秋田県の風景
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秋田県と言えば、干燈祭となまはげでしょう。
さらに、ハタハタ、きりたんぽ、稲庭うどんと言った食材は
全国区になりつつあります。

山形県と青森県に挟まれ、岩手県と並行する
秋田県は県庁所在地は秋田市で面積は1,146万㎢、
人口は1,038万人で1平方キロ当たりの人口は
89人と100人を切っています。東北地方6県で秋田県の面積は
3番目に大きく、人口は一番少ない県です。

秋田と言う名前の由来をガイドさんは土壌の悪さから「悪田」
(あぐだ)が転じたものらしいが、今は「飽きるほど田がある」
からだと言ってました。天平年間には「秋田」となっていた
ようです。

秋田県には田沢湖や角館、増田の伝統建造物などの
観光地も多く、国立公園は青森県、岩手県との共有の
十和田・八幡平国立公園があります。
他に、男鹿、鳥海、栗駒の各国定公園もあります。

出来れば、冬の秋田も眺めてみたいものです。

今回は男鹿半島を訪れるのが目的で、秋田県内は殆ど回らず、
男鹿から白神山地方向へと海岸べりを走りました。

秋田市まで東北新幹線こまち号で行き、秋田駅からバスで
昭和男鹿半島IC経由八郎潟の西寄りを通り、寒風山を見ながら
真山神社を訪れ、入道崎まで出た後、男鹿温泉で一泊。

翌日は寒風山の南側からスーパー農道を走って干拓村の
大潟村経由能代市、八峰、岩舘を通って青森県に入りました。

2019年5月末に日本一周クルーズの途中で秋田港に寄港し、
「田沢湖」と「抱き返り渓谷」を訪れました。
東京駅から東北新幹線で秋田へ
向いました。
手前の列車が「こまち7号」です。
E6系と呼ばれる2013年から使用
されている新型車両です。
「こまち」は盛岡から秋田まで
在来線の線路を走るため、通常の
新幹線車両より幅が狭くなっています。
従い、普通車両も両側2席でゆったり
していて、グリーン車並みです。

盛岡までは新青森行きの「はやぶさ」と
併結され17両編成となります。

「こまち」の愛称は公募により命名
されています。
盛岡から秋田県に入った田沢湖近辺
の景観です。川は玉川です。
田沢湖は反対側にあります。
玉川は玉川温泉から流れてくる川で、
玉川温泉の強酸性の水が流れています。
橋はJR田沢湖線と並行して走る
国道46号線です。

玉川はここで左手から來る生保内川
と合流します。生保内川は神代ダム
から神代調整池に入り、調整池からは
再び玉川となって角館を通り、
大曲の近くで雄物川に合流します。


秋田県の田園風景です。
大曲駅で田沢湖線から奥羽本線に
入るため走行方向が反対になります。

大曲駅に常備されているラッセル車です。
ENR-1000はラッセルとロータリーの
両様可能な大型車です。
機関車のようですが、正式には
モーターカーで車籍はなく、機械の
扱いになっています。

保守点検用の車両などもモーターカー
として車籍を持たない機械となります。
大曲駅で逆転走行を始めてすぐに
再び玉川を渡ります。
秋田駅に近づいた付近の景観です。
屋根が積雪に対応した形に
なっています。
秋田駅構内です。
改札を出るとすぐに「なまはげ」と
「竿燈」が出迎えてくれます。

画面にポインターを置くと
別の「竿燈」をご覧いただけます。
駅から眺める秋田駅東口広場です。
奥に太平山(1170m)も見えます。

左手の白に金線の入ったバスが
今回秋田駅から盛岡駅まで
我々を運んでくれたバスです。

秋田駅の在来線駅は反対の西口に
なります。東口は静かな駅前です。
秋田駅の東口です。
駅前に停まっているバスの胴部に
「釣りキチ三平」の絵が描かれています。
作者の矢口高雄さんが秋田出身で、
秋田米の「秋田こまち」の偽物が
大量に出回った折に、その包装袋の
絵をこの「三平」に変えた時期も
有ったそうです。
秋田駅から男鹿半島に向かう途中で
馬鹿でかい「なまはげ」が出迎えて
くれました。
昔は琵琶湖に次ぐ湖であった
八郎潟はその大部分を干拓し、
現在大潟村となっています。

その八郎潟の残存湖に架かる
水門です。手前が海側になります。
この水門で海水の流入がせき止められ
八郎潟は淡水湖になっています。

八郎潟の干拓は埋め立てではなく、
水をくみ上げる方式で干拓された
そうです。くみ上げも急激に行うと
堤防を破壊するため、1日1cmの水位
でくみ上げ、90か月かけて干拓
したそうです。
従い、干拓地は海抜マイナスと
なっています。
八郎潟の西寄りにある寒風山です。
男鹿半島の入口に位置しています。
標高は355mの成層火山です。

頂上からの眺望が良いらいしいですが、
今回時間の関係で残念ながら
登れませんでした。
寒風山から真山(しんざん)神社へ向う
途中の風景です。
谷あいに広がる田園とその向こうに
日本海が望めます。

