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 オーストリア
ウイーン ザルツブルグ メルク
ウイーンはオーストリアの首都であり、ハプスブルグ家のかっての本拠地として
欧州随一の芸術文化の街となっています。また、永世中立国の首都として
多くの国際機関の本部が設けられています。
日本ではウイーン(Wien)と呼ばれていますが、英語名はヴィエナ(Vienna)で、
飛行機内で隣に座ったオーストリア人は「ウイーンにお住まいですか?」との
問いかけに「ええ、私はヴィエナに住んでいます」と英語の会話ではウイーンとは
言いませんでした。日本では地名、人名は基本的にその国の発音で表記しますが、
これは日本語の良さでもあり欠点でもあるのでしょうか。
ウイーンの歴史は紀元前100年ころのローマ時代にその端を発しているようです。
しかし、ある程度の規模になったのは12世紀ごろ十字軍の活動が活発な時期に
ドナウ川中心に交易も増大し、市容も整ったようです。13世紀に入り、ハプスブルグ家の
支配がはじまるとともに貴族文化が発達し、都市環境も大幅に改善されています。
第一次世界大戦の終焉とともにハプスブルグ家のウイーン支配も終わり、
ウイーン生まれのヒトラーによりドイツに併合され首都の役割を終えます。
第二次大戦後は4か国共同統治ののち、1955年にオーストリア共和国が独立し
再び首都となります。
現在人口は約180万人で流入人口増で市の人口は増加傾向にあるそうです。

 ウイーン 
 Wien

市の旗と市章です
今回ウイーンではほぼ1日の観光でした。この地を1日で回るには
あまりに時間が少なく、更に12月という時期は明るい時間が少なく、
厳しい行程となりました。
宿泊場所が市内ではなく、近郊のボーゼンドルフであったことも
行動時間のロスを大きくしたようです。
いずれも団体ツアーでは止むを得ないことなのでしょうが。
メルクからウイーンに到着した頃には
すでに真っ暗でした。まだ午後5時過ぎです。
ドナウ川には明かりがついていました。
ボーゼンドルフにあるショッピングセンターです。
クリスマス用の買い物客で混んでいました。
小奇麗なお店やブランドショップが沢山入って
いました。


ポインターを画面に置くと
別方向の写真をご覧いただけます。

当日の夕食です。スープと七面鳥、鳥のだめな家内は魚。そしてデザート。
朝一番のシェーンブルン宮殿です。
ハプスブルグ家の夏の離宮として17世紀末に
造営が始まり、マリア・テレジアの時代に完成
しています。
外壁の色はマリア・テレジアの好んだ黄色で
統一されています。テレジアンイエローと
呼ばれています。
部屋の総数は1441、内装もまばゆいような
煌びやかさです。
内部はほんの一部しか見られませんし、写真の
撮影は禁じられています。
100億円のベッドもあり、眠るより、人との会見時に
相手を驚かせるための材料に使われたようです。

内部の写真はありませんが、外観と庭の詳細は
下のボタンから入るとご覧いただけます。


シェーンブルン宮殿
宮殿全体像です。奥には庭園が広がっています。
宮殿の中から眺めた庭園の方向です。
幼い子供たちも見学?に来ていました。
クリスマスマーケットが目的でしょうか?

ここでも宮殿広場にクリスマスマーケットが
開かれていました。
朝早い時間ですが、大勢の人が来ていました。


べルヴェデーレ宮殿です。宮殿には上、下の
宮殿があり、これは上宮です。
この宮殿はハプスブルグ家に仕えたプリンツ・オイゲン
が1720年代に夏の離宮として作らせたもので、
その後、マリア・テレジアに売却されています。
現在は美術館になっています。
ここでは、クリムトを鑑賞しました。
内部と作品の写真撮影はできませんでした。

宮殿の情景は下のボタンからお入り頂くと
ご覧いただけます。

べルヴェデーレ宮殿
正面の右手側面の表情です。
バロック様式になっています。
庭園です。雪景色でしたが、夏場は綺麗な庭に
なるのでしょう。ほんとに大きな庭です。
庭園の奥に見えるのは下宮です。

その向こうの高い塔は大聖堂の塔(137m)です。


王宮の入り口、ブルク門です。
1824年に建設されています。
13世紀から20世紀初頭まで650年間にわたり
ハプスブルグ家が居城としてきた王宮です。
新宮殿と旧宮殿に分かれています。
この門は新宮殿完成後はその入り口として
利用されたようです。

時間の関係で宮殿の内部は見学できません
でしたが、外観や近辺の景観は下のボタンから
入ってご覧いただけます。

王 宮
新しい王宮です。20世紀初頭に作られています。
計画ではさらに大きな規模のものになる予定だった
そうですが、第一次大戦敗戦により未完成のままに
終わったそうです。
右手の像はベルヴェーデール宮殿を作った
オイゲン公です。
現在内部には各種の博物館などが入っています。
古い王宮です。
13世紀ころに建築されています。
王宮の中庭です。中央の銅像は
フランツ1世です。オーストリア最初の皇帝
でもあり、神聖ローマ帝国の最後の皇帝
でもあります。
王宮のミハエル門です。
門前はミハエル広場になっています。
1250年に建てられたミヒャエル教会です。
王宮の前の広場に立っています。
白い塔は1590年の建築で78mあります。

観光客用に馬車が沢山止まっていました。
ミヒャエル門の先に商店街が並んでいます。
この中にコーヒーショップのデメルがあります。
1786年創業のハプスブルグ家御用達でした。
イルミネーションが点いているビルが
デメルのあるビルです。

