ドイツ北部
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ドイツ北部にはベルリン、ポツダムなども含むケースも
ありますが、ここではブレーメン以北としています。

ドイツ北部はデンマークとの国境で、バルト海、北海に
沿った地域となっています。
中心の都市はハンブルグで、人口も175万人あり、
ドイツではベルリンに次いで2番目です。

今回訪れたのはブレーメン、リューベック、シュウェリーン
の三か所でした。

ハンブルグへ立ち寄れなかったのは残念ですが、
日程的には無理だったのでしょう。
ハンザ同盟を始め、北海、バルト海沿岸の貿易の
中心であったドイツ北部はある意味で商人の国とも
言えるでしょう。

そう言った観点からドイツ北部を見てみました。

ブレーメン
ブレーメン(Bremen)はブレーメン州の州都で、人口は56万人でドイツで11番目、ドイツ北部では2番目の都市です。
8世紀頃には既に商都としての形態を有し、交易の要衝となっていたようです。グリム童話のブレーメンの音楽隊が有名です。
ケルンを出発し、ドルトムントで昼食後、
ブレーメンへ向かいます。
約3時間半後にブレーメンの街へ
入りました。

ブレーメン旧市街の南西寄りにある
フリードリッヒ・エーベルト通です。

トラムが走っています。
このトラムはブレーメン旧市内へ
通じています。

左手の建物は経済工科大学です。

ブレーメン旧市街への入口になる、
ウィルヘルム・カイゼン橋から眺める
サンクト・マルティーニ教会です。
下を流れているのはヴェーザー川です。

この橋を渡ると旧市街がすぐです。
橋を渡ってすぐの左手に
こんなオブジェが立っています。

実際は半球状の物がくねくねと動いて
います。何を表わしているのか良く
判りません。でも、面白いオブジェです。
ブレーメンの旧市街を図示しています。

下の方がカイゼン橋、中央部が旧市街の
中心地マルクト広場です。

市庁舎、聖ペトリ大聖堂、ローラント像、
ブレーメン音楽隊の銅像などが集中しており、
商工会議所ビルの横を抜けると
ペットヒャー通に出ます。
この通りにはからくり時計があります。

大聖堂の横から南へ下がると
シュノアー地区へ出ます。
ここにはブレーメンで最も古い建物なども
あります。
夕食はここで摂り、ホテルへと向かいます。

ホテルは旧市街から西へ2km位離れた
ブレーメン空港に近い場所にある、
「TRYP」エアポートホテルです。
ペットヒャー通りです。
先ずは、観光案内所でのトイレ休憩
のため、通り抜けです。
この上に、金ぴかのレリーフが
飾られています(後出)。

煉瓦造りの街並が古さを感じさせます。
旧市街の街並です。
観光案内所のあるショッピングモールの
横の通りの景観です。

古い建物と、新しい建物のコンビです。
マルクト広場の入口にある
「聖母修道院」です。

この横に「ブレーメンの音楽隊」の
銅像があります。
ブレーメンに到着して最初に訪問した
旅行案内所です。
トイレ休憩のための立ち寄りです。

ショッピングモールになっています。
建物のアーチ型の柱には細かな彫刻が
施されています。
市庁舎の建物の一部です。

左奥に見えている建物は市庁舎です。

その奥に見える塔は「聖ペトリ大聖堂」の
塔です。

白いパラソルの向こう側に
音楽隊の銅像が立っています。
市庁舎の建物の前にある
「ブレーメンの音楽隊」の銅像です。

グリム童話の中で
「人間に飼われたロバがいました。
そのロバが年老いて、仕事の役に
立たなくなったので飼い主は餌を
与えなくなりました。
ロバはここにいても死んでしまうだけだ
と思い、ブレーメンへ行って町の音楽隊に
入ろうと考えました。
ブレーメンへ向かう途中で同じような境遇の
動物たちを次々と誘いました。
最終的にはブレーメンには行けなかったけど
同行した犬、猫、鶏がロバと一致協力して、
新しい生活に入りました」と言う物語です。
銅像が気になってしょうがない坊や。

実は、さっきまでお父さんとお姉さんと
一緒に音楽隊の動物たちを見ていました。
帰り際に、何度も何度も振り返っていました。

画面にポインターを置くと
三人が銅像の前にいる写真も
ご覧いただけます。
マルクト広場の市庁舎の向かいある
1537年建造のギルとハウスです。
現在は商工会議所として利用されて
います。

