弥彦・奥只見
弥彦は新潟県弥彦村に有ります。近くの岩室温泉は新潟市になります。
奥只見湖は魚沼市になります。新潟県と福島県の県境にあります。
大源太山は群馬県との県境近くにある山です。新潟のマッターホルンと呼ばれています。
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弥彦神社と岩室温泉
弥彦神社は弥彦山(634m)の山麓に鎮座し、弥彦山を神体山として祀る神社です。
万葉集にも読まれている古社です。
岩室温泉は江戸時代に開湯された温泉で、新潟市にあります。地名でもあります。
岩室温泉は現在新潟市になっています。町名は岩室温泉です。
ゆもとやは岩室でも中心的な旅館で、1997年11月にも宿泊しています。

弥彦神社は創建は不明ですが、古事記にもその存在が記載されている神社で
万葉集にも詠まれているくらい古いと言えます。
弥彦神社の裏手からロープウェイで弥彦山山頂まで登れるようになっています。
残念ながら今まで登ったことが有りません。今回も時間なく、実現しませんでした。

弥彦神社の境内で11月に行われる菊まつりはその規模の大きさで有名です。

神社の本殿等建築物は殆どが1916年(大正5)に建てられています。有形文化財に
指定されている建物も色々とあります。境内にある末社は重文に指定されています。
岩室温泉「ゆもとや」の建物です。
ゆもとやの庭です。
岩室温泉から弥彦へ向かう途中に見られる
多宝山(634m)です。
弥彦山と同じ標高です。
弥彦神社の入口です。
右の石碑には「名神大社、越後一宮、
弥彦神社」と記されています。
中央は一の鳥居です。
右の木柱には「弥彦神社奉納菊花展」と
書かれています。例年11月1日から
菊花展が開催されています。
弥彦神社の一の鳥居の柱は
6cmほど宙に浮いています。
元は津軽藩主が奉納した鳥居で
帆柱を使っており、柱が腐らないように
宙に浮かせているのだとか。
鳥居のスタイルは両部式鳥居と呼ばれ
安芸の宮島の鳥居と同じです。

現在の鳥居は再建されたものですが、
元の鳥居と同じように主柱を浮かせて
作られています。

画面にポインターを置くと脚部を拡大した
写真をご覧いただけます。
一の鳥居を抜けると御手洗(みたらし)川が
有ります。この川で禊ぎを行って神社にはいる
様に石段が川の中に入っています。

奥に見える橋は玉の橋と呼ばれています。
境内の御手洗川にかかる半円形の橋で、
別名「御神橋(ごしんきょう)」と呼ばれています。
“神様の渡る神聖な橋”として建造され、
人は決して渡ることはできません。

画面にポインターを置くと反対側から眺めた
玉の橋をご覧いただけます。
二の鳥居です。
手前両側には菊花展の準備がされています。
二の鳥居の手前に「石油蒸留釜」が
置かれています。
日本石油加工が奉納したもので、
明治17年頃に新潟出身の田代虎次郎が
考案した日本で最初の石油精製装置です。
津軽藩主が奉納した「火の玉石」です。
藩主が津軽に帰る船旅の途中、佐渡沖で
嵐にあい、弥彦山に「鳥居を奉納するから
助けて下さい」と願ったら嵐がやんで助かりました。
ところがその後鳥居奉納を忘れていたら、
毎晩大きな二つの火の玉が藩主の所に
飛んできて大騒ぎになり、調べてみるとそれは
丁度大人の頭の大きさの石だったそうです。
藩主は鳥居奉納と一緒にこの霊威のある
この石も神社に納めたのだそうです。

現在はこの石を持ち上げられたら願いがかなうと
言われています。
左の石は少し軽く、右の石は重たいです。
二つの石を試しに持ち上げてきました。
願いがかなうかなぁ〜
参道にある厩(神馬舎)です。
随神門です。

拝殿に続く最後の門には、二体の随神が
収められています。「桜井古水鏡」によると、
紀州熊野から天香山命(あめかごやまのみこと)
に随行してきた印南鹿神(いなしかしん)を
父とする兄弟の神様と言われています。
拝殿です。

1912年(明治45)の炎上後、1916年(大正5)に
再建された社殿です。参拝や祈祷をするための
施設で、平成10年9月、国の登録有形文化財に
指定されました。

弥彦神社では通常2礼2拍1礼のところを、
2礼4拍1礼が正式の参拝となっています。
お祓い所です。だいぶ色付いていました。
菊花展は11月1日ですが、10月30日の
この日は既にほぼ展示が出来上がっていました。

作品の各賞も付けられていました。

画面にポインターを置くと別の菊もご覧
頂けます。
左手の頂上が弥彦山(634m)です。
隣の多宝山と共にスカイツリーと同じ
標高です。

右手に白い建物が見えますが、弥彦ロープウェイの
頂上駅です。

山は既に色付いています。
奥只見湖
奥只見湖は電源開発が発電用に建設した奥只見ダムにより出来た人造湖です。
新潟県魚沼市と福島県檜枝岐村に跨る阿賀野川水系の只見川に造られています。
秋の紅葉が有名な湖で、遊覧船が幾つかのルートで出ています。今回は小出ICからシルバーライン経由
銀山平に出て奥只見乗船場まで遊覧船に乗船しました。
奥只見湖の概念図です。
右側は魚沼市街方向です。
左上は尾瀬方面(群馬県)になります。
左は福島県会津方面です。

