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甘粛省 中国の風景 トップぺージ |
青海省は中国西部にある省で、1928年に成立 しています。省内にある青海湖が省名の起源だ そうです。 省都は西寧です。 人口は552万人で、チベット族、蒙古族、回族など 33の少数民族が生活しています。 省は新疆ウイグル自治区、チベット自治区、四川省、 甘粛省の2区、2省に囲まれており、いちばん低い 地域で海抜1600メートル以上、多くは海抜2500~ 4500mの高く険しい地形を持っています。 黄河の源流は青海省にあります。黄河は青海省を 通り抜け、甘粛省から北上し、寧夏自治区から内蒙古へ 入り、包頭からは南下して、陝西省から東に向かい、河南省、 山東省を通り抜けて渤海湾に注ぐ、全長5,464kmの川です。 河と言えば黄河のことで、江と言えば長江(揚子江)になります。 |
青海省は西寧市と海東市の省直轄市以外は チベット族と蒙古族の自治州となっています。 東西850キロメートルに及ぶ柴達木(チャイダム)盆地 には、岩塩・石綿・石炭・石油など各種の鉱物資源が 埋蔵されています。 また、青海省は中国五大草原牧畜区の一つで、 綿羊・ラクダ・ヤクなどの放牧が盛んです。 羊毛の『西寧毛』は弾力に富み、しかも丈夫なので 有名だそうです。 省内に通じる高速道路では牛や羊の動物が横断する 道路があったり、Uターン道路があり驚かされます。 今回の走行中でも2度ばかり動物の横断に遭遇しました。 2018年8月に甘粛省の張掖から高速鉄道で 西寧に出て、バスで茶卡塩湖を往復し、西寧から 飛行機で上海に出ました。 前回の訪問時には西寧から青海湖を訪れ、8月に 峠で雪に遇いました。そのあとはラサへ向かいました。 |
今回の青海省訪問は甘粛省の張掖市から 高速鉄道で西寧に出て、西寧市内を観光後、 西寧で1泊し、翌日はタール寺を拝観後、 その足で青海湖の西にある茶卡塩湖に向かい、 翌日同じ道で西寧まで戻り、西寧から上海へと 向かいました。 乗り物に乗っている時間の長い旅となりましたが、 その間の風景もそれなりに楽しめるものでした。 少数民族主体の地域だけに、タルチョ(馬風旗) があちこちで見られます。 タルチョの飾られている場所には3種あるそうで、 一つは神への祈願で、 二つは放牧民族が自分の住んでいる場所を 明示するため、三つめは危険な場所に飾り、 注意を促すためなのだそうです。 また、土葬される習慣が残されており、畑の中に 土饅頭の墳墓がよく見られます。 |
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西寧市は青海省の省都で、人口は205万人。青海省の人口の40%が集中しています。 河西回廊の一部を形成し、チベット高原では最古の街です。タール寺や東関清真大寺など、観光名所が随所にあり、 歴史ある風格が漂っています。ダライラマ14世の出生地としても知られ、蒙古や西蔵からの修行僧も見かけます。 |
張掖西駅から高速鉄道に乗車し、西寧へと 向かいます。 車窓からは祁連山脈を望めます。 |
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この列車はD56列車です。 中国の高速鉄道ではG,D,Cの三種類の列車が 走っており、G列車は時速300km以上出します。 D列車は時速200~250kmです。 このD56は途中で2駅停車の列車で 恐らく200km/h程度しか出さないのでしょう。 表示は190km/hになっています。 因みに、張掖~西寧間の所要時間は D56は2時間2分かかりますが、直通の 便なら1時間45分くらいで走ります。 甘粛省の蘭州~天水南間で乗車した 高速鉄道D2686は250km/hを 出していました。 |
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西寧駅に到着です。 蘭州行きの列車なので、ここから乗車する 乗客も結構たくさんいます。 |
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西寧駅のプラットフォーム出入口です。 電光掲示板は「西寧駅は皆さんを歓迎します」と 書かれています。 なかなか立派な駅です。 |
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出口へ向かうコンコースも広々としています。 |
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西寧駅は2014年12月に拡張工事を終えて 使用開始された新しい駅です。 夕方の6時半に駅舎を出ました。 駅の中央の電車のような物は武装警察の スタンドです。 夏で且つ西域であり、日没は20時ころです。 駅から市内へ向かい、西寧東関清真大寺を 訪れます。 |
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東関清真大寺は歴史の中で何度も破壊されましたが、その都度修復が行われました。 現存する建物は1913年に再建されたもので、1946年の改築によって拡張されました。 そして1979年にまた再建され、中国西北地区で一番大きいモスクの一つになりました。 |
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タール(塔爾)寺は西寧市の南西約30キロの湟中県魯沙爾鎮の南西、蓮花山の麓にあるラマ教(チベット仏教) 寺院です。ラマ教の黄帽派の創始者ツォンカパが誕生したところで、中国北西地域の仏教活動の中心を担っています。 タール寺はクンブム・チャムパーリン寺とも称されています。創建は1379年で完成は1560年(明の嘉靖39)です。 |
