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春の志賀高原

昨秋に志賀高原をまわりましたが、夏のお花畑もよさそうと、今年は
花を中心の志賀高原散策に出かけました。
昨年は6月に栂池でお花畑は雪の中でしたので、今回は少し遅めに
行ったのですが、それでもまだ春の花が中心でした。ただ、水芭蕉は
ほぼ終わっており、葉っぱが大きくなっていました。
選んだ季節が梅雨真っただ中のため、青空を眺められたのは
ほんの数時間でした。ただ、激しい雨に遭わなかったのが慰めでしょう。

横手山は7月1日が山開きです。この日は残念ながら写真の如く霧で
下界は何も見えませんでした。まさに雲の上の世界そのものでした。
横手山の山頂のパン屋さんが有名です。お値段は結構しますが、お味も
結構です。山開きの日で、根曲がり竹のみそ汁を振舞って頂きました。
根曲がり竹はこの時期に採れる細い竹の子で柔らかくて美味しいでした。
このみそ汁には鯖の缶詰が入っています。この辺ではごく普通のようです。
横手山から渋峠におりました。ここは群馬県と長野県の県境になります。
標高は2、172mで、まだガスが濃い状態でした。
渋峠から平床へ出ました。ガスはなくなりました。ここは平床大噴泉があり
常時水蒸気が噴出しています。後ろにみえる山は志賀高原のシンボル
笠岳です。
平床から蓮池までのルートには幾つかの池と湿原があり、まさに高山植物
の展覧会場の様相です。ここは平床から木戸池へ抜ける途中の湿原です。
木戸池です。池めぐりのスタートでもあります。秋と違い新緑が美しい
景色を演出してくれます。池畔にはヒオオギアヤメが咲いていました。
田の原湿原です。志賀山が噴火してできた志賀湖の名残だそうです。
ワタスゲと言う綿の穂のようになった花が有名ですが、梅雨に濡れて
筆の穂先のようになっていました。他にもいろいろな花が咲いていました。
湿原に咲くワタスゲの花です。花は綿帽子のようになっていて、雨に
打たれると洗い髪のように固まってしまいます。画面をクリックすると
初夏の志賀高原の花々をご覧いただけます。
 湿原や池のそばにはヒオウギアヤメが沢山咲いていました。
田の原湿原を通り抜けると田ノ原公園に出ます。笠岳が正面に見えます。
暫く上り下りすると三角池に出ます。標高1630m、水深8.5m、透明度
7mの澄んだ池です。PH4.4と酸性度が高く生物は少ないようです。
山道にあった面白い木です。岩の僅かな隙間に根を張ったため一旦
下に伸びてそれからおもむろに天に向かっています。自然の力のすごさを
感じさせてくれます。
上の小池です。国道の傍にあり、旧来の針葉樹が伐採され、ダケカンバや
シラカンバなどの二次林が形成されています。レンゲツツジが綺麗でした。
志賀高原で三番目に大きい長池です。標高1584m、水の流入はなく、
雪解け水や雨水が溜まったものだそうです。
下の小池です。標高1610m、水深3mの志賀高原で層最も代表的な高層
湿原の池だそうです。手前のミツガシワは冷水適応植物の典型です。
ワタスゲ平はワタスゲが一面に咲くようですが、今回はニッコウキスゲの方が
目立っていました。
蓮池です。秋に来たときは枯蓮の池でしたが、今回はしっかり蓮も咲いて
いました。平床から蓮池までの約3時間のハイキングで、途中沢山の
高山植物に出会いました。初めてみる花も幾つかありました。
花は上のワタスゲの写真をクリックするか        
右のボタンをクリックするとご覧いただけます。     志賀の花
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