ポインターを画面に置くと
中で働く人たちをご覧いただけます。
店内の装飾はこんな感じです。

ポインターを画面に置くと
ここで頂いたウインナーコーヒーとケーキの
画像をご覧いただけます。
いずれもなかなかのお味でした。
左は店内にあったストーブです。凝っています。

右は店の表のウインドウにあるお菓子で作った
人形です。
ウイーン市内のナッシュマルクト市場にも行きました。
写真左の丸い屋根の続いている部分です。
朝の早い市場は閑散としていました。
寒さの所為もあるのでしょうかね。
お花屋さんも出ていました。
現地の人でしょうか、手前のクリスマス用の
ローソクやデコレーションを物色していました。
鮮魚も扱っています。
魚の名前が書かれているようですが、
何の魚か全くわかりませんでした。
値段は100gあたりのユーロ価格です。
ナッシュマルクト市場の傍にある
分離派会館(セセッション館)です。
1897〜1898年に建てられました。
新しい画風を主張する若手のための
展示場とするために作られたそうです。
屋上に金のボールが載っており、
「金のキャベツ」とも呼ばれています。
ここにはクリムトの「ベートーベン・フリーズ」が
常設展示されています。

ポインターを画面に置くと
入り口の彫刻がご覧いただけます。
門の彫り物は斬新な感じがします。
分離会館のそばにある
アーサー・ストラッサー(彫刻家)の
1899年の作品マーク・アントン像です。
ライオンが車を引いている像です。
後ろの建物は分離派会館です。
シュテファン大聖堂です。
ルドルフ4世の命により建てられた大聖堂は
ゴシック様式で塔の高さは137mあり、教会の
塔としては世界で三番目の高さです。
モザイク屋根は5万枚のタイルを使用してるそうです。
ハプスブルグ家の墓所であり、モーツアルトが
ここで結婚式と、葬儀を行ったことでも
有名です。
周辺がビルで建て込んでおり、大きな建物全体を
撮るのに苦労します。
大聖堂正面ファサードです。
大勢の観光客が訪れています。
我々は内部を見る時間はありませんでした。
大聖堂の周辺部には
新旧色々なビルが建っていました。
手前の右手に少し見えるビルは
ガラス張りのビルです。
ウイーンの繁華街です。
ブランドショップなども並んでいました。
ちょっと横道に入ると門や窓枠に
彫刻を施した建物が色々あります。
ウイーンのクアサロンです。
市立公園の中にある1865〜1867年に
建設された建物で、現在コンサートホールなど
として利用されています。

ポインターを画面に置くと
建物の正面をご覧いただけます。
国立オペラ座です。車窓からで建物の
正面像が撮れませんでした。

ポインターを画面に置くと
夜のオペラ座がご覧いただけます。

オペラ座の中は下のボタンからお入り頂けます。
オペラ座
カールス教会と路面電車、左手は
世界遺産にもなっている元駅舎です。
カールス教会はマリア・テレジアの父
カール6世がペスト撲滅を祈願して
建てさせた教会です。
駅舎はこの辺りの再開発のために
1899年に建てられました。
現在は駅ではなく資料館とカフェに
使われているそうです。

ポインターを画面に置くと
駅舎の拡大画像がご覧いただけます。
べルヴェデーレ宮殿のそばにある
記念塔で、ソ連軍兵士を慰霊する記念碑
と聞いたように思いますが、
これは確かではありません。
塔の上には兵士が立っています。
記念碑の前に大きな池がありますが、
冬場で噴水は出ていませんでした。
マリア・テレジア広場です。
正面の銅像はマリア・テレジアの像です。
この広場もクリスマスマーケットが
開かれていました。
市庁舎前に次ぐ人出でした。

ポインターを画面に置くと
拡大したマリア・テレジアの像を
ご覧いただけます。
同じ場所の夜景です。

ポインターを画面に置くと
ライトアップされた銅像が
ご覧いただけます。
ウイーン美術史博物館です。
元宮殿の一部です。
建物は1881年に完成しています。
ハプスブルグ家の宮廷美術館です。
ブリューゲル(父)の作品の収蔵量は
世界一だそうです。

ポインターを画面に置くと
ライトアップされた博物館をご覧いただけます。
ウイーン自然史博物館です。
手前の部分は法務省になっています。
美術史博物館同様元は対になった宮殿でした。

博物館はマリア・テレジアの夫ロートリンゲン公の
コレクションをもとに展示してあります。
ヴァッハウ渓谷で見つかった
「ヴィレンドルフの石像」もここに展示してあります。

ポインターを画面に置くと
建物の裏側、法務省側がご覧いただけます。
市庁舎前のクリスマスマーケットです。
ウイーンで最も大きくにぎやかなマーケットです。
市庁舎のライトアップもなかなか見ものでした。

ポインターを画面に置くと
別角度からの市庁舎をご覧いただけます。
市庁舎の方から大通りの方向を
眺めています。
正面に見える青い建物は
ブルク劇場です。

ポインターを画面に置くと
ブルク劇場の拡大画面を
ご覧いただけます。
ウイーンでのお昼の食事です。
サラダとポークシュニッツエル(ウイーン名物とか、
豚肉のカツ風天ぷらでした)、そしてデザート
夜はポタージュ風スープと魚のムニエル
白ソース掛けでした。
飲み物はホットワインです。
最後のディナーとしてはちょっと寂しいかな。
でもまあ、全行程通じて食欲も落ちず、
すべて完食できたことは70過ぎた爺様としては
上出来でしょう。
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