小出ICからシルバーラインを通り、銀山平乗船場に向かい、
乗船場で遊覧船に乗り、銀山平40分コースで
奥只見乗船場に出ました。
奥只見ダムを眺めながら昼食を摂り、再び、シルバーライン
で深雪の里道の駅で小休止、そのご、大源太湖へと
向いました。
奥只見湖畔到着時は生憎の雨模様。
景色も靄っていました。

シルバーラインのトンネル道を抜けて
銀山平船着き場へ出ました。

乗船する遊覧船は二階建ての結構大きめの
船でした。「外輪船ファンタジア号」です。
後部に水車を付けています。
奥只見湖畔は紅葉が見ごろでした。
どこまでも続く紅葉の岸辺が見事です。

遊覧船も小型の物もありました。
「おぜ号」です。
画面にポインターを置くと遊覧船の拡大画が
ご覧いただけます。
奥只見湖はお天気に恵まれず、
全体の眺めは今一でしたが、紅葉は
それなりに楽しめました。
奥に見える山には冠雪もありました。
奥只見ダムの突堤が見えてきました。
ダムの左手が遊覧船乗降場になっています。
荒沢岳(1968m)は冠雪していました。
青空ならさぞかし眺めの良かったことだろうと、
想像できます。

画面にポインターを置くと
銀山平から眺める荒沢岳がご覧いただけます。
奥只見ダムの湖側からの眺めです。
ダムの完成は1961年です。
ダム湖の貯水量は日本一で黒部の約3倍
あります。
ダムの全景です。
ダムの高さ157m、長さ480m、
標高は755mの所に有ります。
下の流れは只見川です。

画面にポインターを置くと
ダムの別角度をご覧いただけます。
奥只見ダムでの昼食は岩魚定食です。
岩魚の塩焼きと茸ごはん。
岩魚は焼き過ぎか、ぱさぱさの感じで残念。
大源太湖へ向かう途中で
道の駅「ゆのたに」で小休憩、駅内にある
深雪の里でアユの塩焼きを食べました。
昼の岩魚よりは柔らかくて美味でした。

画面にポインターを置くと
アユの塩焼きをご覧いただけます。
大源太湖
大源太川を日本初のアーチ式ダムでせき止めてつくった広大なダム湖。
大源太山をはじめとした大自然に囲まれ、緑や紅葉など四季折々の景色が楽しめます。
ダム湖の正面に大源太山が聳えています。新潟のマッターホルンと呼ばれています。似てるかなぁ?

新潟県湯沢町にある大源太湖は大源太山の麓に
砂防を目的に建設されたダム湖です。
湖の周囲は遊歩道になっています。
つり橋から眺める大源太山は新潟のマッターホルンと
呼ばれています。
元は上田城主上杉景勝が舟遊びをしたと
伝えられる野尻が池に砂防用のダムが作られました。
1939年(昭和14)に造られたアーチ型のダムで
国の登録文化財に指定されています。

この一帯を大源太キャニオンとよび、魚沼連峰県立公園に
なっています。
遊歩道入口に架かるつり橋です。
ちょっとボケました。
遊歩道は色づき始めています。
湖を眺めながら歩く遊歩道です。
ダムの場所に架かる「希望大橋」です。
つり橋になっています。

画面にポインターを置くと
湖面からのつり橋をご覧いただけます。

釣橋の下にあるダムの様子です。
コンクリート製のアーチダムです。
ダムの高さは18m、長さ33mあります。
標高は550mです。
前述通り1939年の製造で、国の有形文化財に
なっています。
ダムの傍には下図のような記念碑も
建てられています。

「大源太川第一号砂防堰堤・登録有形文化財
記念碑」と記されています。




ダムから下を眺めた風景です。
何段にも滝となって流れ落ちています。
四十八瀧と呼ばれています。
瀧の一部です。
渓谷の瀧と紅葉が綺麗です。
つり橋から眺める湖と大源太山です。

画面にポインターを置くと
大源太山の様子をご覧いただけます。
遊歩道の様子です。
つり橋から戻る遊歩道からの眺めです。
遊歩道の出入り口にあるレストラン
「タヴェルナ・ヴィチーニ」です。
壁面には薪が山積みで冬の到来を
感じさせます。
11月中旬にはお店もクローズ
されるようです。
大源太山は頂上に雲がかかり
先端まで見えませんが、
頂上の尖った様子がマッターホルンに
似ていると言えば似ています。
今回の旅も越後湯沢駅に戻ってきて
終ります。
駅構内のお店に有った吊るし雛です。

「越の国への入口そのターミナルが越後湯沢駅
幸せを呼ぶ吊るし雛〜雪うさぎの旅立ち」
と説明されている吊るし雛は108種以上、
総数6088個あるそうです。
これだけ集まると圧巻です。
越後での最後の食事は駅ターミナルのお店で
へぎ蕎麦を食べてきました。美味でした。
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