏側です。 浙江省杭州の日月潭が描かれています。 |
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中国が外貨管理のため中国銀行(外為銀行)より 1979年に発行した外貨兌換券(通称外貨券)です。 FECで表記されます。 実際の使用は1980年4月からです。 1角、5角、1圓、5圓、10圓、50圓、100圓の7種です。 中国国内で外貨を人民元に兌換する場合、この紙幣が 渡されます。1FEC=1RMBとなっています。 しかし、国内では一般の人が外国人専用の店で買い物 する場合はこのお札が必要なため、1FEC=1.5RMB 程度での交換を求めてきます。 外国人専用の店の前には交換を求める現地人が 屯していました。 外国籍の在中国企業の事務所では、使用通貨は 外貨券ですが、宴会などの支払いには現地社員が 人民元で行い、会社から外貨券で清算してもらって いました。 外国企業の現地社員は給与も一般レベルれるより 高額で、更に、こうしたインセンティブがあるため、 優秀な中国人はこぞって外国企業への就職を求め ました。 外国人が出国する場合、この紙幣は外貨に交換して 貰えますが、普通の人民元は取得証明と許可がないと 外貨への交換は出来ませんでした。この時期に手元に ある人民元は中国国内でしか使用できませんでした。 外資企業でも許可されたもの以外は人民元の 海外送金は出来ず、人民元での利益は、現地企業へ 還元するしかなかった時代です。 こうしたことから1995年1月1日に外貨券の使用終了が 決定され、その役目を終えることになりました。 現在でも相当数の外貨券が回収されずに残っており、 中国の蒐集家の間では結構高額で取引されて いるそうです。 上から 5圓(元)表には黄山が描かれています。 壱圓(元)の表には浙江省杭州の西湖が描かれて います。5角の表には天壇が描かれています。 壱角の表は貴州省黄果樹の滝だと思います。 |
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外貨券の裏面です。内容は全て同じで 「本券の金額は人民元の金額と同額である」 「本券は中国域内の指定された範囲内での使用に 限る。紛失届は受け付けません」と 中国語、英語で書かれています。 兌換券は紙幣ではなく、「Certificate(証明書)」です。 |
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中国の硬貨です。 上段は壱圓硬貨です。万里の長城が描かれています。 中段は壱分、貮分、伍分です。稲穂が描かれています。 下段は壱角、伍角、貮角です。歯車と麦穂が 描かれています。 |
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硬貨の裏面です。上の図が反転しています。 上段壱圓は1983年発行で国章が描かれています。 中段伍分(1986年)、貮分(1985年)、1分(1986年) 夫々の発行です。 下段貮角(1981年)、伍角(1980年)、壱角(1980) 夫々の発行です。 |
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上記とは別の硬貨です。 上段右は中国人民銀行成立40周年記念の 壱圓硬貨です。1988年発行です。 人民銀行の建物がデザインされています。 上段中は寧夏回族自治区成立30周年記念の 壱圓硬貨です。1988年発行です。 寧夏回族の女性がデザインされています。 上段左は広西壮族自治区成立30周年記念の 壱圓硬貨です。1988年発行です。 壮族の民族衣装を着た若者のダンスが意匠です。 下段右は壱角硬貨です。2000年発行です。 中国人民銀行の表記です。 下段中は5角硬貨です。1992年発行です。 梅の花の模様が入っています。 下段左は1元硬貨です。1993年の発行です。 国の花、牡丹がデザインされています。 なお、中国の国花は牡丹と梅の2種と言う説や、 牡丹が国花、蘭、蓮、菊、梅が中国四季花という 説もあります。 |
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上段は全て記念硬貨の裏面です。 上段右壱圓の裏は国章です。 同中は寧夏の建造物でしょうが確定できません。 同左も壮族自治区の風景と思いますが場所の 確定が出来ません。多分桂林だと思いますが… 下段右はランの花です。 同中、左共に 国章です。 |
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