山には秋田杉が多いです。
秋田杉は樹齢180年以上のものを
そう呼ぶそうです。

男鹿半島の中心部にある真山(567m)
の途中にある真山神社です。
神仏習合の関係で神社ながら仁王門を
持っています。
元は光飯寺の山門だったものが明治に
真山神社の神門になりました。

仁王もしっかり立っています。

仁王門の前に立つ巫女さんは
今回我々の説明役に同行してくれました。

下は仁王門の仁王さんです。





神楽殿と柴灯場です。

1月3日にここで柴灯(せど)をともし、
神楽を舞う柴灯祭と言う神事に
伝統行事のなまはげを合わせた
お祭りの開かれる場所です。

神楽殿の中には神輿が納められて
います。

画面にポインターを置くと神楽殿の
拡大画面と内部の神輿をご覧頂けます。
拝殿です。昭和34年の建造です。
本殿は真山の頂上にあります。
今回はスキップです。
拝殿の傍にある薬師堂です。
薬師堂の左側から上へ登る道が
付いています。
真山頂上へ向かう道です。
社務所の向かいにある丸木舟です。
男鹿半島の漁師が利用したそうです。

樹齢300年の杉の木の一本彫りで
長さは7m、3代100年の使用が可能
だそうです。

郷土文化の伝統保護のため神社に
置いているそうです。
歓喜天堂です。
縁結びの神様とされています。
ご本尊は暗くて見えませんが、
象頭人体の歓喜仏だそうです。

画面にポインターを置くと
堂内がご覧いただけます。
然し、本尊は扉が閉まっており
見ることができません。
榧(かや)の木です。
慈覚大師がお手植えされた木と
伝えられています。
樹齢1千100余年、樹高11m、
根元の幹回り4mあります。
上に伸びず、横に広がるのは
珍しいそうです。
現在もまだ実を付けています。
県の天然記念物に指定されています。

境内には「なまはげ館」と「伝承館」が
あり、なまはげ館ではなまはげの
展示物があり、伝承館では大晦日の
なまはげ伝統行事の再現をしています。

今回は伝承館は時間なく、なまはげ館
のみ参観してきました。
館内の状況は下のボタンからお入り
下さい。


なまはげ館
真山神社から男鹿半島の先端部、
入道岬へ出ました。
ここは北緯40度線が通っている
場所で、そのモニュメントもあります。

灯台は明治31年に点灯され、
現在の灯台は昭和26年に建替え
されています。

高さは27.92mで北緯40度00分18秒
の位置に建っています。
北緯40度のモニュメントです。

モニュメントの岩と灯台が
なかなかの景観です。
写真にしたくなる光景なのでしょう。
灯台の中にも同じような写真が
飾ってありました。

入道岬の情景は下記のボタンから
お入り頂けます。

入道崎

男鹿温泉での食事は左の写真のような
物です。鉄板で焼いているのは秋田錦牛
のステーキでこれはオプション。
他に石焼汁と呼ばれる味噌汁が
付いていました。
桶の中に700度以上に焼けた石を入れ、
沸騰させて魚などの具材を煮詰め、
味噌を入れて味噌汁にします。
漁師の浜での料理だそうで、獲れたての
魚を入れた味噌汁でした。美味しく
頂きました。

下段はその作る様子です。今日の
具材は鯛と、ネギです。
桶に入れる石は真っ赤に焼けています。



夜は男鹿なまはげ太鼓の上演を
見てきました。若者がボランティアで
町おこしのためにやっているもので、
金、土は入場無料となっています。
平日は有料です。

なまはげの衣装を着けての太鼓と
素顔でのものの二幕あります。

いずれも勇壮で見ごたえがありました。

詳細は下記のボタンからご覧頂けます。

男鹿なまはげ太鼓
男鹿温泉の日昇前の風景です。
左に見える山は寒風山です。
この日の日の出は5時過ぎでした。
八郎潟干拓地の中心部を通る
スーパー農道からの寒風山と
黄色くなった田圃の眺めです。

手前の棚のようなものは走行時に
雪から守る防雪壁で季節が来ると
横になっている鉄板が縦に延ばされ
塀になります。

東北各地で見られる光景です。
少しボケていますが、奥に見えるのは
能代火力発電所です。
中央の煙突は海に合わせて白と水色に
塗られています。

手前の川は米代川です。

左手奥に見えるのは風の松原で
14万本のクロマツの林になっています。
八峰町の八森にある雄島です。
周囲は380mの小さい島です。

二つの山の上には豊漁と安全を祈願し
恵比寿、弁天が祀られているそうです。
八森は白神山地への南の入り口で
JR五能線のあきた白神駅が有ります。

白神岳は青森県になりますが、
世界遺産白神山地の25%ほどは
秋田県に属しています。
ブナの天然林が世界最大級の規模で
広がっています。

五能線はこのあきた白神駅をでると
岩舘駅を過ぎて間もなく青森県に
入ります。

画面にポインターを置くと駅から見える
白神山地の一部がご覧いただけます。

今回の秋田県はここまでとなります。
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