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甘粛省は左図でも判るように、西域の中心地となっています。 周囲は新疆、青海、四川、陝西、寧夏、内蒙古に接し、 黄河は青海省に源流があり、蘭州から北上しています。 蘭州はこの黄河を横切ることで発展した都市です。 面積は45.4万㎢で全国第7位の大きさです。 人口は約2600万人で省都は蘭州市です。 昔のシルクロードの一端を担い、武威から酒泉までの 河西回廊は交易ルートになっていたほか、漢代からの 長城が築かれていました。 今回は立ち寄れませんでしたが、酒泉、嘉峪関、敦煌は 良く知られた甘粛省の都市です。 |
甘粛省は東から西へ北上する形で延びています。 2018年8月12日から蘭州に入り、13日に高速鉄道で天水まで 往復し、麦積山石窟を見てきました。 14日には蘭州から武威経由で張掖に出て、近郊の 丹霞地貌を2日間で廻り、その後、青海省西寧へと向かいました。 天水には中国4大石窟の一つである「麦積山石窟」があり、 当初予定の世界遺産「炳霊寺」が雨による増水で河を渡れない と云う事で、急遽変更されて訪れました。 武威は前漢時代のシルクロードの拠点であり、軍事要衝でも 有ったようです。前漢時代の青銅製「馬踏飛燕」像などが出土 しています。 張掖の街中は時間の関係で余り見て回れませんでしたが、 朝の散歩の折に転倒する事故で、カメラを破損、眼鏡を紛失 と云う不甲斐ない事になってしまいました。 下の各都市名をクリックすると、夫々の都市に飛ぶことが出来ます。 |
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成田から東方航空で上海まで飛び、約6時間の待ちで蘭州に向かいました。 台風の影響で軒並みフライトキャンセルになる中を、定刻2時間遅れながら 飛んでくれて、その日の内に蘭州まで行けました。 |
上海空港は雨。 先の天気が気になるところですが、 絶対雨には合わないの信念で 乗継便を待ちました。 |
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成田~上海間のフライトは エアバス321で、それでも夏休み 期間の為か満席。 窓際の席は取れず、三席の真ん中と 最悪ながら、3時間弱で我慢我慢。 従い、ここまでの写真はなし。 |
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相変わらずだだっ広い上海浦東空港で 時間待ち。 |
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旅行社のサービスで待ち時間に 軽食を摂りました。 「慶記焼味」でワンタン麺とエビ焼売。 自費ながら紅茶も(下図)。 まあ、機内食よりは美味しく頂けました。 更に、航空会社からの待ち時間用の クーポン券が出て、飲料水とアイス コーヒを指定の喫茶店で購入。 中国の航空会社は湖南省武源陵の 時同様、食べ物でごまかす癖があるなぁ。 |
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国内線カウンターも斯様にだだっ広い スペースを持っているのも国民性? |
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出発カウンターにやっと案内が でました。成田からの上海着は 13時10分。蘭州行きの定刻は 19時35分。 実際に飛び立ったのは21時でした。 |
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22時頃に出てきた機内食。 肉焼うどんとサラダ。夜食には 十分な量でしょう。 |
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「蘭州中川国際空港」です。 中国では第4番目に標高の高い 空港(1947m)で、空港から市街まで 中国で2番目に遠い(67km)場所に あります。 なんとかその日のうちに ランディングは出来たものの、 空港内では日付が変わりました。 蘭州の空港はほとんど記憶に 残っていないものの、ここまで立派な 空港ではなかったはず。 2015年に第二ターミナルビルが 完成したそうです。 |
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荷物受取ロビーも広くて清潔。 ここ中国かな? |
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蘭州空港の外観。 バスの車窓からで車内灯などが 邪魔ですが、近代的な空港が 夜陰に浮かびます。 |
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初日の観光は世界遺産の「炳霊寺」が予定されていたものの、雨の為、水量が増え、川を渡るのが |
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天水市は甘粛省の地図で見られるように、省の南東端近くの町で、甘粛省第二の都市です。 「天河水を注ぐ」から命名されたとされています。市部は2区4県1自治県に分かれます。 今回はそのうちの麦積区にある麦積山石窟のみを訪れました。 |
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甘粛省の省都蘭州は別名金城とも称され、三つの県と五つの区を所轄し、中国で五番目に設立された 国家級新区で、蘭州ニューハイテク産業開発区、蘭州経済区の二つの国家級開発区と、 四つの省レベル産業地区を有している工業都市です。 |