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タール寺から西寧市街に戻り、市内で昼食の後、西寧南繞城高速道から西湟1級公路で湟源へ出て、 さらに西倒1級公路で倒淌河鎮から京蔵高速道で海南蔵族自治州(共和)経由茶卡(か)塩湖まで走行します。 およそ310kmのバス旅です。 |
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茶卡塩湖(表題は卡が環境文字で出ないのでカナ表記)は、青海省の幾つかある塩湖の一つで、西寧市から 約310km離れた、青海省海西モンゴル族チベット族自治州の烏蘭県茶卡鎮にあります。茶卡塩湖は 3千年余りの採掘実績のある塩湖で、地殻運動によって形成されました。茶卡は蒙古語で塩の意味だそうです。 |
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茶卡塩湖の朝の風景を見た後は一路西寧空港へと向かいます。 西寧から上海浦東空港へは移動のみとなります。茶卡からの帰路は往路と同じルートで 戻ることになります。帰路のバスからの風景は2席利用で両側の風景を楽しみました。 |
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西寧空港には13時半ころに到着、出発予定の15時30分まで空港で時間を潰し、 ほぼ定時に出発したフライトは18時45分に上海浦東空港に到着しました。 上海着後、そのままホテルへ直行し、夕食を摂りました。空港に近いホテルで、市内へ出かける こともならず、翌日は8時に出発し空港へ、11時15分発のフライトで帰国しました。 |
西寧市内での昼食の後、 西寧空港へと向かいます。 |
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西寧空港のターミナルビルです。 | |
チェックインカウンターです。 自動チェックインになっています。 |
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空港待合室です。 | |
東方航空2310便に搭乗です。 夕食として機内食が配られます。 パンとごはんです。ご飯は豚肉の 野菜炒めが付いています。 |
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上海空港の夜景です。 ここから市内行きのリニアモーターカーが 出ています。 |
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今夜のホテルは「上海航空酒店」 です。浦東空港内にあります。 同じグループとして、東方航空の ネオンも出ています。 |
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ホテルのロビーです。 | |
翌日の乗継便待ちの中国人客が 多いです。 |
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中国での最後の夕食となります。 上海料理になるのでしょうか。 今までの田舎料理に比べると 器も含め洒落ています。 |
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てんこ盛りにして食べます。 これも撮影用なのです。 本来は一品ずつ味わって食べるのが 良いとは判っているのですが。 |
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上海産の純生ビールです。 | |
デザートは西瓜と蒸しチョコパンです。 | |
翌朝のホテルの窓から眺めると、 なんと、上海にも羊の放牧地が ありました。 |
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朝食です。 やはりビュッフェでも品数は 多いです。果物の種類も色々 選べます。 |
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浦東空港近辺にオリエンタル美術館や、 3Aクラスの景勝地があるのを 知りませんでした。 勿論、時間の関係で立ち寄りは 出来ませんでした。 |
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空港内搭乗口です。 MU521はJLとのコードシェア便で マイレージも付きました。 |
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機体はA321です。ほぼ満席で 帰り便も窓際は取れず、 真ん中の席でした。 |
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それでも、何とか何枚かの写真を 撮りました。 上海から寧波への海上橋です。 |
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機内食は豚肉のソテーとサラダ、 パンでした。 |
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筑波山が見えてきました。 今回の旅もいよいよ終わりです。 |
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