島前・西ノ島(西ノ島町)
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島前の西ノ島は島前三島の内で最大の島で隠岐郡西ノ島町の主島であると同時に、隠岐支庁の分庁舎である島前集合庁舎が
本島の浦郷地区に在り、隠岐諸島西部島前地域における中心地となっています。
2018年の人口は2,871人、 小学校中学校が各1校あります。
地勢は、火山島であったことから、高低起伏が激しく、島の東西を走る200mから300mの山脈により、内海側と外海側とに分かれています。
内海側は、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)と相対して3島に囲まれた広々としたカルデラ内海湾を抱き、海岸は屈曲に富んで天然の
良港に恵まれ、14の集落が点在しています。
外海に面する部分は、西北岸に1つの集落がある外は、延々37km、海蝕断崖の連続で、海岸には奇岩怪礁が男性的な景観を呈し、
特に国賀海岸は隠岐島の観光の代表的景観として知られています。
菱浦港から別府港へ渡り、そのままバスで赤尾展望所まで走り、
その後、摩天崖の頂上まで出て、徒歩で国賀浜まで行きました。
国賀浜では観光船に乗船し、国賀海岸を周遊の上、外浜から堀を抜け
シーサイドホテル鶴丸で昼食、その後、由良比女神社経由黒木神社へ向かい、
再び西方向へ戻り、焼山の麓にある焼火神社を訪れました。

この日の宿泊は焼火山の麓にある「リゾ隠岐ロザージュ」と言うホテルです。

摩天崖、黒木御所址、焼火神社共に上り下りの多い、山道となり
話しが違うと、家内から大クレームを受けました。それでも、夫々の場所を
全て歩き通してくれました。

浦郷港の周辺に公官庁街や商店街があるようですが、今回は通り抜ける
だけで、散策の機会はありませんでした。


中ノ島の菱浦港から観光船に乗船し
ものの5分ほどで、西ノ島の玄関口
である「別府港」が正面に見えてきます。

別府港は島の中心と言うより
フェリーや観光船の発着所になっています。
国道485号線の起点になっています。

右手の方に黒木御所址があります。
今回の渡船はフェリーではなく、
観光船です。この船が国賀海岸で
我々を待っていて、海岸の周遊に
出掛けました。

この埠頭は観光船などの小型船の
着岸場所でフェリーの発着所とは
すこし離れています。
島内唯一の国道の485号線です。

この国道の終着点、西ノ島町役場の
前から「赤尾展望所」に向かいます。
竣工したばかりの町民センターです。
「赤尾展望所」への道路から眺める
内海です。
左手は中ノ島、右手は西ノ島、
正面に見えるのが知夫里島です。

カルデラを形成しています。
赤尾展望所から眺める
「国賀海岸」と右の小高い丘は
「摩天崖」です。

画面にポインターを置くと
通天橋など国賀浜の様子も
ご覧いただけます。
赤尾展望所から眺める西南の海です。

台地では牛が子育ての真っ最中です。
赤尾の岬から眺める西の海です。

台地には牛が沢山放牧されています。
展望所の東側の風景です。

小さい島ながら、山深いことが判ります。

内海と外海の間に山並が続きます。
展望所から北方向を見ると
「國賀浜」を眺望できます。

正面の洞穴のある岩が「通天橋」で。
その前が國賀浜になります。
左手の岩群は「天上界」と呼ばれる
岩礁です。

画面にポインターを置くと
通天橋の様子をご覧頂けます。
隠岐諸島全体を通じて、合歓の木が
良く目につきます。地元のガイドさんに
その理由を尋ねましたが、「花の時期で
目につくだけで、外の時期には他の花の
咲く木が目立ちます」といなされました。

本土ではこれほど合歓の木を見ないけど、
隠岐諸島では地質が合歓に有ってるの
でしょうかね。
山肌のピンクっぽいのは全て
合歓の木です。
展望所から国道方面に戻ると
廃校となった?学校に出ました。

