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シリア中部地帯は中枢地帯でもあり、主要な農工業のセンターとなっています。
ホムスからハマにかけては豊潤な農地が展開しており、ハマでは古くから
水車を利用した灌漑がおこなわれ、現在も300基の水車があり、そのうち
100基は現在も利用されているそうです。
また、クラック・デ・シュバリエのあるカラハ山は海岸からホムスまでの
街道筋の重要拠点でもあったそうです。

ハマ
この水車はハマの街を流れるオロンテス川より水をくみ上げ石造の水道に流し、
灌漑水として利用したり、生活用水に利用したそうです。
14世紀に造られたものが、補修されながら今もまだ使われて いるそうです。
この一帯は公園となっていて、子供づれの人たちが集まってきます。
木製の水車は回転するごとにギコン・ギコンと何とも言えない音を出します。
このため、ハマは美しい音の街と言われています。

 水車の左にみえるのが水道で、くみ上げた水は
 ここに落とされ左方向へ流れるようになっている。
 ハマの街は水車なしには景色にならないようだ。
 すでに麦が実っていた。シリアの麦はパスタに
 向いているということでイタリアに輸出されている。
 砂漠の国とは思えない豊かな農園が続く
クラック・デ・シュバリエ

  城の入口


  遠景



城の窓からの眺め
世界遺産のこの城はもっとも優美な中世十字軍の城として有名です。
難攻不落の城として200年にわたる戦に耐えてきましたが、1271年に
開城されました。この頃に中国で火薬が発明され、もはや剣と礫での戦いの
時代ではないとの判断で、開城されたとも言われています。
 城内の内堀と外壁
 内堀の水はいつもあると言うことではないらしい。
 司令塔 左にみえるのはレディースタワー、
 女性が居た訳ではないが司令官の娘が泊まる
 際に利用されたためにそう名付けられたらしい。
 上級士官の宿舎  宿舎内のトイレ跡 汚物は城の下に落ちる
 城の屋上からの眺め。 晴天の日にはレバノン、地中海も遠望できるとか。
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