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八丈町は東京都の南伊豆諸島の内の八丈島と八丈小島を町域とする町です。八丈小島は現在無人島です。 人口は七千五百人強で、大賀郷(おおかごう)、三根(みつね)、樫立(かしたて)、中之郷(なかのごう)、 末吉(すえよし)の五集落から成り立っています。八丈島は八丈富士と三原山の二つの火山が連なった瓢箪型をしています。 |
八丈町は島の面積72.23㎢で1908年(明治41)に八丈支庁 として現在の5部落が5村として設置されました。そのご、1955年 (昭和30)に八丈小島の2村を含め7村が八丈町となりました。 1969年(昭和44)には八丈小島の住民が全て離島し、無人島と なり、現在の八丈島5部落体制が成立しています。 三原山(東山)は14万年前頃の火山噴火により形成された島が、噴火を 繰り返し、3~4万年前に現在の三原山の形が出来たようです。 更に、1万3千年前頃にこの島の西北に新たな火山が活動を始め、 八丈富士(西山)が形成されています。この溶岩流が三原山の麓にまで 流れ、今の島の形状が出来上がったようです。 従い、二つの山の間には平坦な部分が形成されました。 島では稲作も行われたようですが、収穫時が台風シーズンにあたり 歩留まりの悪さから、現在は全く稲作は行われず、米は全量本土から 運ばれています。現在の町の収入は農業20億、漁業20億、観光40億 と言われています。農業は観葉植物の栽培が主力だそうです。 流人の島と言われていますが、政治犯等知識レベルの高い流人も多く、 日本で2番目に小学校が出来たり、焼酎の製造をしたり、石垣を組んだり、 文化面でのレベルも高かったそうです。流人は地元民と同じ生活を していたのだそうです。 |
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八丈町のほぼ全域となる八丈島は伊豆諸島の南部にある島で、黒潮の流れよりも南にあります。 通常は黒潮より南では雪が降らないとの事ですが、2018年1月には3度も雪が降り、八丈富士・三原山共に冠雪が 有ったそうです。地球規模での天候異常を感じさせます。 |
八丈島は伊豆諸島南部の島で、東京都に属しています。 伊豆諸島は江戸時代には幕府直轄でしたが、明治時代初期には 静岡県に属していました。1878年(明治11)に所轄が東京府へ 移されています。 現在、八丈島へは羽田空港からANA便が1日3便あり、 所要時間約45分(実際のフライト時間は約35分でした)です。 竹芝桟橋から1日1便の客船があり、所要時間約11時間です。 以前は名古屋などからも航空便があったそうですが、乗客が 少なく、就航中止されたそうです。 温暖な島との認識で2018年1月末に八丈島を訪れました。 実際は、東京都内とほとんど変わらない寒さで、たまたま雨にも 遭わず、風もそれほど強くなく、まあまあ島旅を楽しめました。 現地のガイドさんがこの時期にこの様なケースはめったにないと 言ってました。 観光シーズンは「花と緑と温泉の島」を楽しめる、4~5月、 10~11月がベストとの事です。 2月は風が強く、欠航も多く、6月は湿度が高く、衣服が湿気で 濡れる程らしく、避けた方がよさそうです。 今回廻った場所は上図のアルファベットで記した場所で、 2泊3日(実質丸2日)の旅程でした。 |
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末吉地区は八丈島の東にある集落です。 三原山の周辺にある集落は末吉地区を含め坂上と呼ばれており、八丈島の人口の2割ほどしか住んでいません。 中でも末吉地区は人口500人弱で風光明媚な温泉と八丈島灯台以外には何もない地区です。 |
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中之郷地区は八丈島の南にある集落です。玉石垣に使われている玉石が産出される地域でもあります。 玉石はここからバケツリレーの方法で大賀郷大里まで運ばれて玉石垣が作られたのだそうです。 この地域には滝や地熱発電所などがあります。坂上地区では一番人口の多い集落です。三原山もこの地区に属します。 |
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樫立(かしたて)地区は八丈島の南南西にある集落で、坂上になります。人口は550人強です。 大坂トンネルを抜けると坂上地区の樫立に入ります。 樫立にも黄八丈会館や、石室などがありますが、今回は服部屋敷のみの見学でした。 |
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大賀郷(おおかごう)地区は八丈島の西から北西部に広がる集落です。地区内には町役場や空港もあり、 島の中心的地区となっています。人口は約2600人で島では二番目の地区です。 八丈富士の西側は地区内ですが、頂上含む東側はお隣の三根地区となっています。 地区内にあったふるさと村は2018年1月の火災で焼失しています。 |
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三根地区は八丈町では最も賑やかな集落で、人口も最も多い4千人近くが澄んでいます。 客船の港(底土港)があり、飲食店街もあって、飲み屋街の親不孝通りまであるそうです。 大型ホテルも何軒かあります。今回我々のホテルも三根地区の北東部の海岸近くにありました。 ホテルからは海と八丈富士が眺められます。食事も殆どこの地区で摂りました(基本的にホテルですが)。 |
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2018年1月29~31日の3日間の八丈島観光を終えて、昼には八丈島空港へ出ました。 八丈島は全日空機しか便がありません。基本は9:00,14:05,17:20の3便です。 今回は14:05のANA1894便利用です。団体ツアーの為、12時過ぎには空港に到着です。 昼食も空港のレストランで摂りました。羽田着は15:00で、帰宅するには良い時間です。 |
空港の前にある空港通りです。 土手にはアロエがびっしりと植えられて います。 人工的に植えたものだそうです。 並木は勿論ヤシの木です。 |
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空港ターミナル正面です。 | |
空港ターミナルの入口から眺める 八丈富士です。 手前のモニュメントは東京都文化デザイン 事業(昭和61年3月)によるモニュメントで、 空港ビルの目の前にあります。 このモニュメントは八丈島の「八」の字を 立体的に構成し、中央のレリーフ・ スクリーンは島の自然・風物・伝統を 表現しているのだそうです。 レリーフが見難いですが、下図のように なっています。 |
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空港ビルの横から眺める滑走路です。 右は八重根港になります。 |
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空港内レストラン「アカコッコ(伊豆諸島 固有の鳥の名前)」で昼食を摂りました。 左:明日葉そば、明日葉の天婦羅付、 明日葉を練り込んだ麵ですが、そば粉は 使ってないとの事で、ラーメン的な麵です。 右:ひんぎゃ塩ラーメン ひんぎゃの塩とは、青ヶ島で 地熱蒸気を利用して、平釜でじっくり 仕上げた塩です。 |
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搭乗機から眺める八丈富士です。 心配した雨風もなく、定刻に離陸しました。 往路に比べ復路は搭乗客も少なめで、 3席に2人掛けでした。 恐らく最終便の17:20発は満席に なるのでしょう。 |
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離陸後に見える八丈富士と 大賀郷地区の北部です。 到着時は東から着陸に入りましたが、 出発は西向きに離陸しました。 右上の頂上付近白っぽいのは ふれあい牧場です。 右下プールのある建物は八丈ビューホテル です。 |
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今回の旅程では最後に眺める 八丈島です。 南原の少し北寄りの景観です。 中央に少し突き出ているのは 船付鼻と呼ばれる岬です。 この左手に八丈小島がありますが、 雲の下になってしまいました。 |
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約35分のフライトで、東京湾です。 右手木更津から東京アクアラインが 延びています。 奥の煙の出ている煙突は 東京ガス袖ヶ浦LNG基地です。 いよいよ最終地点が間近かです。 |
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