運動場は土もりされており、現在は
使用されいないと思われます。

現在西ノ島では小中学校各1校のみ
あるようですが、元はもう数校
有ったのでしょう。人口減が激しいと
想像されます。

この道を右側に進むと「摩天崖」に
出ます。
「摩天崖」です。

放牧されている馬が歩き回っています。
「摩天崖」の頂上です。

頂上付近は平たんな広場となっており、
馬が自由に歩き回っています。

頂上は標高257mあります。
前面は切り立った崖になっています。


崖の上を悠然と舞う鳥がいました。
羽の大きさから見て鷹でしょうか。

 摩 天 崖

国賀浜にある「國賀神社」です。

ここから遊覧船に乗り、国賀海岸を
船から眺めます。
國賀海岸です。

火山性の岩石で白い縞模様が
入っています。
あたかも滝が落ちているような
景観です。
海に面する断崖です。

地層の変化が色々と見られます。
複雑な構造変化を経たものと
思われます。
「大神の立岩」です。

何とも神秘的な名前の岩です。
眺める角度によって随分違った
姿を見せてくれます。

「明暗(あけくれ)の岩屋」の出口です。
何時でも通れると言う訳ではない
250mの洞窟の通り抜けです。

写真は別の船が通り抜けてきたところで、
船長同士が無線で、洞内の波の様子を
連絡し合い、船が入れるかどうか判断
します。

今回は波も穏やかで洞内を通り抜ける
事が出来ました。

入口は左側の方にある洞窟から
入ります。

海岸と明暗の岩屋の詳細は
下記ボタンからお入り頂けます。

国賀海岸と明暗の岩屋
國賀海岸の遊覧の終着は
外浜海水浴場で、北側の海岸では
唯一ここだけが水泳場になっています。

また、この水泳場の右側から
船引運河という人工の掘割を通って
浦郷の方へ抜けられる様になっています。

下図は船引運河の様子です。
奥に見える橋は国道に架かる
船引大橋です。

浦郷の「鶴丸」のプライベート港で
下船し、昼食を摂りました。

隠岐特産の「ヒオウギ貝」の鍋も
賞味できました。

画面にポインターを置くと
鍋の中身をご覧いただけます。
浦郷港の前に立つ銅像です。

「今崎半太郎翁像」です。
今崎半太郎は西ノ島浦郷出身の
政治家で、1904年(明治37)から
1946年(昭和21)まで浦郷村の
村長を務めた方です。

銅像は1986年(昭和61)に顕彰会に
よって建てられたものだそうです。


浦郷にある「由良比女神社」です。

由良比女神社は「続日本後紀」にも
記録のある古社で、延喜の制では
水若酢神社と共に隠岐一宮とされて
いる神社です。

江戸時代には廃れていたようですが、
明治になって、その由緒から郷社と
されて、社殿も新築され現在の規模と
なったそうです。

詳細は下記ボタンからお入り頂けます。

由良比女神社
由良比女神社の近くの干物屋さんです。

入口に大きな烏賊がぶら下がっています。
このイカは雌の傍には必ず雄が付き添い、
雌が死んでも傍を離れないそうです。
雌を捕まえると必ず雄も獲れるわけです。

雌は雄が死んでもすぐに離れて行く
そうです。雄を獲っても雌が獲れるとは
限りません。

画面にポインターを置くと
イカの拡大画面をご覧頂けます。
浦郷から黒木御所へ向かう途中にある
「西ノ島ふるさと館」です。

西ノ島の自然とくらしについて展示して
おり、西ノ島町の文化財・小型シャーラ船・
飛行機凧・古くからの漁具や民具などが
展示されているそうですが、館内を
見る時間はありませんでした。

正面の山は「天皇山」と称されています。
右手の鳥居は「黒木御所(黒木神社)」
への入口で、左手の建物は
「黒木御所碧風館」です。

詳細は下記ボタンからお入り頂けます。


黒木御所と碧風館

黒木神社の後は再び西に向け、
別府港を通り過ぎ、焼火山の麓にある
焼火神社に参拝します。

焼火山(海抜452m)の中腹にある
焼火神社は日本海の船人に海上安全の
神と崇められています。

社殿は1732年(享保17)に改築された
もので、現在隠岐島の社殿では最も古い
建築とされています。
当時としては画期的な建築方法で、
大阪で作成された部材を地元で
組み立てると言う、今様のプレハブ工法
が採られたそうです。

神社の詳細は下記ボタンからお
入り頂けます。

焼火神社

西ノ島での泊は焼火山の麓にある
「リゾ隠岐ロザージュ」と言うホテルで、
海の傍のこじんまりとした、瀟洒な
ホテルです。

ホテルと食事の内容は下記ボタンから
お入り頂けます。

ホテルと食事


西ノ島の別府港です。

最終日は朝に西ノ島別府港から
島後・西郷港へと向かいます。

西郷港到着後は再び島後の島内を
周ります。その様子は島後の後半に
掲載しています。

別府港から西郷港までの様子は
下記ボタンからお入り頂けます。


別府港から西郷港へ
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