この建物の、入口の上にあるプレートに
「商人たるもの、必ず儲を持って来るように」
と書かれているのだそうです。

画面にポインターを置くと門の拡大写真を
ご覧いただけます。
文字は何語なんでしょうね。読めません。
マルクト広場の様子です。
パラソルの下はカフェになっています。
彼方此方にパラソルカフェが
設けられています。

広場の中央はローラント像、左端は
商工会議所です。
路面電車の右側が市庁舎になります。

画面にポインターを置くと
正面奥の建物群をご覧いただけます。

聖ペトリ大聖堂です。

大聖堂の詳細は下記ボタンから
お入り頂けます。

聖ペトリ大聖堂

旧市庁舎が建てられたのは、1405年から
1409年です。1595年から1612年に、
リュダー・フォン・ベントハイムが手直しをし、
広場を見渡す新しいファサードを作り上げた
のだそうです。
ブレーメン市の60%以上が灰燼と帰した
第二次世界大戦の爆撃では、市民たちは
市庁舎の外壁を囲いによって覆い、
戦火から守り抜いたのだそうです。
この市庁舎は何度も改修されていますが、
最近の改修は2003年です。

市庁舎の内部には入りませんでしたが、
時間によって内部も見られるようです。

旧市庁舎はローラント像と共に
世界遺産に登録されています。

画面にポインターを置くと
正面のファサードの上部拡大画像を
ご覧いただけます。
市庁舎の前をトラムが走り抜けて
行きます。

画面にポインターを置くと
右手のテラスの拡大画面を
ご覧いただけます。
市庁舎の向かって右側の側面です。

騎馬兵が入り口をガードしています。
壁面には正面と同様に聖人?の
彫刻が並んでいます。
マルクト広場に立つローラント像は、
中世文学「ローランの歌」に登場する
英雄ローラントを象った巨大な立像です。
像そのものは60cmの壇の上に立っている
高さ5.47mの立像ですが、支柱に支え
られた天蓋の高さは10.21mあります。

1404年に建てられたこの像は、
ブレーメンの自治都市としての尊厳を
象徴するもので、当初は木像だったものが、
ブレーメン大司教の手によって放火され
消失した後、石造で再建されたそうです。

世界遺産です。
最初に通り過ごした「ペットヒャー通」の
入口に掲げられている金色のレリーフ
です。
聖ミカエルが龍と戦っています。


通の奥に時計台があります。
からくり時計で、毎時定時に中央の
柱の窓の絵が変わって行きます。
右の建物の屋上にあるベルが
鳴り響きます。

丁度、定時に訪れたので、からくりと
ベルの音を楽しむことが出来ました。

時計の詳細は下記ボタンからお入り
頂けます。

からくり時計

煉瓦造りの建物の並ぶペットヒャー通は
色々な物も並んでいます。

詳細は下記ボタンからお入り頂けます。

ペットヒャー通

大聖堂の横から南のブロックへ
移動します。

シュノアー地区への入口にある
建物群です。
右端の塔はカトリック教会の塔です。

建物には絵が掛かっていたり、花が
飾られていたり、カラフルな色で
彩色されていて、楽しめる街並です。

この通りはシュノアー通りでしょう。
壁に標示板があります。
通は狭いですが、色々な店が
洒落たウィンドウディスプレーで
楽しませてくれます。

地区の様子は下記ボタンから
お入り頂けます。

シュノアー地区
シュノアー地区にあるこのレストランが、
この日の夕食の場所です。

店の前に佇んでいるのはガイドさんです。
ブレーメン在住の日本の方です。

下は、この日のメニューです。

左は前菜の野菜サラダ、
中はメインの魚(ショレ・タラの一種)の
蒸し物とジャガイモと人参の付け合せ。
右はデザートの果物とヨーグルトです。

この日の宿泊は旧市街の西寄りにある
TRYF(トリップ・バイウィンダム・ブレーメン・
エアポート)です。
名前の通り、ブレーメン空港の近くです。

朝の時間を利用して、周辺を歩いて
見ましたが、あまり大したものはありません。

散策の様子と、朝食の内容は下記ボタンから
お入り頂けます。

ホテル周辺
ブレーメンからリューベックへ向かいます。

アウトバーンを走りますが、この様な
風力発電風車を良く見かけます。

ドイツではクリーンエネルギーが重視
されていると聞いていますが、こうした
風景を見ると、理解できます。

殆どの州で、何本もの風車が回っています。
牧場でしょう。
スコットランドほどではないにしても、
アウトバーン沿いの牧場を
良く見かけます。
アウトバーンにあるSAです。