蘭州市内の中心街です。 右下が蘭州駅、左端が蘭州西駅となっています。 今回は朝夕の散歩の時間もなく、蘭州市内は午前の 武威への出発前の時間を利用して、前日行けなかった 「白搭山公園」のみを散策しました。 蘭州市内も色々と見どころも多いのですが、今回は 中継地点として2泊しただけでした。 蘭州市は東の方向へ市区を広げており、空港への 高速道路沿いに新しい工業区が開発されています。 また、空港への高速鉄道も開通しています。 |
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武威市は黄土高原、青蔵高原、蒙新高原の三大高原が交錯するところにあり、地形は北側より南側が高く、 南西部から北東部に傾斜し、それぞれ南の祁連山脈、中の回廊平原、北の砂漠の3部分に分けられています。 人口は190万人強で、標高は1020~4814mあります。河西回廊の東側に位置し、昔はシルクロードの要衝でした。。 |
張掖市街の朝です。 中央の建物は電力大廈です。 このビルの横に敷設された 電力ホテルに宿泊しました。 ホテルと朝食は下記ボタンから お入り頂けます。 一人で散歩に出かけました。 ホテルの前の通り、「欧式街」です。 通りには洋式の建物なども多く、 マルコ・ポーロが住んでいたことからの 命名のようです。 |
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欧式街と北水橋街との交差点に マルコ・ポーロの像が立っています。 北水橋街は「甘泉公園」に通ずる 道です。 欧式街は画面のように洋風の 建物が多く並んでいます。 |
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欧式街から西大街へ戻り、西大街を 東へ向かうとこの明清街へと出ます。 明清街の入口にはこのような 「明清古風」の掲額のある牌坊が 立っています。 画面にポインターを置くと 牌坊の周囲の花壇に水をやる人を ご覧いただけます。 水は如雨露ではなく、ポリタンクから 撒いています。 |
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明清街です。 早朝で人通りはほとんどありません。 両側のお店は飲食店が多いです。 |
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明清街は200mほどの短い通りです。 北の端はこのようなお店があります。 |
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明清街を通り抜けると 「甘泉公園」の南入口に出ます。 1984年に完成した公園だ そうです。 この公園内で水にぬれた石畳で 滑って、仰向けに転倒し、帰国後の 医者通いの原因となりました。 公園の内部は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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ホテルから張掖市の西方向にある 氷溝丹霞を目指します。 流れる川は「黒河」です。 張掖丹霞地質公園は祁連山の北麓に |
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張掖市から各丹霞への大まかな 方向図です。 左方向は酒泉市になります。 右方向は武威市になります。 右下方向は青海省西寧になります。 |
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自治県に入ると山の様相が変わります。 赤土の裸山が目の前に聳え立ちます。 |
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アメリカのセドナの岩山に似た山が 続きます。 |
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「氷溝丹霞」の入口です。 開発されてまだそれほどの時間が 経っていない観光地で、張掖丹霞として 2002年に発見され、公園になったのは 2005年です。 氷溝丹霞の風景は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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氷溝丹霞からバスで次の丹霞である 「七彩丹霞」へと向かう途中で、 少数民族の騎馬像が車窓から 眺められます。 |
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昼食は丹霞内にあるホテル 「氷溝大酒店」のレストランで摂ります。 裕固民族料理の詳細は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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「七彩丹霞」へ向かう途中の車中から この様なドーム型の建物が見えました。 温室でもなさそうだし、人家は周辺に ないし、観光施設なんでしょうか? ちょっと気になる風景です。 |
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こちらも公園のような、何か集客用の 建物が建設中です。 中央のモニュメントは何を象徴 しているのでしょうか。 |
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「七彩丹霞」の入口です。 ここは立派な建物が建てられています。 |
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「七彩丹霞」の風景です。 入口に一番近い場所の 景観です。 この様な地層が広がっています。 七彩丹霞の風景は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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我々が戻るころにまだ入場する 人たちがいます。 七彩丹霞は夕日の落ちる頃が 色彩的にも最も美しいのだそうです。 ただ、この日は曇っており、夕陽は 期待できず、我々は早めに諦めて バスに戻りました。 |
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この日の夕食は丹霞地区にある、 少数民族経営のレストランで田舎料理を 摂りました。 食事の内容は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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翌朝の張掖のホテルでの朝食は 相変らず余り種類もなく、この程度の 食事になりました。 画面にポインターを置くと ちょっと変わった麺をご覧頂けます。 ビーフンと厚めのカット麺です。 7時食事開始ながら前日同様、食材の 出方が遅く、散歩への8時集合では この程度が精一杯です。 |
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この朝は、ツアーの希望者での 大仏寺見学散歩となりました。 あいにくの雨の中を大仏寺へと 向かいました。 隋代に創建された万寿寺木塔が あるので足を運んでみました。 高さ33メートルの八角九層の塔です。 搭の奥が寺の門になります。 この辺りは公園になっています。 グループでは前日にこの辺りを 散歩した人もいたようです。 |
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大仏寺の前にある「西夏国寺」の 石碑です。 この辺りは西夏と称されていた時代も あり、繁栄していた場所ですが、 その後、モンゴル帝国によって 滅ぼされています。 大仏寺は西夏時代の甘粛省で最大の 西夏建築物だそうです。 大仏寺の詳細は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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朝食後、平山湖大峡谷へと向かいます。 幾つかある丹霞のうちで、今回は 氷溝丹霞、七彩丹霞、平山湖大峡谷の 三か所を1日半で回ります。 最後にこの平山湖大峡谷を訪れました。 張掖市の東北方向になります。 |
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朝の雲が山間に向かって流れてゆきます。 車窓からですが、幻想的な風景です。 |
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平山湖蒙古族村ある 「張掖平山湖地質公園大峡谷」です。 入口のアーチは氷溝丹霞と似ています。 |
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中国のグランドキャニオンとか、 東洋のモニュメントバレーと称される 赤い岩山の景観です。 この大峡谷は2014年5月に正式に 開放された観光地で、自然がそのまま 残されています。 本格的なトレッキングルートもあり、 ハイキングも楽しめる地域です。 大峡谷の景観は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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平山湖からの戻りの道路は往路では 利用できた新しいトンネルが、復路では 通行止めとなっており、古いがたがた道を 走りました。 その途中で見られる火力発電所です。 |
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張掖市内への途中にある少数民族の 村です。丹霞の観光客のおかげで、 商売のチャンスが増え、豊かな村に 変貌したのだそうです。 |
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張掖市の東に新しい仿古(昔を真似た) の街並みが作られています。 「甘州」城です。 |
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こちらが正面になります。 まだ建設途上のようで人影は ありません。 観光資源にするのでしょうか。 |
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張掖市内に戻ってきました。 こちらも新しい街並みで、 シルクロードのゴールデンタウン と名付けられています。 シルクロードだからラクダです。 また、平山湖大峡谷の象徴も ラクダの岩です。 |
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張掖市内のレストランで昼食を 摂りました。 昼食の後は張掖西駅から 青海省西寧へ向かいます。 今回の甘粛省の旅もこのレストランが 最終地点となります。 レストランと食事の内容は下記ボタンから お入り頂けます。 |
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昼食後に張掖西駅に来ました。 高速鉄道の駅です。 |
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駅舎の正面入り口です。 駅の様子は下記ボタンから お入り頂けます。 この後は高速鉄道で青海省に入ります。 |
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