トイレはいずこも有料でほぼ0.35ユーロ
です。
概ね、0.3ユーロのクーポン券が
出されますので、これで買い物すれば、
実質は0.05ユーロですが、SAでの
商品は高めに価格が設定されている
との事です。

どうしても必要なもの以外は結局
余分な出費になるようです。
リューベック
リューベックは、1143年にホルシュタイン伯アドルフによって建設され、ザクセンのハインリヒ獅子公の
保護を受けて発展し、1226年に神聖ローマ帝国に直接の忠誠を誓う帝国都市となりました。
トラヴェ川沿岸、バルト海に面する北ドイツの代表都市で、かつてはハンザ同盟の盟主として繁栄しました。
リューベックの市街図です。
トラーヴェ川に囲まれた地域が
旧市街になっています。
世界遺産に登録されています。

旧市街はマルクト広場を中心に
聖マリア教会、13世紀建設の市庁舎、
巨大な倉庫群が並び、その美しさから
「バルト海の女王」、「ハンザの女王」
という愛称もつけられました。

南西にホルステン門があり
ここから旧市街に入ります。

中央にマルクト広場と聖マリア教会、
広場を囲むように旧市庁舎が
建っています。

今回はマルクト広場の周辺を
見るだけで終わってしまいました。

ブレーメンから183km、更に、
シュヴェリーンを経由してベルリン
まで300kmを走るとなれば、
1時間しか見学時間のないのも、
止む無しでしょう。
リューベックに近づきました。

街中の看板に「Lubeck」の
文字が見られました。
双塔の教会も見えています。
花一杯のローターリーを周ると
門らしき建物と教会の尖塔が
見えてきました。
リューベック旧市街の入口です。
橋を渡る際、橋の袂に女性の
彫像があります。
何となく、文化を感じます。
旧市街へ向かうと見えてくる二つの
とんがり屋根の門が、リューベックの
シンボル「ホルステン門(Holstentor)」
で、ドイツで一番有名な門です。

15世紀後半に町の防衛のために
建てらた頑丈な門ですが、あまりの重さに
一部が地面に沈んでしまったため、
よく見ると全体が少し傾いています。
塔の内部は市の歴史博物館に
なっています。
トラヴェー川を渡る際に右手に
煉瓦造りの建物が見えます。
塩の倉庫だそうです。

貿易船で運ばれた塩が
ここで陸揚げされて保管されたようです。


旧市街の街並です。
北ドイツの大都市ハンブルクから
北東に約50km。バルト海に面した
港町がリューベックです。
大きな町ではありませんが、
13~17世紀の頃には、海産物の
取引やリューネブルク産の塩の
積み出し港として大いに栄えたそうです。
町の中心地、マルクト広場に建つ
市庁舎(Rathaus)は、ハンザ同盟の
盟主としての繁栄ぶりがうかがえる
ゴシック様式の立派な建物です。

中央のマルクト広場は出店のテントが
並んでおり、聖マリア教会は尖塔が
一部修理中で、景観としては今一の
眺めです。
16世紀に増築されたルネッサンス
様式の白いアーケード部分など、
様々な建築様式が混然一体となって、
他に類を見ないユニークな建物に
なっています。

風の通りを考えた壁面の大きな穴も
不思議な景観を作っています。
旧市庁舎の主建物です。
手前には四阿的な建物が
立っています。
市庁舎の反対側です。
ブライテ通りです。
反対側には商店などが軒を並べて
います。

画面にポインターを置くと
建物の左手方向をご覧頂けます。


左はマリア教会の尖塔部分です。
右は教会の後ろ側です。
こちら方向からはスペースが無く
全容を納められません。

1250年から100年もかけて
建てられたマリア教会は、ドイツで
三番目に大きく、レンガゴシック様式の
教会では世界最大の高さです。
堂内のパイプオルガンも機械仕掛け
としては世界最大という立派な教会で、
バルト海沿岸の多くの教会のお
手本となったそうです。

教会の内部は下記ボタンからお入り
頂けます。

聖マリエン教会


聖マリア教会の傍に立っている
「悪魔石の上の悪魔像」です。

言い伝えでは、聖マリア教会の建設が
始まると、この悪魔は何を思ったのか、
ブドウ酒の酒場ができると勘違いしたそうで、
早く酒場が完成してほしいからと、喜んで
建設の手伝いをしました。ところが、酒場
でなく教会だと気がついたとたん、
あと一歩で完成する教会を破壊しようと、
巨大な石を教会に投げつけました。
人々は、悪魔の破壊を止めるために、
教会の近くに酒場も建設すると約束しました。
すると悪魔は破壊行為をやめました。
こうして聖マリア教会は完成し、教会の
横に建つ市庁舎に、ブドウ酒の酒場が
造られたとの事です。

悪魔の座っている石が悪魔の投げた
石だそうです。

画面にポインターを置くと
石の全体像をご覧いただけます。

ブライテ通りにあるお1806年創業の
菓子屋「ニーダエッガー」です。

ここの名産はアーモンドと砂糖で
作った「マジパン」というお菓子だ
そうです。

画面にポインターを置くと
店内の様子をご覧いただけます。
下の棚に並んでいる蒲鉾のような、
コッペパンのようなお菓子が
「マジパン」です。
これ以外にもいろんな形をした
マジパンがあるそうです。
ブライテ通りに一部で噴水が
出ています。
暑さを凌ぐためでしょうか。
シュヴェリーン
シュヴェリーンはドイツ北部の湖水地帯にある人口13万人ほどの旧東ドイツだった町で、
7つの湖の町とも呼ばれています。最大の湖はシュヴェリーン湖で、美しい風景が広がっています。
リューベックからシュヴェリーンへ
向かう道路沿いに建つ民家です。

黒い屋根に煉瓦造りの建物は
北ドイツではよく見られます。
庭の手入れも行き届いています。
アウトバーンに入ると
やはり広々とした麦畑です。
シュヴェリーンの街に入ります。

手前の線路はトラムです。
殆どの街でトラムが運行されています。
シュヴェリーンの街並です。

煉瓦の茶色と白い石の取り合わせが
綺麗です。
屋外劇場でしょうか。
「ウェストサイドストーリー」の舞台が
作られています。
シュヴェリーン城に到着しましたが、
先ずは昼食のレストランへ直行です。

水の上に浮かんで見えるお城は
こちらからのみ見ることが出来ます。
お城へ向かう前に先ずは腹ごしらえ。

シュヴェリーン湖畔にたつレストランです。
「Wallenstein」と書かれています。

外のベンチはビアーガーデンのようです。
真中のポールに「Biergarten」と
書かれています。

画面にポインターを置くと
レストランの内部もご覧いただけます。



ここでの昼食は下の写真、
左:野菜サラダの前菜、

中:ポークチョップと紫キャベツの酢漬け
画面にポインターを置くと
地ビールの画像もご覧いただけます。

右:デザートのアイスクリーム
お城の入口にある公園です。

中央の円柱には銅像が立っています。
何方の銅像かは確認できませんでした。

シュヴェリーン城の入口です。
湖の中の小島に城が建っています。
橋を渡ってお城に入ります。

お城の様子は下記のボタンから
お入り頂けます。


シュヴェリーン城
お城の遊歩道から眺める
博物館(手前)と美術館です。


画面にポインターを置くと
美術館の正面をご覧いただけます。
シュヴェリーン美術館です。
シュヴェリーン博物館です。
州の官庁です。
(State Chancellery)

お城の入口近くに立っています。
前には美術館、博物館もあります。
シュヴェリーンの行政機関です。

画面にポインターを置くと
建物の右手の様子もご覧いただけます。
シュヴェリーンからベルリンへ向かいます。
アウトバーンから眺める景色は
やはり牧場です。
ここでは牛がのんびり遊んでいます。

勿論、発電用風車が回っているのも
もはや見慣れた景色になりました。

画面にポインターを置くと発電用風車の
列をご覧いただけます。
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